「MIZBEステーション」とは一体なに? 道の駅とはどう違う?
国土交通省は、地域活性化やにぎわい創出を担う新しい施設「MIZBE(みずべ)ステーション」の登録制度を設け、全国11か所を登録した。これは、河川の周辺に整備している防災ステーションを活用したもので、駐車場やトイレに加え、グランピング施設、レクリエーション施設などが併設される。
「MIZBEステーション」とは
道の駅が誕生してから30年。国土交通省は、地域活性化やにぎわい創出を担う新しい施設として「MIZBE(みずべ)ステーション」の登録制度を新設。既存の施設9か所、新規整備予定の施設2か所の計11か所を登録した。
MIZBEステーションは、災害時に緊急復旧活動や水防活動を迅速に行うための拠点として整備された「河川防災ステーション」を活用した施設。平時は、グランピング施設、RVパーク、ドッグラン、体育館、地域振興施設などによって、地域活性化や賑わいの創出につながる施設として活用。一方、災害時には、復旧資材の備蓄やヘリポート、市民の避難場所など、緊急復旧活動や水防活動を迅速に展開するための拠点として活用される。
駐車場やトイレ、休憩施設、地域連携施設が設置されている点は、道の駅と同様だが、平時と災害時の両面の機能をあわせ持つのが特徴だ。
登録したMIZBEステーションはどこ?
第1弾として登録されたMIZBEステーションは下記の11か所である。
【第1弾として登録されたMIZBEステーション】
※施設名、所在地、河川名の順に記した。
▼新規整備(2か所)
・飯山地区MIZBEステーション:長野県飯山市、千曲川
・山吹地区MIZBEステーション:長野県高森町、天竜川
▼既存施設(9か所)
・閖上地区MIZBEステーション:宮城県名取市、名取川
・二ツ井地区MIZBEステーション:秋田県能代市、米代川
・佐原地区MIZBEステーション:千葉県香取市、利根川
・増穂地区MIZBEステーション:山梨県富士川町、富士川
・三条MIZBEステーション:新潟県三条市、信濃川
・早田地区MIZBEステーション:岐阜県岐阜市、長良川
・塚本地区MIZBEステーション:静岡県函南町、狩野川
・名張川MIZBEステーション:三重県名張市、名張川
・中鳥地区MIZBEステーション:徳島県美馬市、吉野川
例えば、長野県飯山市・千曲川のほとりに位置する「飯山地区MIZBEステーション」は、平時はグランピング施設やテントサイト、ドッグランなどアウトドア施設として活用される予定。
長野県高森町・天竜川のほとりに位置する「山吹地区MIZBEステーション」は、平時はレストランやキャンプ場、カヌー、ビーチバレー、スケートボード、サイクリングなど、スポーツ活動の拠点として活用される予定だ。
なお、どちらの施設も災害時は、緊急復旧活動や水防活動の拠点とするため、緊急復旧用資材の備蓄、ヘリポートなどが整備される。
国土交通省は、MIZBEステーションのほか、4か所の河川防災ステーションも新規登録し、今年度から整備に着手するという。