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クルマ最終更新日:2016.07.07 公開日:2016.07.07

車中泊で安全・快適に過ごす5つのポイント

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身近なアイテムで車中泊を安全・快適に!

 まだ記憶に新しい熊本地震の影響もあり、注目が高まっている車中泊。先日開催された「東京キャンピングカーショー2016」でも、車中泊を特集したコーナーやお役立ちグッズのブースなどには多くの人が訪れていた。

 そんな現状を踏まえ、車中泊を楽しむ雑誌「カーネル」のブースにて編集部の友光さんに、車中泊についての取材を行った。

 話をうかがっているうちに、意外にも身の回りにあるアイテムがかなり役立つことが判明。というわけで、ここでは車中泊のポイントと役立つ身近なアイテムを紹介していこう。

これだけは知っておきたい車中泊5つのポイント

【ポイント1 座席でそのまま寝るのはNG】

 運転席や助手席で寝ることは極力避け、クルマの後部で横になるのが基本。

 座った姿勢のまま長時間過ごすと下半身の血流が妨げられエコノミークラス症候群を招く。一晩だけだとしても、座席でそのまま夜を明かすようなことは避けたい。

【ポイント2 できる限りフラットな姿勢を】

 大切なのは身体をできるだけフラットにして寝ること。

 車内で身体を水平にして横になるのが難しい場合にも、座席の足元の部分に荷物などを置いて足をできるだけ心臓の高さに近づけるのが大切。

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足元に荷物を入れるだけでも大きな効果が得られるとのこと。

 車中泊でいちばん怖いのが、エコノミークラス症候群の危険性。エコノミークラス症候群とは、長時間同じ座ったままの姿勢でいることで下半身の血流が妨げられることから起こるもの。

 車内で就寝する際には極力足を上げた状態を心がけ、時々は体勢を変えたり、用を足すために起きて身体を動かすのが良いとのことだ。また、血流を悪くしないためのこまめな水分補給も心がけたい。

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車中泊仕様の車内の様子。思った以上に日用品が多く利用されている。

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身近なアイテムがあるだけで車中泊がグッと快適に!

【ポイント3 身近なものを最大限活用する】

 車中泊の際、ワゴン車やバンでない限り、フラットな状態で寝るのは難しいもの。でも、そんな時には自宅にあるタオルや毛布、不要になった衣類が大活躍!アウトドアで使用される銀マットもかなり重宝する。

 座席を倒しただけではデコボコなシートも、凹凸部分や隙間にタオルや上着を敷き詰めて、その上に銀マットを敷くだけで劇的に快適に。

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タオル類や衣服を上手に敷くだけで、快適さは大きく変わる。

【ポイント4 目隠しで安全対策】

 車中泊で気にかかるのが外からの目線。プライバシーを守るのはもちろん、防犯対策としても目隠しは重要だが、これもタオルや衣服を使えば簡単に簡易目隠しが完成する。

 ハンガーで服をかけたり、バスタオルを窓に挟んで閉めておくだけでも十分に効果的だ。

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普段使っているバスタオルが車中泊でも大活躍!

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ハンガーで服をかけておくだけでも目隠し効果が期待できる。

 他にもクルマをレジャーシートで覆ってしまい、上からマグネットで固定するだけでも目隠しの効果を発揮する。

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傘の要領でパッと開いてルーフに載せられる自動車用タープ。窓まで覆うためしっかり目隠しにもなる。

【ポイント5 暑さと湿気の対策】

 夏に向けての季節で問題になるのは暑さと湿気の対策。

 この時期に重宝するのが、デスクトップなどで使うコンパクトなUSB扇風機。シガーソケットタイプのUSBアダプターがあれば手軽に使用できる。他にも冷感敷きパッドや、おでこに貼るタイプの冷感ジェルシートなど、ここでも日常的なアイテムが大活躍。

 また、クローゼットなどに置く除湿剤も車内の湿気対策に思った以上に重宝するとのこと。ぜひ試してみてほしい。

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いざという時も想定し、車中泊のノウハウは少しでも知っておきたいもの。

 以上、身近なモノを使った車中泊の簡単テクニックを紹介したが、専用のアイテムなどがなくても発想を変えるだけで役立つものが多いことがお分かりいただけたのではないだろうか。いざという災害時の対策として、これらのテクニックを知っておくだけで役に立つはずだ。

取材協力=カーネル編集部

車中泊を楽しむ雑誌「カーネル」の最新刊Vol.30は2016年7月9日発売。クルマ旅の新提案「車中泊キャンプ」や「10日で旅する北海道」などを紹介しているので、こちらもぜひチェックを。

2016年7月5日(JAFメディアワークス IT Media部 大坂 晃典)

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