2021年08月27日 18:30 掲載

クルマ トヨタがル・マンを4連覇。
小林可夢偉は初優勝


文・大串信(モータースポーツライター)

雨のスタートでトヨタにアクシデント

1周目の2コーナーでグリッケンハウスに追突されたトヨタの8号車

1周目の2コーナーでグリッケンハウスに追突されたトヨタの8号車 写真=トヨタ

 決勝スタート前、ル・マンでは雨が降り出しウェットコンディションでレースが始まった。まずポールポジションの7号車が順当にトップに立ったものの8号車はグリッケンハウスの追突を受けてスピンするなどしてポジションを落とした。その後8号車は追い上げて7号車と1-2体制を取り戻した。その後方では一旦遅れたアルピーヌがグリッケンハウスの2台をかわして3番手に浮上した。

 スタート後6時間を経過する頃に雨が上がり7号車と8号車はピットストップのタイミングにより順位を入れ替えながら1-2体制を守る。その後方の3番手争いでは、アルピーヌがスピンしてグリッケンハウスに抜かれたが、その後に挽回するという展開。

トラブルを抱えながらもトヨタ&可夢偉が優勝

夜間にピットインするトヨタGR010ハイブリッドの8号車

夜間にピットインするトヨタGR010ハイブリッドの8号車 写真=トヨタ

 スタートから12時間が経過しレースを折り返す頃、トップを走る7号車の小林がコースをオーバーランして遅れ2番手の8号車と接戦になったがその後8号車には燃料系のトラブルが発生してピットインの回数が増え徐々に遅れていった。同様のトラブルはトップを走る7号車にも発生したが、すでに3番手争いを続けるアルピーヌとグリッケンハウスには数ラップの差をつけていたため、トラブルを抱え対応しながら走り続けるトヨタの1-2体制は揺るがなかった。

 スタート時とは対照的な好天の下、トップを守りきった7号車は2番手の8号車と並んでチェッカーフラッグを受けた。3位にはグリッケンハウスをかわして振り切ったアルピーヌが入賞し、グリッケンハウスはアルピーヌと同ラップの4位でレースを終えた。

ゴールは2台揃ってチェッカーフラグを受けたトヨタGR010ハイブリッド

ゴールは2台揃ってチェッカーフラグを受けたトヨタGR010ハイブリッド 写真=トヨタ

 悲願の優勝を遂げた小林はレース後、「ル・マンの勝者としてここにいるというのは、最高の気分です。ここに到るまでに、何年も何年も、さまざまな経験を経てきましたし、その中には本当に辛いものもありました。ル・マンに勝つためには運が必要だと常々感じていましたが、今日も運が必要でした。(トラブルを抱えた)終盤の7時間は、生き残るために死力を尽くして戦う必要があり、とても難しい作業でした」と語った。

ル・マン24時間レースの優勝トロフィー。来年はプジョーもLMHに参戦してくる

ル・マン24時間レースの優勝トロフィー。来年はプジョーもLMHに参戦してくる 写真=トヨタ

<波乱の2021年ル・マン24時間レースのスタート>


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