ランボルギーニ・ミウラがパリを疾走! フランスの名作ラブロマンス【映画を彩った名車たち Vol.02『個人教授』】
映画を彩った名車たちを紹介する連載企画。第2回は1968年のフランス映画『個人教授』に登場した、ランボルギーニ・ミウラ P400 を紹介しよう。
出演したミウラ、その後の行方
蛇足ながら、この映画に出演したランボルギーニ・ミウラは最初期モデルのP400で、映画の制作・公開と同じ1968年に作られたといわれている。
この個体は映画の出演後もヨーロッパで複数のオーナーのもとを渡り歩いたのち、今世紀以降は自身の自動車ミュージアムを設立しようとしていた、さるフランス人コレクターによって所蔵されていたことが判明している。
また、クラシックカー/コレクターズカーのオークションハウスとしては業界最大手であるRMサザビーズ社が、2020年6月に開催したオークションに出品されたことでも話題を呼んだ。
オークション出品当時は不動状態で、修復には数千万円レベルのコストを要するようなコンディションにありながらも、71万5000ユーロ(当時の邦貨換算で約8700万円)という高価格で落札されたのは、映画「個人教授」に出演したことが、ランボルギーニ・ミウラにとっても象徴的な出来事であったことを示す、一つの証のようにも感じられるのである。
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