2020年11月17日 05:00 掲載

ライフスタイル 猫と犬のお葬式の費用。実際の平均葬儀費用は。

どんな生き物とでも、一緒に暮らしていれば必ず訪れる別れの日。わかってはいても、あらかじめ葬儀のことを積極的に調べるつもりにはなれないが、別れを迎えて準備不足では戸惑いも大きい。特に気になる費用について、指針の一つとなりそうな統計が発表された。保険金の請求額から算出された、猫と犬の実際の葬儀費用について見ていきたい。

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くるくら編集部 熊井 利江

猫の平均葬儀費用、犬の平均葬儀費用

© Tatyana Gladskih - stock.adobe.com

 ペット保険に任意のペットセレモニー費用特約(火葬費用等担保特約)を提供している『ペットメディカルサポート』社が、実際に請求のあった葬儀費用を集計し、猫、小型犬、中型犬、大型犬、それぞれの平均値を算出した。結果は、以下の通り。

【ペットの平均葬儀費用】

※千の位までの概数で表示

 葬儀費用の大半を占める火葬費は、体格・体重・火葬方法などで決まる。体格・体重については大きく重いほど費用が高くなり、火葬方法は「合同火葬<個別火葬<立合個別火葬<自宅立会い火葬(訪問火葬)」の順に費用が高くなっていく。火葬方法とはどういったものだろうか。ペット葬儀会社ごとに多少の差異はあるが、一般的な内容をまとめてみた。会場費や人件費ほか、コストを考えれば納得のいく費用順となっている。

・合同火葬
 何頭かでの火葬を合同で行う。お骨はすべて一緒になってしまうため、遺骨は引き取れない。
 火葬時の立会いはできない。

・個別火葬
 火葬には立ち会えないが、個別に火葬を行う。遺骨も引き取れる。

・個別立ち合い火葬
 火葬に立ち会い、骨上げも行える。遺骨も引き取れる。

・自宅立会い火葬(訪問火葬)
 移動火葬車が自宅へ訪問。火葬の立ち会いと骨上げ。遺骨も引き取れる。 

 私事で恐縮ながら、数年前に老齢の犬(ミニチュアダックス)を見送っている。
 同居する両親が子犬の頃に親族から引き取り、特に父が可愛がってよく世話をしていた。そのため、葬儀については両親の意向を汲み、合同火葬を手配した。平日だった葬儀当日は通常通りに出社したが、仕事をしていてもどうにも思い出して涙が浮かんできてしまう。姿を見られるのも最後と思うとやはり立ち会いたい思いが強くなり、勤務先から自宅に電話をかけた。両親に葬儀の延期と内容の再考を促したが、ギリギリまで迷ってしまったせいで予約の時間が差し迫り、ゆっくり話をしている間もなく、結局予定通りに合同葬で送った。

 「他の子たちと一緒だから寂しくなかっただろう」「お骨を手元に置くと心残りで引っ張ってしまって天国に行くのが遅れてしまう」と考える両親の、合同葬を選択した心情は充分理解できる。
 心や思いがこもっていればどんな形で送るかは人それぞれであり、自分達の納得できる見送り方をみつけられることが最善でもあろう。実体験として、費用の目安と同じくらい、あるいはそれ以上に、家族の一員として送ってあげられる心構えと準備が大切だったと振り返る。

 手元には、引き取りに来た担当者が置いていってくれた尻尾の毛が一房と、最期まで着けていたチョーカーと迷子札、それに、できれば立ち会いたかったという少しの後悔が遺っている。

集計対象︓『ペットメディカルサポート』社のペット保険「PS保険」の葬儀費⽤を請求した顧客
対象⼈数︓764名
集計期間︓2019年1⽉1⽇〜2019年12⽉31⽇
集計⽅法︓『ペットメディカルサポート』社のペット保険「PS保険」に寄せられた保険⾦請求データより集計

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