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最終更新日:2019.08.28 公開日:2019.08.28

ペーパークラフト2019。ホンダ・NSX、ドクターイエローを作ろう!

大手プリンターメーカーのエプソンとキヤノンは毎年、家庭のインクジェットプリンターで型紙を印刷して作ることのできるペーパークラフトのPDFデータを公開している。大人でも驚くほどの精巧な無料の型紙について紹介しよう。

ぺーパークラフトに必要な道具

ペーパークラフトに必要な道具のイメージ。写真のグッズに木工用ボンドとピンセット、つまようじを追加した道具があると便利だ。

 まずはペーパークラフトに必要な道具を紹介しよう。基本的にはハサミとのりがあればOKだが、より完成度を高めるには以下のものを揃えておきたい。

1.カッター、デザインナイフ
 ハサミがあれば作ることは出来るが、カッターやデザインナイフがあると細かな部分を綺麗にカットすることができる。カッターであれば錆や欠けが無いように刃先を折っておくといい。
  
2.カッターマット
 カッターで紙を切るときに机を傷つけないようにカッターマットを用意。家庭になければ段ボールや厚紙などでも代用可能だが、カッターマットは滑り止めにもなるので1枚あると便利である。

3.定規
 直線の部分をカットするときに必要。さらに直線部分を折り曲げるときに、折り目に当てることで綺麗に折り曲げることもできる。

4.鉛筆やボールペン
 切り抜いたパーツを折り曲げやすくするために、鉛筆や使用済みボールペンなどで折り目に沿って線を付けることに使用する。また、ペンの円柱状の部分を使ってパーツにアール(曲線)を付けるときにも利用できる。

5.ピンセット、つまようじ
 細かなパーツを貼り合わせるときに使用する。指先ではつかめないパーツを掴むときや細かな面にボンドやのりを付けるときに役立つ。

6.木工用ボンド
 パーツを貼り合わせるときに使用する。スティックのりは乾燥するとはがれやすいので、木工用ボンドや合成ゴム系のりがあるといい。

ペーパークラフトに最適な用紙は?

 今回紹介するペーパークラフトは、PDFデータを家庭のインクジェットプリンターで印刷して作ることを想定している。組み立てのことを考えると、ある程度厚みがあり、破けたり、のりでふやけたりしない紙を選びたい。エプソンとキヤノンでは、以下のようなつや消し(マット)処理が施された写真用の用紙を推奨している。

・エプソン「フォトマット紙」
 坪量:167g/m2・厚さ:0.23mm・白色度:97%
 価格:A4・50枚入り 1200円(税別)

・キヤノン「マットフォトペーパー」
 坪量:170g/m2・厚さ:0.22mm・白色度:93%
 価格:A4・50枚入り 1200円(税別)

エプソンのペーパークラフトは「2019走る! Modulo Epson NSX-GT」

 それではまずエプソンのペーパークラフトページに今年追加されたペーパークラフトを紹介しよう。

SUPER GT GT-500クラスに出場しているNAKAJIMA RACINGのマシン「Modulo Epson NSX-GT」をモデルにしたペーパークラフト。

車両後方に出ているヒモを引っ張ることで走る。

 こちらは国内最高峰のツーリングカーレース「SUPER GT GT-500クラス」に出場しているNAKAJIMA RACINGのマシン「Modulo Epson NSX-GT」をモデルにしたペーパークラフト。上写真を見れば何かお気づきになると思うが、そう、このペーパークラフトはなんと走るのである。

円柱状のパーツに糸が巻き付けてあり、引っ張ることでサイドのゴムがねじれる仕組み。

ウィングなども再現されていてリアル。

 裏返してみると、円柱状のエンジンならぬゴムを動力とした駆動部があり、糸を引っ張ることで走るようになっている。ペーパークラフトと言いながらゴムがないと作れないのはご愛敬。走ることができるので複数台作ってレースをすることもできそうだ。流線型のボディやウィングなど、再現性が高く見た目にもカッコイイ。走ると言ってもタイヤは回らないが、改造して自分でタイヤを作ってもいいだろう。

NAKAJIMA RACINGのさまざまなマシンの型紙が用意されている。

車両以外にも、レース時のピットをイメージしたパーツの型紙が用意されている。

 また、同サイトには他のマシンはもちろんのこと、ピットやNSX用の電動ジャッキ、給油システム、ドライバーなどの型紙も用意されている。ピットなどと組み合わせることでレースシーンのジオラマを作ることもできそうだ。(WEBサイトのリンクは記事下部)

キヤノンのペーパークラフトは「923形 ドクターイエロー」

 次に紹介するのはキヤノンのペーパークラフト。人気テレビアニメ「新幹線変形ロボ シンカリオン」のモデルとなり、子どもたちに大人気の新幹線「923形 ドクターイエロー」のペーパークラフトだ。

新幹線923形「ドクターイエロー」をモデルにしたキヤノンのペーパークラフト。

 上写真がその完成品。まるで既製品のプラモデルのようなクオリティの高さである。先頭車両の運転席からノーズ先の流線型の部分はどうやって組み立てるのか想像できないレベル。また、車両の連結部分など隠れてしまうような部分もリアルに再現されているのがわかる。もちろんJR東海承認済みである。

下側の車輪部分も細かなパーツで再現されている。

中間車両のパンタグラフの部分。立体感のある精巧な作りである。

 注目したいのは車両上のパンタグラフの部分。細かなパーツが組み合わさり、今にもパンタグラフが立ち上がりそうである。ちなみに本体だけでなく台座の型紙も含まれている。

 また、同サイトでは電車だけでも20種類以上。動物や建物、キャラクターなども合わせると800種類以上のペーパークラフトの型紙が用意されている。さまざまなペーパークラフトを組み合わせて、ストーリー仕立てのジオラマを作ってみるのも面白そうだ。(サイトのリンクは記事下部)

 このように用紙と道具さえ用意すれば、クオリティの高いペーパークラフトを作ることが可能である。子ども一緒に挑戦してみるも良し、アフター5や休日の楽しみにするも良し。作り始めるとハマってしまうかもしれない。下記サイトでペーパークラフトの型紙PDFと詳しい作り方のPDFがダウンロードできるので、チェックされたし。

関連リンク

・エプソン ペーパークラフト特集ページ https://www.epson.jp/katsuyou/printown/craft/

・キヤノン「Creative Park」 https://creativepark.canon/jp/index.html

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