2018年05月16日 15:00 掲載
写真ビストロ SNAP×SNAP 「ダットサン」に「ブル1600SS」、「240Z」、「バイオレット」、「シルビア」…!! 1950~80年代の日産のラリーカーを集めてみた!
WRCに参戦!「240RS(シルビア)」(1983年)
BS110型「240RS」(1983年WRCラリー・モンテカルロ仕様・レプリカ車)。全長4330×全幅1800×全高1310mm、ホイールベース2400mm、トレッド前1480・後1490mm。車重1020kg。排気量2340cc・直列4気筒DOHCエンジン「FJ24」、最高出力250ps(184kW)/7600rpm、最大トルク25.5kg-m(250N・m)/6000rpm。サスペンションは前マクファーソンストラット・後4リンク式。ブレーキは前後共ベンチレーテッドディスク。タイヤは5.50-15-4PR。10年前のイベント、「NISSAN MOTORSPORTS EXHIBITION 2007」にて撮影。
1965年4月に初代「CSP311」型が発売された「シルビア」。1980年後半から1990年代にかけてとても若者人気の高かった日産のスペシャリティカーで、現在は生産が終了してしまったが、今もって復活を望む声も多い。
1979年3月に登場した3代目「S110」型は1980年代に入ってからモータースポーツで活躍し、国内ではレース専用モンスターマシンが走るスーパーシルエット・レースのベース車両となった。そして当時の日産車らしくサファリ・ラリーに加え、WRC世界ラリー選手権そのものにもエントリーした。
画像の「BS110」型「240RS」は1982年に、当時のWRCで採用されていたグループB規定に基づいて、「S110」型をベースに開発された。グループBには、重要な条件として「最低200台生産する」という規定がある。マーケットの大きい海外での販売を念頭に開発されたことから、左ハンドルがメインとなっている。
BS110型はS110型の各部の補強を行いつつ、軽量化が行われた。巨大なオーバーフェンダーもFRP製である。このオーバーフェンダーや大型のリアスポイラーと、当時の直線的なデザインは戦闘的な無骨さがあり、今もって人気の高い1台である。
WRCでは優勝こそなかったが、1983年のニュージーランド・ラリーで2位を獲得。また1985年のサファリ・ラリーでは3位に入賞している。
日産のボランティアグループ「名車再生クラブ」が初めてレストアした1台。WRCでのデビュー戦となった、第1戦ラリー・モンテカルロ仕様で再現された。そのため、本来の4灯ヘッドランプに加え、補助灯が中央に2灯ずつ2列、計4灯追加されている。スポンサーロゴのステッカーから、補助灯は「CIBIE(シビエ)」製と思われる。オイルやガソリンはカストロール、タイヤはダンロップのようだ。
2018年5月16日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)
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