こんなに高いの!? グランピングカーのお値段がすごかった!【ジャパンキャンピングカーショー2019】(5)
2月1日から3日まで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2019」(幕張メッセ)。レポート第5弾は、超高額なキャンピングカー=グランピングカーを取り上げる。その驚きのお値段はいったい?
乗車定員や就寝定員を増やそうとすれば、当然ながら車体を大きくせざるを得ない。そしてインテリアや装備の充実を図れば、さらに車両価格が上がる。レポート第5弾は、今回出展された約300台のうち、サイズと装備の充実を追い求めた、グランピングカーの車両価格ベスト3を紹介しよう。そのほか、ベスト3にこそ入れなかったが、国内外のグランピングカーやモーターホームなどもあわせて取り上げる。ランキングはオプション装備なども含めた展示車両の価格で作成した。
第3位は1698万円の輸入モーターホーム「ベガス 25.6」(ボナンザ)
第3位の時点で、早くもちょっとしたスーパーカークラスの車両価格である。米Thor Motor Coach社製「ベガス 25.6」は、正規輸入代理店のボナンザ(武蔵村山市)が出展したフルコンバージョンタイプ(※1)のグランピングカーだ。実際には、長期間の滞在も念頭に置いたモーターホームというのが正しい。フォード「F450 S/D」をベースとしており、全長8230×全幅2460×全高3430mmというサイズを誇る。乗車定員6名、就寝定員5名だ。
エアコンをデュアルで装備し、FFヒーターのほかにもリアにももう1台のヒーターを備え、暑い夏も寒い冬も問題なし。147Lの給水タンクと150Lの排水タンクを備え、ガス式の温水式シャワー、トイレ、電子レンジ、ルーフベンチレーターなどを有する。4kWの発電機や105Ahサブバッテリー、外部電源、リア専用クーラー用のルーフACも備える。展示車両にオプション設定はなく、標準装備のみで車両価格は1698万円(税別)。
第2位は1830万円のバスコンバージョン「セブンシーズ」(トイファクトリー)
海外製フルコンやモーターホームなどの多くが1000万円オーバークラスだが、それらを抑えて第2位となったのが、トイファクトリー(岐阜県)のバスコンバージョン「セブンシーズ」だ。トヨタのマイクロバス「コースター」のトイファクトリー特別仕様をベースとしている。全長6990×全幅2100×全高2680mmと、国内の道路事情を考慮した大きすぎないサイズでありながら、乗車定員6名、就寝定員5名を確保している。
高断熱加工や断熱アクリル二重窓、断熱塗装、ダイネット部の床暖房システム、独自開発のパワーヒーターシステムなどに加え、シャープ製空気清浄機「プラズマクラスター」も備えるなど、日本家屋の建築的な考え方が採り入れられている。さらに、給水100Lと排水40L×2、温水シャワー(20L温水ボイラー)、カセット式電動水洗トイレなどを装備。電気系では、225Wのソーラー発電×2、600Ahの走行充電サブバッテリー、1500Wインバーター、入出力外部電源などと充実している。こちらも標準装備のみの出展で、車両価格は1830万円(税別)。
第1位はほぼ2000万円のセミフルコン「シリウス 6.7 イマジン」(フィールドライフ)
群馬県のフィールドライフは軽キャンパーから大型キャンピングカーまで手がけるビルダー。同社のセミフルコン「シリウス」シリーズの最新モデルが「6.7 イマジン」だ。全長6690×全幅2100×全高3150mmと、2位の「セブンシーズ」同様に、国内メーカーの小型バスをベースとしていることから、こちらもまた取り回しが考慮されたサイズとなっている。乗車定員は6名で、就寝定員は4名だ。
デュアル式のエアコン、FFヒーター、リアヒーター、温水装置と連動した温水シャワー、ビルトイン式の調理器具、ルーフベンチレーター、カセット式トイレなどを備える。給水タンクは77L、排水タンクは60Lだ。展示車両はさらにオプション装備として、大型シャワー、冷蔵庫、電動エントランスステップ、シャワー室およびリアベッド窓などを追加。電源周りは100Ahのサブバッテリーを3個、100V外部電源を標準で備え、発電機もオプション設定可能だ。標準装備のみの価格では1376万円(税別)。オプションも加えた展示車両は1974万9700円(税別)で、堂々の1位となった。
→ 次ページ:
そのほかの高額キャンピングカーを紹介!
国内外の高級キャンピングカーを一挙掲載!
続いては、今回ベスト3には入れなかったが、1000万円オーバーの高級キャンピングカーを紹介する。