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最終更新日:2017.10.01 公開日:2017.10.01

タイヤって超大事。車の性能を決める?

●タイヤで走行性能は変わる?

 車を所有すると、走行距離や経年に応じて交換しないといけないタイヤ。 日常的にケアしないと事故にも繋がる最重要部品の一つなので、高いとは思いながらも、毎回数万円単位の手痛い出費をさせられる。

 タイヤを選ぶ際に、皆さんは何を基準に、タイヤのメーカーやブランドを選んでいるだろうか?

 最近、タイヤ店に行くと、覚えきれないほど沢山のタイヤメーカーやブランドを目にする。

 ミニバン専用タイヤやスポーツ車専用タイヤ、オフロードにも対応可能なSUV専用など、車のジャンルに合わせて設計されたもの。乗り心地や静粛性、安定感を重視したもののように性能を売りにしているタイヤなど、種類も様々だ。また、国産製品から海外製品まで幅広く流通し、価格が全然違うので、どれを選べばいいのか迷ってしまう経験もあるはずだ。

 「どれを選んでも大して変わらないのでは?」と、ついついお手頃な価格のタイヤに手をつけてしまいがちだが、注意しておかなければいけないのは、タイヤによって性能が異なるという事だ。

 揺れや振動が車内に伝わりにくくする性能や、タイヤのロードノイズ音(路面に接することで発生する音)を抑える性能、ふらつきや揺れを抑える安定性能、転がり抵抗の軽減を重視した低燃費性能など、タイヤには様々な性能が存在する。

 だから、まずはどんな性能を重視したいか決めてから、どのタイヤを購入するかの検討を始めよう。

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エコタイヤって何?

エコタイヤって何がエコなの?

@picture alliance / blickwinkel/McPHOTO

 そんな数あるタイヤの中で、最近エコタイヤというワードがすっかり定着した。

 エコタイヤ(低燃費タイヤ)とは、JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)が、2010年より業界自主基準として策定した等級制度の、転がり抵抗性能とウエットグリップ性能のそれぞれの基準値をクリアしているタイヤのことだ。

 転がり抵抗とは、タイヤの転がりにくさのことで、これが小さいほどよく転がる、つまり燃費が良いタイヤということになる。燃費が良くなれば、CO2の排出も減るので、エコタイヤというわけだ。ただし、転がり抵抗を下げようとすると、どうしてもグリップ力などの走行性能が落ちてしまいがち。そこでJATMAでは、転がり抵抗性能とともに、ウェットグリップ性能も基準値を定めて、両者のバランスを評価しているわけだ。

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それでも迷ったらどうする?

迷ったときの純正タイヤ

 タイヤによって走行性能や燃費が変わるということを上述したが、あまりこだわりがない場合、どのタイヤを選べばいいのか?

 そんなときは、新車時に装着されていた時のタイヤと同等クラスの性能のタイヤを選ぶと無難だろう。

 というのも、新車時は車本来の性能や燃費に合わせたタイヤを装着している。つまり、性能面、価格面のバランスが非常にいいので、迷った場合は検討する価値がある。

 ただし、新車時装着の純正品のタイヤは、汎用品ではなくその車専用のタイヤであることが多い。この場合、自動車用品店ではまったく同じものが手に入らなかったり、値段的にも割高になったりする。あくまでも純正品でいくか、”同等の性能”のタイヤでいくかは、不安であればディーラーや自動車用品店のプロに相談して選ぼう。

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タイヤも大事だし、中の空気も大事だし

タイヤの性能は中の空気しだい

 いくら性能の良いタイヤを装着していても、空気圧のチェックを怠れば、本来の性能を発揮することはできない。

 タイヤ1本あたりの接地面積は、およそハガキ1枚程度。たったこれだけで何トンもある車体を支え、時速100kmで走り、停止させるのだ。

 空気圧が少ないと、タイヤと地面の接地面積が広がるため、転がり抵抗が高くなり、結果的に燃費が悪くなってしまったり、摩耗しやすくなったりしてしまうのだ。

 この空気圧、どれくらいあればいいのか。

 運転席側ドア付近に、貼付されているシールか、車両の取扱説明書に、空気圧の基準値が記載されている(※一部の車種や、インチアップ済の場合は除く)。空気圧のチェックはガソリンスタンドで簡単にできるので、給油と合わせて空気圧の点検をしてみよう。

2017年10月1日(雨輝・高山祐輔)

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