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最終更新日:2019.01.30 公開日:2019.01.30

アンケート・スズキとダイハツの「復活してほしいクルマ」の結果は?【クルマ好き4択】

メイトパークの公式Twitterで実施中のアンケート&クイズ企画「クルマ好き4択」。1月21日と1月25日に実施したアンケートは「復活してほしいクルマ」シリーズ。スズキの軽自動車とダイハツ車を対象に実施しました。その結果は?

 かつて大人気だったとしても、時代の変遷と共にさまざまな理由から惜しまれつつも姿を消したクルマはいくつも存在します。そんな中から、復活してほしい車種をお聞きするアンケートが「復活してほしいクルマ」シリーズです。1月21日はスズキの軽自動車について、1月25日はダイハツ車をテーマにしました。

【1月21日アンケート結果】復活してほしいスズキの軽自動車は?

 スズキの軽自動車の中から、今回はオープンタイプのスポーツカー「カプチーノ」(1991~1998)、従来の軽自動車の概念に当てはまらないクロスオーバータイプの「Kei」シリーズ(1998~2009)、スペシャリティカー「セルボ」および「セルボモード」(1977~2009)、生産が追いつかないというほどの大ヒットを記録したモデルもある「フロンテ」(1962~1989)シリーズを取り上げました。

 なんと、今回は総投票数が200票超え! これまで「クルマ好き4択」の投票数で歴代1位は、2018年10月2日に実施したマツダのロータリー車「RX」シリーズを題材にしたクイズ「実際になかったクルマはどれでしょう?」の247票。それに次ぐ219票となりました。みなさん、投票ありがとうございしたm(__)m。

 今回は、「カプチーノ」がコアな人気があることから、おそらく単独で票を伸ばしていくだろうと予想していました。ところが、スタートしてしばらくは「セルボ/セルボモード」が票を伸ばし、それを「カプチーノ」が追うというという状況で、その後も抜きつ抜かれつの2強対決の展開に。最終的に、42%を獲得した「カプチーノ」が僅差で1位となりました!

「カプチーノ」。マイナーチェンジは受けたが、一度もフルモデルチェンジすることなく生産終了。しかし、今でも「乗りたい」という人の多い軽スポーツカーだ。

 そしてわずか1%及ばずに41%で2位となったのが、「セルボ/セルボモード」。「セルボ」は初代から3代目までは2ドア・クーペスタイルのスポーツタイプで、なんと1977年のデビュー当時から女性ユーザーを意識したデザインでした。そして4代目では、スポーツタイプであることは同じですが、4ドアの2BOXスタイルに大きくスタイリングを変更。その際に車名もサブネームの”モード”をつけて「セルボモード」となったという経緯があります。そして5代目では再び「セルボ」に戻り、2009年まで生産されました。スポーツタイプの人気車種として、長い期間にわたって生産されたことが「カプチーノ」と人気を分け合った理由かもしれません。

(上)初代「セルボ」。2ドア・クーペスタイルのスポーツタイプだが、女性を意識した車種だった。(下)4代目となる「セルボモード」。4ドア・2BOXスタイルの軽自動車として正統派のスタイリングに。「セルボモード」もスポーティな要素を残しつつ、さらに女性を意識して開発された。

 3位の「フロンテ」は1962年に初代が登場し、6回のフルモデルチェンジを数えました。さまざまな派生モデルがあり、実は2位の「セルボ」は、1971年に登場したスポーツタイプ「フロンテ クーペ」の2代目だったのです(車名を変えて独立させました)。1960年代から1980年代にかけて、スズキを支えた主力車種の1台でしたが、今回は票を伸ばせませんでした。7代目は1989年まで生産されたのですが、今回の4車種の中では最も早くに生産終了したことが理由かもしれません。

初代「フロンテ」。正式な車名は「スズライト フロンテ FEA(前期型)」1963年式。「フロンテ」は当初、スズキ初の4輪車兼軽自動車の「スズライト」の系譜としてスタート。「スズライト フロンテ TLA」が1962年に発売され、この「スズライト フロンテ FEA(前期型)」は1963年にマイナーチェンジモデルとして登場した。「スズライト」の名が外れて「フロンテ」として独立するのは、1967年に登場する「フロンテ360」から。

 そして、7%で4位だったのが「Kei」シリーズ。こちらは誕生が1998年と4台の中で最も新しく、「セルボ/セルボモード」と並び、最も近年となる2009年まで生産された車種です。これまでの軽自動車の概念にとらわれないクロスオーバータイプとして、高い走行性能、日常ユースの使い勝手のよさ、新鮮なフォルムなどを実現すべく開発された車種でした。スポーツモデルなどの派生型は登場しましたが、フルモデルチェンジをすることはなく、生産終了しました。

「Kei」。生産期間は1998年から2009年までと11年あったが、その間に一度もフルモデルチェンジしなかったという少し変わった経緯を持つ。走りを追求した”ホットモデル”と呼ばれるグレードも存在した。

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続いてはダイハツ車のアンケート結果と現在受付中のアンケート!

【1月25日アンケート結果】復活してほしいダイハツ車はどれ?

 1月25日に実施したアンケートは、ダイハツ車が題材でした。1960年代の小型車「コンパーノ」(1963~1969)、1970年代後半に登場した小型車「シャレード」(1977~2000)、昨年まで生産されていた軽自動車「ミラ」(1980~2018)、そして3輪車の「ミゼット」(1957~1972)。年式も排気量も用途はもちろん、タイヤの数すらそろっていないのですが、ダイハツのかつての人気車種を集めてみました^^。

 今回はもう少しで100票という97票の投票をいただきました。ありがとうございます^^。当初、3輪車の「ミゼット」が得票数を伸ばすだろうと予想していたのですが、45%の得票で「シャレード」が1位に! 初代「シャレード」はコンパクトボディながら高い居住性を有していること、徹底的な軽量化(車重630~660kg)により排気量1000ccのエンジンながら1300cc相当の走行性能を実現するなどが、大いに評価されました。1977年にはカーオブザイヤーも受賞しており、それだけ多くの人の記憶に残った1台だったのではないでしょうか。

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初代「シャレード」。初代の特徴のひとつが、「4サイクル3気筒1000ccバランスエンジン」。当時、1000ccの排気量を3気筒で、なおかつ4サイクルというエンジンはどこのメーカーも量産車に採用していなかったことから、「世界初」をうたっていた。1977年に登場した「シャレード」は3回のフルモデルチェンジが行われ、2000年まで生産された。

 そして28%の得票で2位となったのが、1960~70年代の高度成長期という時代を代表する1車種である3輪車「ミゼット」です。1957年に登場し、1972年に生産終了した今回の4車種中、最も古い車種にもかかわらず、記憶に残る1台として2位を獲得しました。そのかわいらしいデザインは今でも通用すると思われ、乗りたい方も多いのではないでしょうか。

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「ミゼット」のレストアを手がけるショップなどもあり、現在でもまるで新車のようにきれいな車種も存在します。「お台場旧車天国2018」にて撮影しました。

 3位は、20%の「ミラ」。「ミラ」の車名は「ミラ イース」や「ミラ トコット」などに継承されていますので、厳密には生産が終了していないともいえます。しかし、ダイハツとしては「ミラ」を生産終了扱いとしていますので、今回の4車種中に加えました。

2006年に登場した7代目「ミラ」。2ボックス・5ドアハッチバックスタイルでした。7代目はフルモデルチェンジすることなく12年間生産され続け、2018年に生産を終了しました。

 4位は7%の「コンパーノ」。欧州スタイルのデザインが特徴のクラシックカーです。クラシックカーとして人気があるのですが、今回のラインナップの中では票を伸ばせませんでした。しかし、ダイハツとして「コンパーノ」は特別な車種のようです。2017年の「第45回東京モーターショー」では、「コンパーノ」シリーズのクローズドボディタイプ「コンパーノ ベルリーナ」のデザイン思想を継承した「DN COMPAGNO」(ディーエヌ・コンパーノ)が出展されました。もしかしたら近い将来、「コンパーノ」の名が復活するかもしれませんね^^。

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「コンパーノ」のクローズドボディタイプ(写真の2ドアクーペ以外にも4ドアセダンもありました)は「コンパーノ ベルリーナ」と呼ばれ、オープンカーは「コンパーノ・スパイダー」と呼ばれて区別されています。そのほか、バン/ワゴン、トラックなどもありました。「東京モーターショー2017」にて撮影しました。

【2月1日〆切アンケート】復活してほしい三菱車はどれ?

 2月1日(金)〆切で実施中のアンケートが、「復活してほしいクルマ」シリーズの三菱編です。「ギャラン」シリーズ、「スタリオン」、「GTO」、「ミニカ」と、排気量も年代も用途もバラバラで集めてみました^^。ちなみに、「ランサー/ランサーエボリューション」は別格の人気があるため、今回はあえて4車種中に加えていません。また別の機会を設けたいと思っています。さて、あなたはどれに一番復活してほしいですか?

2019年1月22日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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