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クルマ最終更新日:2023.08.07 公開日:2023.08.07

トヨタよ、ずっと売り続けてくれ! 生きる伝説・ランドクルーザー「70」シリーズが待望の国内復活。

トヨタは8月2日、新型ランドクルーザー250の発表にあわせて、70シリーズの国内復活をアナウンス。パワートレインを一新し、継続販売モデルとして投入される。

文=武田公実

写真=トヨタ自動車

ランドクルーザー70系の国内再々販売が発表

トヨタ ランドクルーザー 70(プロトタイプ)|Toyota Land Cruiser 70 Prototype

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ランドクルーザー250の世界初公開に際して、日本国内の熱心なランクル愛好家にとっては同じくらいに嬉しいニュースが発表された。

1984年以来、実に40年近くにわたって生産されてきたヘビーデューティモデル「ランドクルーザー70シリーズ」が、継続販売モデルとして日本市場に再び正規導入されることが決定! しかもマニアにとっては、実に好ましいスタイリングと仕様での再登場となったのだ。

40年の歴史を誇るロングセラー、ランクル70系とは?

トヨタ ランドクルーザー 70(プロトタイプ)|Toyota Land Cruiser 70 Prototype

ランドクルーザー70シリーズは、ランクル史上もっともアイコニックで、近年では国際クラシックカー市場においても大人気を博している「40」シリーズの後継モデルとして、1984年にデビューした。

この時代には「55/56型」に端を発し、現在の300系に至る源流となったフルサイズのバン/ワゴンモデルが「60系」としてランドクルーザーの頂点に君臨していたが、70系は40系の利便性を継承したモデルとして開発された。

現在では「ヘビーデューティ系」に分類される標準モデルは、ショートとミドル、セミロング、ロング/スーパーロング(国内向けは消防車用)からなる5種のシャシーが用意され、ボディも幌型やバンタイプ、ピックアップなどが設定された上に、仕向け地や仕様に応じてガソリン/ディーゼルなどの様々なパワーユニットが組み合わされる。

サスペンションは4輪リジッド。当初は前後ともリーフスプリングを採用していたものの、1989年には前輪のみコイルスプリングに変更された。くわえて1990年には、おりからのRVブームに対応した乗用車志向の高い「ライトデューティ」シリーズ、元祖「プラド」も設定された。

70シリーズは、その後もロングセラーとして世界に受け容れられてゆく。2004年をもって日本国内での販売はいったん幕を閉じながらも、輸出向けに生産は継続。ランクルの矜持である「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として、辺境の地を含む世界各国のユーザーの安全と安心を提供する使命を担い続けてきた。

70系が国内で再び脚光を浴びたのは、デビューからは30年後、国内販売の終了から10年後となる2014年のこと。70系の30周年記念事業として、ヘビーデューティ系モデルの国内販売が期間限定で行われたのだ。

この時はバンモデルにくわえて、4ドアのピックアップモデルも用意されたのだが、翌2015年8月の生産分をもって国内再販売は終了。それ以降は、日本のランクルファンたちは次なる再販売を長らく待ち望むことになった。

2014年の再販売モデルから大きく進化

トヨタ ランドクルーザー 70(プロトタイプ)|Toyota Land Cruiser 70 Prototype

9年ぶりの国内販売が決まったランドクルーザー70シリーズは、9年という歳月を待つに相応しい進化を遂げていた。最大の違いは、パワートレーンのリニューアルだろう。

ランクルファンのみならず、国内のネットメディアやカーマニアたちの間でも大きな話題を呼んだ2014年の国内再販売では、4リッター1GR-FE型V6ガソリンエンジン+マニュアル変速機とされたが、今回の再々リリースではアドブルー対応の2.8リッター1GD-FTV型直列4気筒ディーゼルターボエンジンへとパワートレーンを一新。204psの最高出力もさることながら、最大トルクが500Nmに到達したのは特筆に値する。

組み合わされるトランスミッションは、6速「スーパーECT」ATのみ。高トルクと高出力を兼ね備えたディーゼルエンジンならではのタフなオフロード性能を確保しながら、低騒音・静粛性への配慮、また燃費性能の向上やCO2削減にも取り組んでいるという。

また、エクステリアも9年間で大きく変更。2730mmのホイールベースや1870mmの全幅、1920mmの全高は2014年仕様と不変ながら、バンパーの大型化によって全長は80mm延長された4890mmとなる。

丸形ヘッドライトも採用!

今回再販される70シリーズは、従来のガソリンエンジンから、最高出力204ps(150kW)、最大トルク500Nmを発揮する2.8リッター・ディーゼルエンジンに変更。トランスミッションは6速ATを採用する。MTの設定はなし。

くわえて、前回の再生産ではモダンな角型ヘッドライトが据えられていたフロントマスクは大きく変容し、あえてアイコニックな大径の丸型2灯ヘッドライトを採用。これは現在の国内交通法規が求めるボンネットとエンジンのクリアランスを満たすためといわれているが、結果として80年代の初期型70シリーズを思わせる、あるいは新生250シリーズとの関連性も感じさせる、クラシカルでタフなデザインへとみごとな変貌を図った。

また、これも現在の交通法規に対応して、ラジエーターグリル内には運転支援システム「トヨタセーフティセンス」用のカメラとレーダーも搭載している。

もちろん、これまでの70系ランクルと変わらず耐久性に優れるとともに、信頼性も高いラダーフレーム+4輪リジッドサスペンションを継続して採用するなど、優れたオフロード走破性を維持しながら、さらに国内仕様専用のリーフスプリングを採用することにより、オンロードでの乗り心地も向上したとのことである。

70系の再々販売と250系のデビューにより、来たる2024年には日本国内市場に再び全3シリーズが揃うことになるランドクルーザーが、これまで築き上げてきた覇権をさらに確固たるものとするのは、もはや誰の目にも明らかといわねばなるまい。

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