【フォトアルバム】「2017 GT-R NISMO」など
2017 GT-R NISMO(左ハンドル仕様)のブリリアントホワイトパール。
50年にわたって銀座四丁目交差点という一等地で、日産の情報発信を担ってきた「銀座ギャラリー」の後を引き継いで、同地に新たに誕生した「NISSAN CROSSING」。
同施設が9月24日にオープンしたことは、『50年の伝統を受け継ぐ新・情報発信拠点「NISSAN CROSSING」オープン!』でお伝えしたとおり。
そこで展示されていた「2017 GT-R NISMO(左ハンドル仕様)」、2015年に発表された2台のコンセプトカー、そしてアーティストとのコラボレーションカーの4台を紹介する。
「2017 GT-R NISMO」のリアビュー。
スーパーGTの技術をフィードバックした「GT-R NISMO」
NISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)は、日産の国内外のモータースポーツ活動を担う部門。
「GT-R NISMO」は、NISMOがSUPER GTなどのレーシングフィールドで鍛えてきた、速さのためのテクノロジーをフィードバックさせた1台だ。
エンジンの出力は通常の2017年型よりも30PSアップの600PS(441kW)/6800rpmとなり、多数のパーツが専用のものに変更された結果、ノーマルから20~30kgの軽量化に成功、1740kgとなった。それにより、パワーウェイトレシオも3.1前後から2.9に上がっている。
今回の展示車両は、左ハンドルであることからわかるように、欧米仕様。ボディカラーは、ブリリアントホワイトパールだ。
GT-R NISMOは、NISSAN CROSSINGの1F、入口を入ってすぐのところに展示されている。
GT-R NISMOの車内。欧米向けの左ハンドル仕様が展示中だが、後ほど日本仕様の右ハンドル車に変更される可能性も。
2020年代の見据えた「IDS CONCEPT」
IDS CONCEPTは2015年10月28日に発表された、日産の目指す、自動運転技術とEV技術を具現化したコンセプトカー。日産の自動運転技術コンセプト「ニッサン・インテリジェント・ドライビング」を搭載しており、2020年代には同車の技術が市販車に搭載されることになるとしている。
自動運転「PD(パイロットドライブ)モード」と手動運転「MD(マニュアルドライブ)モード」を切り替えて運転することができ、モードを切り替えるとステアリングやメーター、ヘッドアップディスプレイなどが出現したり収納されたりと、トランスフォームするのが特徴。シートの向きなども自動的に変更される。
また現在、自動運転時の懸念事項のひとつとして、自動運転車と歩行者やほかのクルマのドライバーとの意思疎通が行えない問題が指摘されているが、同車はそれに対応するための外向きディスプレイでメッセージを表示するなど、対応した仕組みを搭載している。
IDS CONCEPTは、NISSAN CROSSINGの1F、Center Stageで展示中だ。
IDS CONCEPT。2020年代の自動運転技術搭載のEVをイメージしたコンセプトカーだ。
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続いてはRV「GRIPZ CONCEPT」を!
スポーツコンパクトクロスオーバーの「GRIPZ CONCEPT」
GRIPZ CONCEPTは、2015年9月15日から同月27日までドイツで開催されたフランクフルトモーターショーで披露された、スポーツコンパクトクロスオーバーのコンセプトカーだ。
日産のEV技術をベースにした、シリーズ・ハイブリッドEVシステム「Pure Drive e-Power」を搭載。ガソリンで発電し、リーフと同じ最高出力80kW、最大トルク254Nmのモーターを駆動させる仕組みだ。
日産の新しいデザインコンセプトが導入されていると同時に、往年の名ラリーカー「フェアレディ 240Z」に着想を得た「強さ」も兼ね備えている。
またBピラーがなく、バックドアが後ろ開きのハーフドアを採用しているため、観音開きになる点なども特徴だ。
なお、GRIPZ CONCEPTは1Fの交差点に面した展示スペース「Cylinder」に置かれており、NISSAN CROSSINGの顔となっている。
GRIPZ CONCEPT。SUV、スポーツカーなど複数のカテゴリーにまたがるコンセプトカーだ。
リーフ×名和晃平”Trans-Energy”
そして最後に紹介するのが、GRIPZ CONCEPTの真上、2Fの「Cylinder Top」に展示されているのが、クリエイターの名和晃平氏によるデザインがあしらわれたリーフだ。
Trans-Energyのコンセプトは、地球を取り囲むエネルギーの循環/変換をテーマにしており、自然界のダイナミックな波動の中に現れる「光のスペクトル」を新しいエネルギーの時代の到来を予感させる多様な色彩で表現するというものだ。
リーフ×名和晃平”Trans-Energy”。エネルギーの循環と変換をイメージしたデザインとなっている。
このほか、2Fの「Spiral Stage」には、自動運転技術プロパイロット1.0を搭載した新型「セレナ」も展示されている。
2017年9月28日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)