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最終更新日:2023.10.06 公開日:2023.10.05

国内初、高速道路SAから空の旅が始まる!? 東北道 長者原SAでヘリコプター遊覧プランがスタート

NEXCO東日本とAirX社は、東北自動車道の長者原SA(上り)を離着陸地としたヘリコプターによる遊覧プランを販売している。飛行距離は7~109kmまでの4コースが用意され、2023年10月の7~9日と、14~15日の5日間での実施を予定している。

文=岩井リョースケ(KURU KURA)

資料=NEXCO東日本

世界農業遺産「大崎耕土(おおさきこうど)」のフライト風景イメージ。写真提供:大崎地域世界農業遺産推進協議会

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高速道路×空の観光という新ジャンル!

NEXCO東日本は、ヘリコプターチャーターを行うAirX社と連携して、宮城県大崎市古川宮沢にある東北道 長者原SA(上り)を離着陸地とした、ヘリコプター遊覧プラン計4コースを販売している。この“高速道路のサービスエリアを離着陸地とするヘリコプター遊覧プランの販売”は国内で初の実証実験で、空飛ぶクルマとの連携などを視野に入れた、高速道路と空の観光という新しい組み合わせの魅力を検証するものだという。

実施時期は、2023年10月7日(土)~9日(月・祝)と、10月14日(土)~15日(日)の5日間。(ただし、天候により欠航となる可能性あり)

遊覧フライトに使用する機体は静粛性の高い「ロビンソンR44」が採用され、1フライトで同時に搭乗できる人数は合計体重220kg以下の3名までとなる。

ロビンソンR44はアメリカのロビンソン・ヘリコプター社製の小型ヘリコプター。パイロットを含めた4人乗りで、全高3.3m、胴体長9.0m、ローター直径は10.1m、巡航速度は時速200km、航続距離は560kmとなる。

世界農業遺産を眼下に眺望! 4つの周遊プランとは?

次に、4つの周遊プランを見てみよう。
予約サイト:https://skyview.airos.jp/caravans/e-nexco_chojahara

1.【体験コース】
ルート:長者原SA→化女沼一周→長者原SA
フライト時間:3分、飛行距離7km
料金:2人の場合、一人当たり4900円
3人の場合、一人当たり3900円

2.【世界農業遺産上空コース】
ルート:長者原SA→内川親水広場→江合川→長者原SA
フライト時間:10分、飛行距離:22km
料金:2人の場合、一人当たり1万3800円
3人の場合、一人当たり1万800円

3.【絶景・鳴子温泉郷コース】
ルート:長者原SA→江合川→鳴子ダム→川渡温泉→池月→長者原SA
フライト時間:30分、飛行距離:62km
料金:2人の場合、一人当たり3万7600円
3人の場合、一人当たり3万1600円

4.【復興コース】
ルート:長者原SA→石巻→女川→大川小学校→長者原SA
フライト時間:50分、飛行距離:109km
料金:2人の場合、一人当たり5万4800円
3人の場合、一人当たり4万7800円

※価格は税込み表記。なお、3歳未満は無料で、3~11歳は定価から500円引き。

4つのフライトコースを描いたフライトマップと、長者原SA(上り)周辺地図

参考までに、同社の予約サイトでその他の遊覧プランを見てみると、東京湾のヘリクルージングは10分のフライトで3万9600円、新宿渋谷・スカイツリーと横浜を巡る55分のフライトでは20万5370円となっているので、これらの4つのプランはなかなかお得な価格設定ではないだろうか。

将来的には短・中距離の空の移動を身近にし、観光需要創出や災害発生時の対応力強化、さらに中山間地域のアクセス向上など、地域活性化を目指すというこの実証実験。結果次第ではプランの充実や全国展開も期待できるかもしれない。

長者原SA(上り) SA展望広場から見た化女沼(けじょぬま)。写真=NEXCO東日本

長者原の紅葉。(c)chameleon - stock.adobe.com

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次回は12月5日からスタートです!
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