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クルマ最終更新日:2023.01.31 公開日:2023.01.31

安全性能評価のJNCAPで、軽EVの日産サクラ、三菱eKクロスEVがファイブスター賞獲得!さて今年の大賞は?

新車の安全性能を評価する自動車アセスメント(JNCAP)。2022年度テストの「自動車安全性能2022」結果第8弾が発表され、軽EVの日産「サクラ」と三菱「eKクロス EV」が最高評価のファイブスターを得て「ファイブスター賞」を獲得。これで2022のファイブスター賞獲得は5車種となった。

文=くるくら編集部
出典=国土交通省・NASVA

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軽のEV2車種が、ファイブスター賞を獲得!

 国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が、自動車の安全性能を評価する自動車アセスメント(JNCAP)。そのJNCAPで最高評価となる星5つ(ファイブスター)は、「衝突安全性能評価」と「予防安全性能評価」のそれぞれで最高ランクを獲得し、さらに「事故自動緊急通報装置」を備えた車両のみに与えられ、ファイブスターを獲得した車種には「ファイブスター賞」が贈られる。

 日産は、2020年度に「デイズ」で軽自動車初のファイブスター賞を受賞。2021年度には「ルークス」が受賞した。今回はこれに続いてEV軽自動車で受賞を果たし、コンパクトなEVでも最高クラスの安全性能が実現できることを示した。

 受賞した日産からは、サクラは高強度安全ボディ+歩行者傷害軽減ボディと、7つのエアバッグによる普通乗用車にも匹敵する衝突安全性能が特徴。また、検知対象を自転車にまで拡大したエマージェンシーブレーキなどの先進安全装備の採用が評価された。さらに、同社の「リーフ」の開発で培った技術をサクラに投入したことで「衝突後の感電保護性能評価」もクリアし、軽EVの安全性の高さを実証したと、コメントしている。

動画=JNCAP

 三菱「eKクロス EV」はSUVテイストの軽自動車であるekクロスシリーズに加わり、一度の充電で180km(WLTCモード)の走行が可能なEVモデルだ。

 三菱はeKクロス EVについて、衝突安全性能では、7か所に設置したエアバッグにより安全性を確保。予防安全性能では、衝突被害軽減ブレーキシステム、車線逸脱警報システムに車線逸脱防止支援機能を採用。さらに、ブレーキペダルの操作ミスを防止するアシスト機能など、9つの先進運転支援機能を標準装備していることが評価に貢献したと、コメントしている。

動画=JNCAP

2022の発表済み9車種を、得点順に並べてみた

この5件が、ファイブスター賞を受賞し、評価結果の得点順に並べたもの。出典=JNCAP2022より作成したもの。

2022はEVが上位を占める傾向?ファイブスターに届かなかった車種は、どれも事故自動緊急通報装置が搭載されていなかった。

最高評価の中の最高の車種 “大賞” はどの車種に?

 2022の自動車アセスメントもこれで9車種の結果が発表された。毎年度の最高得点車種には「ファイブスター大賞」が授与され、最高評価の中の最高の車種を名乗ることができる。2023年1月末時点では、トヨタ ヴォクシー/ノアが最高得点186.44点を挙げており、ファイブスター大賞に最も近い位置に構えているが、さて「2022、最も安全なクルマ」の栄光に輝くのはどのクルマか。皆で発表を待ちたい。

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