2017年12月26日 12:00 掲載

写真ビストロ SNAP×SNAP 幸せの青い鳥がいっぱい!
日産「ブルーバード」の
初代~3代目を集めてみた!

メーテルリンクの童話「青い鳥」にちなんで命名された、日産の小型セダン「ブルーバード」。 日産を代表する車種として大人気を博した同車の1~3代目を集めてみた。

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初代「ダットサン・ブルーバード」(1963年式)のオートマ仕様。今回紹介する唯一の初代310型系に属する1台。なおダットサンのブランド名は、1979年11月に発売された6代目910型系まで踏襲された。お台場旧車天国2017で撮影。

 これまで、ヒストリックカーや旧車の展示イベントなどで、往年のクルマの数々を撮影してきたが、今回は日産「ブルーバード」を取り上げてみる。1962(昭和37)年式から1970(昭和45)年式までの初代~3代目を紹介しよう。

 「ブルーバード」は1959(昭和34)年8月、310型系が初代としてデビュー。1996年発売の10代目U14型まで長期間にわたって発売された。ちなみに初代から1979年11月に登場した6代目までは、ダットサンのブランド名が冠されていた。車名はメーテルリンクの童話「青い鳥」にちなんでおり、初代はマイカー時代に「幸せを運ぶ青い鳥」というキャッチコピーが使用された。

 初代は低床式ラダーフレームとセミモノコックボディの組み合わせにより、軽量かつ高剛性のシャシーを実現。先代の「ダットサン1000」よりも大型ながら重量は約30kg軽いなど、基本性能の高さと信頼性の面で評価された。また当初のエンジンは、34馬力の1Lと、43馬力の1.2Lの2種類が用意された。

 なお初代は発売後1か月で8000台のバックオーダーを抱え、日産としては乗用車で初めて月産3000台を突破。1960(昭和35)年3月には累計2万台を達成し、対米輸出もスタートした。日産にとって、戦後初めて大量生産の道筋をつけた記念碑的なクルマなのである。発売から4年間で21万台が生産されたという。

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お台場旧車天国2017で撮影した1台で、フロントグリルの形状などから、3代目510型系と思われるが、スペックシートが用意されていなかったため、詳細は不明。おわかりになる方はぜひ編集部までメールやツイッターなどでご一報いただきたい。

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