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クルマ最終更新日:2022.06.30 公開日:2022.06.30

マクラーレン日産、来季のフォーミュラEで誕生

2022年6月23日に日産は、フォーミュラE選手権用のパワートレインを、2022-2023年に開催されるシーズン9からマクラーレン・レーシングへ供給することを発表した。

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日産がマクラーレンにパワートレインを供給

マクラーレン日産が誕生

マクラーレン日産が誕生。日産マークの右にあるオレンジ色のマークは、マクラーレンのもの。両マークの下にあるのはフォーミュラEのGen3シャシー 写真=日産

 日産はABBA FIAフォーミュラE選手権(以下フォーミュラE)におけるマクラーレン・レーシング(以下マクラーレン)との技術パートナーシップを、2022623日に発表した。技術パートナーシップの内容は、フォーミュラE選手権のシーズン92022-2023年)から参戦するマクラーレンへ、日産製パワートレイン(電気モーターなど)を供給するというものだ。

 日産はフォーミュラEのシーズン52018-2019年)から参戦を開始。F1でのチャンピオン経験を持つマクラーレンは、2022年シーズン9が初参戦の年になる。そのチーム体制は、シーズン8で撤退するメルセデスEQを買収するので、すでにフォーミュラEの経験が豊富なスタッフで構成されることになる。

シャシーはワンメイクのフォーミュラE

現在のシーズン8(2021-2022)に参戦する日産のフォーミュラEマシン

現在のシーズン8(2021-2022)に参戦する日産のフォーミュラEマシン 写真=日産

 創設時のフォーミュラEは、全チームが同じシャシーとモーターなどを使って参戦するワンメイクのレースだった。しかし2年目からは、モーター、インバーター、ギアボックス、冷却システムなどの独自開発が認められ、各チームがここでライバルに差をつけるべく、現在まで研究と開発を重ねている。

 新規参戦のマクラーレンもワンメイクのシャシーを使用するのだが、実績のある日産製パワートレインを搭載することになるので、デビューイヤーながらマクラーレンの一挙手一投足を他のチームたちは刮目するだろう。さらにフォーミュラEは来期のシーズン9からは新しいシャシー「Gen3」が導入されるという点にも注目だ。

新しいシャシーGen3

 2018年から2021年シーズンまで使用されてきたシャシーは「Gen2」と呼ばれ、スパーク・レーシング・テクノロジー(以下スパーク)とダラーラが共同開発したものだ。スパークでは「Spark SRT05e」という車名が与えられている。Gen2のボディフォルムは、前後タイヤを覆うボディカウルを装着しているためF1やスーパーフォーミュラなどといった他のフォーミュラマシンとは異なるデザインフォルムをしている。個人的にはフォーミュラカーというよりWEC(世界耐久選手権)のハイパーカーに近いフォルムだと思う。

フォーミュラEのGen2シャーシ

シーズン8を戦うGen2のシャーシ。前後タイヤを覆うボディカウルが装着されているため、F1やスーパーフォーミュラなどのフォーミュラマシンとは違った印象を与える 写真=日産

 対して次シーズンから導入されるGen3はフォーミュラカーらしくタイヤにカウルがないデザインだ。しかし独創的なデザインは健在だ。その一例がボディは後部。まるでジェット戦闘機のような、車体の後ろにいくほど幅が広がるデルタ型なのだ。F1やスーパーフォーミュラはボディ後部を絞り込むコークボトルラインと呼ばれるデザインなので、フォーミュラEのGen3シャシーを斜め上から眺めると、車というよりジェット戦闘機のようなフォルムに見える。

Gen3プロトタイプ

タイヤを覆うボディカウルが無くなり、楔形が強調されたデザインとなったGen3のシャシー 写真=フォーミュラE

 このようにシャシーが刷新される次シーズンのフォーミュラEは、ラップタイムなどのパフォーマンスが大きく変化するかもしれない。そんな変革期に日産とマクラーレンがどのような戦績を残すかに注目しよう。

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