2019年05月31日 14:00 掲載

交通安全・防災 【JNCAP2018後期・速報】予防安全11車種+衝突安全7車種を追加! 予防安全で満点も出た!!

国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が実施している自動車アセスメント「JNCAP」。現行の人気車種の予防と衝突の安全性能について厳密な評価試験を実施し、年に2回、その評価結果を公表している。5月30日に2018年度後期の結果発表が行われた。後期は予防安全11車種、衝突安全7車種が追加された。

くるくら編集部 日高 保

トヨタ クラウン 15th JNCAPオフセット前面衝突試験車両

衝突ポイントが運転席側に寄った形の「オフセット前面衝突試験」を受けたトヨタ「クラウン」。

 JNCAP2019年度後期が2020年5月27日に発表されました。2019年度後期の予防安全性能評価についての記事はこちらから、同じく衝突安全性能についての記事はこちらからご覧ください。

2018年度からは新たに3種類の試験が加わった予防安全性能評価試験

 予防安全性能評価試験は、衝突被害軽減ブレーキなど、ほかのクルマや歩行者などとの衝突事故を未然に防ぐための機能を評価するためのもの。2018年から予防安全性能評価試験は新たに3種類が追加され、以下の5項目7種類の試験が実施されるようになった。

●衝突被害軽減ブレーキ
 ・対車両(全32点)
 ・対歩行者(全65点:昼間全25点/夜間全40点※)
●車線逸脱抑制(全16点)
●後方視界情報(全6点)
●高機能前照灯(全5点)※
●踏み間違い加速抑制(全2点)※
 合計126点満点

※2018年度から追加されたテスト

2018年度後期に試験を受けたのは全11車種

 以下、メーカー別に2018年度後期に試験を受けた全11車種を掲載した。126点満点をより感覚的にわかりやすくするため、カッコ内に100点満点に換算した点数も併記している。得点が高く、ASV(先進安全自動車)として優秀であることを照明した車種に対しては、点数によって以下の評価が与えられる。126点満点を獲得した車種に対しては、「予防安全性能評価大賞」も贈られる。

●ASV+:12点以上
●ASV++(ダブルプラス):46点以上
●ASV+++:86点以上※

※2018年度から追加された最上位評価

【トヨタ】
●アルファード/ヴェルファイア:126点満点(100点満点) ASV+++ 予防安全性能評価大賞
●クラウン:124.5点(98.8点) ASV+++

【日産】
●ノート:122.3点(97.1点) ASV+++

【ホンダ】
●インサイト:121.4点(96.3点) ASV+++
●CR-V:119.0点(94.4点) ASV+++

【マツダ】
●CX-3:99.8点(79.2点) ASV+++
●CX-5:115.4点(91.6点) ASV+++
●CX-8:115.0点(91.3点) ASV+++

【スバル】
●インプレッサ/XV:118.8点(94.3点) ASV+++

【スズキ】
●ジムニー:61.3点(48.7点) ASV++ ※軽自動車

【ダイハツ】
●ミラ トコット:60.6点(48.1点) ASV++ ※軽自動車

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続いては、衝突安全性能評価試験の結果!

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