大滝トンネルの開通はいつ? 山梨〜埼玉の最短ルート「西関東連絡道路」に注目集まる【いま気になる道路計画】
大滝トンネルは、山梨県と埼玉県をつなぐ「西関東連絡道路」の一部として、埼玉県秩父市の国道140号において事業が進められている延長約2.4kmのトンネルです。埼玉県のWebサイト上で続けられてきた、工事進捗状況の更新が終了したことで開通が近いと考えられますが、いつ頃開通するのでしょうか?
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大滝トンネル開通で秩父へのアクセス性が向上

国道140号をさらに安全に走行するために、いくつもの事業が進められている。
大滝トンネルは、山梨県と埼玉県をつなぐ「西関東連絡道路」の一部として、埼玉県秩父市の国道140号において事業が進められている延長約2.4kmのトンネルです。
過去に落石や岩盤崩落などが発生していた国道140号現道の危険な箇所をショートカットする形で整備が計画されており、現道と比較すると約5kmの短縮になります。
現道では急カーブや急傾斜が連続する地形的な厳しさがあり、大型車両などの通行には制限がある状況でした。
大滝トンネルが完成すれば、こうした難所を避けて通行できるようになるため、通行の安全性が大きく向上すると見込まれています。
また、物資の輸送や観光バスの運行において、所要時間が短縮されることで地域経済へのプラス効果も期待されています。
例えば、秩父三社のひとつである「三峯神社」や、春の芝桜で有名な「羊山公園」など、観光客の訪問が多いエリアへのアクセス性も高まる見込みです。
大滝トンネル本体の工事はついに完了!

根管の工事は完了しているものの、細かな整備は作業が途中のようだ。
これまで大滝トンネルの工事進捗は、埼玉県のWebサイトで更新されていました。
しかし、2025年2月21日の「最終号」で更新を終了し、同サイトの資料には「大林・西武・斎藤特定建設工事共同企業体で進めてまいりました道路改築工事(大滝トンネル本体工)ですが、令和7年3月を持ちまして無事完成することができました」と記載されています。

大滝トンネル貫通を喜ぶ関係者。
この状況から判断するに、大滝トンネルの開通は間近に迫っているようですが、実際いつ頃の開通を予定しているのでしょうか。
大滝トンネルの工事を担当する西関東連絡道路建設事務所は「根管の工事は完了しています。しかし、照明つけや舗装工事など、まだ完了していない作業があるため、いつ開通するかのめどは立っていません。開通まで、あと数年はかかりそうです」といいます。
大滝トンネルの開通までは、しばらく時間を要するようです。
それでも、地域住民や観光関係者の間では、大滝トンネルへの期待が高まっています。大滝トンネルを通って、安全かつ快適に秩父地域へアクセスできる日を楽しみにしながら、今後の進捗や正式な開通時期などのアナウンスに引き続き注目していきたいところです。
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