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クルマ2024.01.11

ソニーホンダ、最新モデルを世界初公開! 進化した「アフィーラ プロトタイプ」の注目ポイントとは?【CES2024】

ソニー・ホンダモビリティは1月8日(現地時間)、CES2024で最新版「アフィーラ プロトタイプ」を世界で初めて公開した。ホンダ三部社長もゲストで登壇。現地ラスベガスから会田 肇が解説する。

文・写真=会田 肇

写真=ソニー・ホンダモビリティ

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量産化に向けた最新プロトタイプが登場!

1月8日(現地時間)、CES2024で発表されたアフィーラの最新プロトタイプ(写真:ソニー・ホンダモビリティ)

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ソニー・ホンダモビリティ(以下SHM)は1月8日(現地時間)、米国ネバダ州ラスベガスで開催中のIT家電見本市「CES2024」で開催されたソニーのプレスカンファレンスにおいて、SHMの新型EVブランド「アフィーラ」の量産化に向けた最新プロトタイプを世界初公開した。

このプロトタイプを紹介したのは、SHMの代表取締役 社長 兼 COO 川西泉氏。紹介するにあたって川西氏はまず、プレイステーションのコントローラーを使って最新プロトタイプを呼び出すことからスタートした。ステージの左手から登場した新しいプロトタイプには誰も乗車しておらず、川西氏のコントロールにしたがって無人でステージ中央へと進んだ。川西氏は「これはあくまで技術デモ」としながらも、まずはその先進性をアピールすることから始めた。

説明の中で川西氏は、プロトタイプがソフトウェアによって進化する新世代のクルマのプラットフォームに「Software Defined Vehicle(SDV)」を採用していることを紹介。これにより、「人とモビリティの関係を再定義し、モビリティをインタラクティブに感じる存在とすることで人の移動に革新をもたらしていく」とした。

注目はMS社のAIによる対話型パーソナルエージェント

「CNN」と「ViT」の比較。逆光や夜間時などの悪条件下でも高い精度で認識できているのがわかる

車両にはLiDARやTOFセンサーなど数多くのセンサーデバイスが搭載されている

昨年と比べて進化した点は、搭載した各種センサー類が外見からも大きく強化されていることだ。川西社長はこれについて、「AI技術を活用したAD(自動運転)/ADAS(先進運転支援システム)を目指す」とし、画像認識にはVision Transformer(ViT)を採用。経路推定にも機械学習が貢献を果たしているという。また、ViTに加え、Epic Games社のゲーミングテクノロジーを採用したADASシミュレータを開発。リアルな状況にも見える仮想空間で再現している。

これはたとえば、逆光時や夜間などで見えにくくなっている状況を大幅に改善することにもつながる。そして、これをリアルタイムで行うには高速で精度の高い処理が必要になるが、ここには昨年のプロトタイプ発表時に公開されたクアルコム社の車載SoC(システムオンチップ)であるSnap Dragon Ride SoCを使用。これらによりクルマや歩行者、天候など、様々な外的環境条件をシミュレート可能になったという。

このプレゼンテーションでは多数の協業も発表された。中でも注目されたのが、AI技術ではマイクロソフト社の「Auzre Open AI Service」を活用した対話型パーソナルエージェントの開発。モビリティをインタラクティブに感じあう存在に進化させ、人とモビリティの関係を再定義することで、「感動体験」を高めることを目指す。そのほか、ユーザーエクスペリエンスの創出に向けては、Epic Games社のゲームエンジンであるUnreal Engine 5の最新バージョン「5.3」を採用。また、車両開発においてはグランツーリスモで知られるポリフォニーデジタルとの協業を開始することも発表された

マイクロソフト「Azure OpenAI Service」を活用した対話型パーソナルエージェントの開発にも取り組む。写真右側はマイクロソフトのコーポレートバイスプレジデントのジェシカ・ホーク氏

今回のアップデートでセンターコンソールや、ステアリングホイールのデザインが変更されている(写真:ソニー・ホンダモビリティ)

車体デザインもアップデート

そして、今回のアップデートでは車体そのものも一新されている。フロント部はバンパーが新デザインになり、フロントグリル部分も傾斜した新デザインに変更。ここには「メディアバー」と称されるデジタルディスプレイが組み込まれる。ヘッドランプも新デザインに変更されているようで、左右のドアミラーはデジタルミラーから一般的な光学ミラーに変更。ADASに使うセンサーデバイスのLiDARも最新型に変更されたようだ。また、リア部はバンパーやテールランプの形状も新デザインとなっている。

このプレスカンファレンスに先だって行われたプレゼンテーションには、本田技研工業の三部敏宏社長もゲストとして登壇。家電メーカーであるソニーと、自動車メーカーであるホンダの、異業種の共創が生み出してきたこれまでの実績を語る場となった。

今回発表されたアフィーラのプロトタイプは、2025年に先行受注を開始し、2026年春に北米で、2026年後半に日本でデリバリー開始を予定する。今回の発表はその1年前のアップデートとなるだけに、ほぼ最終バージョンではないかと推測される。先行受注の開始まで残すところ1年と少し。徐々にその仕様が具体化され、アフィーラの第一号モデルの姿がいよいよはっきりとしてきた。その登場を心待ちにしたい。

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