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クルマ最終更新日:2017.03.28 公開日:2017.03.28

4月22日は”よい夫婦の日” 円満夫婦ほどカーライフの満足度は高かった!?

夫婦円満、カーライフ、対人距離。その関係が明らかに

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快適なカーライフとショッピングは切っても切り離せない!?

 文化人類学者エドワード・ホールは、二人の人間がいるとき、両者の間の物理的な距離を対人距離と定義し、この対人距離が二人の親密度を示すと主張した。ホールが示した対人距離の4分類のうち、最も親密であるとする恋人や家族の対人距離は45cm以内であるという。

 それでは、いつも二人で、仲良くドライブをする夫婦なら、より仲良しになっていくといえるのではないか。なぜなら運転席と助手席の距離は、おそらく45cmも離れていない。

 株式会社ホンダアクセスは、4月22日の「よい夫婦の日」にちなんで、30歳から69歳の既婚・自家用車を保有するドライバー1000名を対象に、「夫婦のライフスタイルとカーライフに関する調査2017」を発表した。すると、快適なカーライフを過ごす夫婦ほど、夫婦関係は円満であるという結果が見られた。

*調査期間:2017年2月21日~2月22日

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 このグラフは次の二つを示している。

  • ● 夫婦のカーライフに満足している773人のうち、夫婦円満であると回答した人は89.4%
  • ● 夫婦のカーライフに満足していない227人のうち、夫婦円満であると回答した人は70.5%

 カーライフ満足度が高いほど、夫婦仲の円満さは高いといっていいだろう。

 そして、興味深いのは、今回の回答者1000人の自家用車である。僅差ではあるが、ホールの説を裏付けるかのように、「軽自動車」がトップに来ている。軽自動車の規格は車幅1.48m以内。夫婦円満に役立つ軽自動車が、最も二人の距離が近くなる車格なのだ。

●自家用車のタイプ
・軽自動車 24.6%
・ミニバン 24.4%
・コンパクトカー 24.2%
・セダン 12.8%
・SUV 5.7%

→ 次ページ:
クルマと夫婦円満の関係とは!?

クルマのカスタマイズに夫婦円満の秘訣が隠れている

 さて、次に見てみたいのは、「クルマのカスタマイズ」と夫婦円満度の相関。クルマとは、自分のものではない。家族のものである。それを個人の好みにカスタマイズできるということは、パートナーの嗜好に好意的(許容的)なカップルである、という仮説が立てられるのではないか。

 結果を見てみよう。

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 微妙な結果ではあるが、現在、クルマをカスタマイズしている夫婦が、円満率90.6%と最も高い結果になった。これは、ダンナさんがクルマにお金をかけることを許容する器の大きな奥さんがいるといったとらえ方もできるかもしれない。

 一方、「次のクルマでしたい」と応えた夫婦は、円満度82.7%。そこには、カスタマイズできないダンナさんの不満と、優柔不断なダンナさんに対する奥さんの不満、双方が不満を抱えてしまう構図も想像できよう。

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず

 「円満夫婦であるかどうか」とクルマの嗜好の相関を調べた調査結果は以上だが、同社ではこれを機に多くのアンケートを実施し、結果を公開している。たとえば、

【ドライブ中のケンカの原因は?】
1位 運転に口出しする 44.6%
2位 渋滞に捕まるとイライラしている 29.4%
3位 道を間違えただけで文句を言う 22.9%
4位 通り過ぎてからあっちの道の方が良かったという 22.7%
5位 飲み物や食べ物をこぼす 20%

 ドライブ中、なぜかいつもケンカになってしまう。そんな夫婦は、このアンケート結果を見て、わが身に鑑みてみよう。

 ダンナさんの運転が誰から見ても荒っぽい。時たま運転席に座る奥さんの運転がそそっかしい。そんなときでも、互いに運転に口出しすることはよろしくない。それを指摘するにしても、しっかり言葉を選び、慎重に口出しをすべきであろう。

 また、渋滞というドライバーの責任ではないことに、イライラしたりしない。むしろ、「自分が寝坊したから、渋滞にはまっちゃってごめんね」などと言える器量の大きなパートナーになりたい。道を間違えたときもそう。トーマスエジソンのように、「これは道を間違えたわけではない。正しくない道を発見したのだ」などと言えれば、笑いから会話も弾むのではないだろうか。

【ドライブ中に助手席からやってもらって嬉しいこと】
1位 話しかけてくれる 39.8%
2位 飲み物やお菓子などを差し出してくれる 39.5%
3位 飲み物のふたや食べ物の包装を開けてくれる 34.8%
4位 オーディオやナビの操作をしてくれる 28.2%

 次に、助手席に求められる気遣いについてである。助手席に乗ることの多い人は、暗誦できるようになるまで、この回答を読み込んでいただきたい。ドライブ中にしてもらって嬉しいことは本当にささいなこと。助手席からのほんの少しの気遣いがあるだけで車内がハッピーになれる。簡単であたりまえのようだが、長年夫婦を続けていると忘れがちになる。

 この2問から分かるように、助手席に乗っている人は運転している人に苦情を入れないことが快適なドライビングに繋がってくる。自分が運転している時にしてもらいたいことをし、自分が運転している時にされたくないことはしない。「運転してもらっている」という感謝の気持ちを持ち、サポートに徹するのが良好な夫婦関係を築くなのだろう。

2017年3月28日(雨輝・岩倉綾子)

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