2019年06月14日 10:30 掲載
交通安全・防災 【JNCAP2018】衝突安全性能評価試験、前期4車種+後期7車種で1位だったのは? 動画ありの総合ランキング
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JNCAP2019年度後期が2020年5月27日に発表されました。2019年度後期の衝突安全性能についての記事はこちらからご覧ください。また2019年度に衝突安全性能評価を受けた全16車種の衝突試験の動画については、こちらをご覧ください。
JNCAPでは、人気車種の安全性について、大別して2項目の評価試験が行われている。事故を未然に防ぐための「予防安全性能」と、実際に事故が発生したときに乗員や歩行者を守る「衝突安全性能」だ。今回は2018年度に試験を受けた11車種(前期4車種+後期7車種)を総合得点によるランキングで紹介すると同時に、衝突安全性能評価試験の様子をNASVA提供の動画で全車種を紹介する。
2018年度は評価方法が新しくなって100点満点に
2011~2017年度の衝突安全の評価方法は208点満点だったが、2018年度からは100点満点となった。今後、予防安全と統合する計画もあり、それに備えて2018年度は衝突安全がまず100点満点となったのである。
衝突安全は、大別して3種類の評価試験が行われる。「乗員保護性能」、「歩行者保護性能」、「シートベルトの着用警報装置評価」だ。従来は乗員保護と歩行者保護が100点ずつ、シートベルトが8点の合計208点満点だった。それに対し、2018年度からは評価方法のベースとなる社会損失額の基準が改められ、乗員保護が59点、歩行者保護が37点、シートベルト着用が4点となり、乗員保護に重きが置かれたのである。
そのほかの変更点としては、搭載用ダミーの変更や、側面衝突試験で側面衝突させる台車の質量が950kgから、現在のクルマの一般的な車重に合わせて1300kgに変更されたことなどがある。
試験内容は大きな変更はなし
試験内容自体の変更はない。試験内容の詳細は最終ページで紹介した。乗員保護、歩行者保護、シートベルトの着用警報はそれぞれ小数点以下2桁で表されるが、総合得点は小数点以下1桁で表される(小数点以下2桁目は切り捨て)。以下の通りの構成だ。
【乗員保護性能評価:59点満点】
●フルラップ前面衝突試験:0~21点
●オフセット前面衝突試験:0~21点
●側面衝突試験:0~15点
●感電保護性能評価試験(ハイブリッド車やEVのみ実施、点数なし)
●後面衝突頸部保護性能試験:0~2点
【歩行者保護性能評価:37点満点】
●頭部保護性能試験:0~32点
●脚部保護性能試験:0~5点
【シートベルトの着用警報装置評価:4点満点】
●シートベルトの着用警報装置評価:0~4点
フルラップ前面衝突試験を真横から見たところ。3種類の乗員保護性能評価試験では、車内に搭載したダミーが受ける衝撃をセンサーで計測して、人体にかかる衝撃を算出。試験対象車種の安全性能を確かめる。
2018年度に試験を受けた前期4車種+後期7車種一覧
前期・後期合計11車種は以下の通り。OEM車は含んでいない。「(後)」があるものが、後期の評価試験を受けた車種だ。
【トヨタ】
●カローラスポーツ (後)
●カムリ(OEM車ダイハツ「アルティス」あり)
●クラウン (後)
【ホンダ】
●N-VAN (後)
●オデッセイ
●CR-V (後)
【スズキ】
●クロスビー
●ジムニー (後)
【スバル】
●フォレスター (後)
【ダイハツ】
●ミラ トコット (後)
【三菱】
●エクリプス クロス
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いよいよランキング発表
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