ホンダ、世界のベストセラー機の新型モデルを初公開。小型ビジネス機市場への攻勢強める
ホンダは5月28日、北米子会社のホンダ エアクラフト カンパニーが「HondaJet Elite(エリート)」(写真下)を初公開したと発表した。
2015年に顧客への引き渡しを開始した「HondaJet」は、主翼上面のエンジン配置が特徴的な小型ビジネスジェット機。独自技術を使って翼などの表面を空気がスムーズに流れるように工夫した。この機体の胴体部にはカーボン複合材を使い軽量化。エンジンも新開発した。結果、従来の同クラスの飛行機よりも速度と燃費に優れる飛行機となった。加えて、機内も広くデザインや品質、静粛性にも優れることから、既報の通り世界中で引っ張りだこの機材となっている。
小型ビジネスジェット機としては広く高品質な機内(写真はHondaJet)
今回発表されたHondaJet Eliteは、従来のHondaJetに比べて航続距離をおよそ17%、距離にして396kmも伸ばしてきた。さらに、機内の騒音をさらに低減させ、飛行時や離着陸時のマネジメント機能を強化し、安定性と安全性をより向上させたという。
ホンダ エアクラフト カンパニーの藤野道格社長は、同機を初公開したスイス・ジュネーブのビジネス航空ショーで「HondaJet Eliteは、航空業界に新たな価値の創造を追求し続ける我々の決意を表すものだ」と発表した。小型ビジネスジェット機市場でのホンダの快進撃はまだまだ続きそうだ。