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最終更新日:2025.03.26 公開日:2025.03.26

次期「CX-5」は2027年に登場! マツダとっておきの次世代エンジン「SKYACTIV-Z」搭載が判明。

EV専用プラットフォーム イメージ

マツダは3月18日、マルチソリューションで電動化を進める経営戦略「ライトアセット戦略」についての説明会を開催した。説明会では、次期CX-5と新型BEVが2027年に導入する旨も発表された。

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文=原アキラ

画像=マツダ

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マツダが掲げる「ライトアセット戦略」とは?

マツダは3月18日、マルチソリューションで電動化を進める経営戦略「ライトアセット戦略」を発表した。

2030年までを「電動化の黎明期」と捉えたマツダは“2030経営方針”のもと、多様化するユーザーのニーズや環境規制に柔軟に対応できるマルチソリューションで電動化を進めるという。同社が掲げる「ライトアセット戦略」とは、スモールプレーヤーであるマツダが、既存資産の活用度を高めることで多様な商品や電動化技術をタイムリーに開発・生産して市場導入を行い、その企業価値を向上させる実行戦略だ。

マツダ・マルチソリューション説明会2025の様子

マツダ・マルチソリューション説明会2025の様子

マツダはこの戦略による効果は以下の通りと分析している。

・2022年に公表した2030年までの電動化投資1.5兆円は、インフレの影響で2兆円規模になる見込みだったが、電池投資などの最適化(協業を活用)により総額1.5兆円程度に抑制する。

・独自の開発・生産プロセス革新である「マツダものづくり革新2.0」により、より複雑な開発に対して既存リソース水準を維持しつつ、生産性を3倍に向上させて対応する。

・2027年に導入予定のBEVについては、協業、パートナーシップによって従来の開発と比較して開発投資を40% 、開発工数を50%低減させる。

・既存資産を活用してBEVとエンジン車を混流生産することで、BEV生産専用工場の新設と比較して初期設備投資を85%、量産準備期間を80%低減。競争力のある商品を提供することで、資本コストを上回るリターンを創出し、持続的な成長を実現する。

マツダの2030経営方針はフェーズ2に進む

マツダの2030経営方針はフェーズ2に進む

また、具体的な取り組みとしては以下の通りだ。

・「マツダものづくり革新1.0」によって、開発部門と生産部門が5〜10年先に必要となる商品・技術を一括企画。汎用設備などを活用した混流生産(フレキシブル生産)を行うことで柔軟性と効率性を両立する。

・その進化版である「マツダものづくり革新2.0」では、BEVからエンジン車までの開発・生産の一括企画を行う。AIなどを活用してクルマ全体のモデル化へ進化させたり、モデルベース開発をサプライチェーン全体まで拡張したりする。また、混流ラインに無人搬送車(AGV)を採用した「根の生えない生産設備」を導入し、BEVとエンジン車を混流生産することで、需要変動に対する柔軟性を確保するとともに、資産効率を向上させる。

次期CX-5と新型BEVは2027年に登場!

マツダはさらに、2027年中に次期「CX-5」を導入すると発表した。欧州ユーロ7、米国LEV4、Tier4などの厳しいエミッション規制に適合する電動化時代の基軸となる2.5リッター直列4気筒「SKYACTIV-Z」エンジンを搭載。究極の燃焼に近づく燃焼技術とマツダ独自のハイブリッドシステムを組み合わせることで、高い燃費性能と走行性能を両立するという。

マツダの電動化トランジションロードマップ。SKYACTIV-Zの燃焼改善技術をラージ商品群の直列6気筒エンジンに展開。さらに、ロータリーエンジンのエミッション開発のロードマップにも活用する。またハイブリッドシステムの要素技術は、ラージ商品群への展開を検討していくという。

マツダの電動化トランジションロードマップ。SKYACTIV-Zの燃焼改善技術をラージ商品群の直列6気筒エンジンに展開。さらに、ロータリーエンジンのエミッション開発のロードマップにも活用する。またハイブリッドシステムの要素技術は、ラージ商品群への展開を検討していくという。

この技術はラージ商品群の直列6気筒エンジンにも展開し、ロータリーエンジンのエミッション開発にも活用するという。

BEV開発については、さまざまなタイプの電池が搭載可能な自社開発のEV専用プラットフォームを使用し、車型の派生にも対応する高い柔軟性を確保。マツダらしい走らせて楽しい人馬一体のEVを実現するとした。2027年に導入予定で、日本国内で生産し、グローバル展開を行うとした。

動画=Mazda Official

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