2023年01月23日 19:30 掲載

次世代技術 ソニーとホンダの新EVブランド「AFEELA」を徹底解説。2025年の先行受注に向けた試作車がついに登場!

ソニーグループは1月4日(現地時間)、米国ネバダ州ラスベガスで開催された世界最大級のIT家電の見本市「CES2023」のプレスカンファレンスを開催。ここでホンダと共同出資して設立したソニー・ホンダモビリティ(SHM)が開発を進めている電気自動車(EV)の新ブランド『AFEELA(アフィーラ)』の試作車を世界初公開した。

文と写真=会田 肇

3つのテーマの頭文字"A"を"FEEL"で挟み込んだのが
『AFEELA』の由来

ソニー・ホンダモビリティが2025年の先行受注に向けて発表した新ブランド『AFEELA』の第一号試作車

ソニー・ホンダモビリティが2025年の先行受注に向けて発表した新ブランド『AFEELA』の第一号試作車

 SHMがEVを販売するにあたって早急にやらなければならなかったこと、それはブランド名を決めることだった。

 ソニー・ホンダモビリティの代表取締役会長兼CEOの水野泰秀氏は昨年の暮れ、個別インタビューで「ソニーやホンダは誰でも知っているが、ソニー・ホンダモビリティと言っても誰も"何の会社?"となる。クルマを多くの人に知ってもらうためにも、ブランド名はできるだけ早い時期に決めたい」と語っていたが、それが早くも披露されたことになる。

 新ブランド名『AFEELA』を発表されるにあたって、込められたそのコンセプトは以下の3つだ。

・Autonomy(進化する自律性)
・Augmentation(身体・時空間の拡張)
・Affinity(人との協調、社会との共生)

『AFEELA』の由来は、

『AFEELA』の由来は、"FEEL"を3つのコンセプトの頭文字"A"で挟み込んだことによる

 この3つのテーマの頭文字は共に"A"から始まる。アップデートによって常に進化していくことで、ユーザーの身体や時空間を拡張させ、同時に周囲との協調を実現する。そんなテーマの下、新ブランド名は生み出されたのだ。つまり、『AFEELA』はこれらを感じ取る"FEEL"を中心におき、この"A"で挟み込んだことに由来するのだという。

 公開された試作車は、どこか「VISION-S」の初代に似ている気もしたが、サイドビューの凹凸もなく、全体にアクがないすっきりとしたデザインとなっている。見方によれば印象が薄いということにもなろうが、ケータイ全盛期に登場したスマホのように、あえてそこにこだわったという話もある。先行受注まで2年とちょっとしかない販売スケジュールを踏まえれば、大きな変更は難しく、このデザインがベースになる可能性は高い。

新ブランド『AFEELA』の試作第一号モデル。リア側にも後続車に向けたインフォメーションを伝える「Media Bar」が搭載された

新ブランド『AFEELA』の試作第一号モデル。リア側にも後続車に向けたインフォメーションを伝える「Media Bar」が搭載された

クルマとのコミュニケーションを司る新機能
「Media Bar」を搭載

 そんな中で発表された試作車には、早くもソニーらしいアイデアが盛り込まれていた。それがフロントグリル部分に組み込まれた「Media Bar」と呼ばれるディスプレイだ。ここでは車両側からドライバーへコミュニケーションとして伝え、あるいはドライバーから周囲へコミュニケーション手段としての機能を、多彩なアニメーションを使って行われる。ある意味、新たなスタイルのインフォテイメントシステムと言ってもいいだろう。

フロントグリルに相当する位置に装備された「Media Bar」。周囲とのコミュニケーションが図れるよう様々な表示ができる

フロントグリルに相当する位置に装備された「Media Bar」。周囲とのコミュニケーションが図れるよう様々な表示ができる

フロントグリルに相当する位置に装備された「Media Bar」。周囲とのコミュニケーションが図れるよう様々な表示ができる

フロントグリルに相当する位置に装備された「Media Bar」。周囲とのコミュニケーションが図れるよう様々な表示ができる

 たとえば、駐車中に車両にドライバーが近づくと「Welcome」といった表示と同時に、天気予報やその時に伝えるべき情報を表示することも可能になるという。車両側がドライバーを認識し、その状況に応じた最適な情報を提案してコミュニケーションを図るわけだ。また、自動運転中は周囲へ車両の動きを伝えることも必要となるが、この機能はその役割も視野に入れているという。

 ソニーは2017年にNTTドコモと共同で車両側の意思を外部へ伝える「New Concept Cart SC-1」を開発したことがあるが、この機能はその発展系とも言えるのかもしれない。

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