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最終更新日:2017.08.23 公開日:2017.08.23

夏休みの工作の宿題がまだ。クルマ・バイク系ペーパークラフトがオススメ

日産のZ34型「フェアレディZ NISMO」の1/18スケールのプレミアムペーパークラフト。このクオリティで完成させられれば、もはや夏休みの宿題レベルを超えている。画像は、日産公式サイトより。

 夏休みも終盤に突入し、「宿題は終わったの?」と、口を酸っぱくしている親御さんも多いのではないだろうか? そして、当のお子さんたちは今年も遊び倒した結果、まだ終わってない! なんてご家庭も多いことだろう。

 小学校だと図画工作の宿題が出ている場合もあるはずで、何を工作すればいいのやら? と悩むところ。まだ決めかねているようなら、自動車やバイクなどのペーパークラフトに挑戦してみるのはいかがだろうか?

 2017年夏現在、無料のペーパークラフトのPDFデータを用意している自動車・バイクメーカー、そしてプリンターメーカーを紹介する。ペーパークラフトのページへの直リンクも用意した。今から初めても、親子で力を合わせれば、まだまだ2学期初日までには余裕だ!?

ペーパークラフト工作に必要な道具は?

 ペーパークラフトの完成度を高めるには、お子さんが使いこなせるかは別として、手伝う側(というか、主に作る側?)としては、やはりきちんと道具をそろえておきたい。以下の道具があると万全だ。

●はさみ、カッター
●カッターマット
●定規(スチール製がオススメ)
●鉛筆
●ピンセット
●つまようじ
●鉄筆や使用済みボールペンなど先のとがったもの
●ボンド(紙でも使えるもの)、のり(スティック型がオススメ)

どんな用紙に印刷すればいい?

 ちょっと厚手の紙がよく、代表的なインクジェットプリンター・メーカーのエプソンとキヤノンでは、以下のようなつや消し(マット)処理が施された写真用の用紙を推奨している。

●エプソン「フォトマット紙」
 坪量:167g/m2・厚さ:0.23mm・白色度:97%
 価格:A4・50枚入り1200円(税別)
●キヤノン「マットフォトペーパー」
 坪量:170g/m2・厚さ:0.22mm・白色度:93%
 価格:A4・50枚入り1200円(税別)

難易度は?

 サイトごと、どのような難易度の作品がそろっているかを表してみた。作品の難易度は、パーツの印刷データがA4用紙何枚かで判定している。実際には、その作品のディテールの細かさなどにより、同じ枚数でも難易度は変わってくるため、おおよそのイメージとして選択する際の参考にしていただきたい。

1枚:入門
2~4枚:初級
5~10数枚:中級
10数枚~30枚程度:上級
30枚以上:超上級

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まずは日産とホンダから!

目次

●スバル・マツダはこちら
●日野・三菱ふそうはこちら
●独三菱・ヤマハはこちら
●トヨタカローラ姫路店・ダイハツ名古屋店および三河店はこちら
●エプソン・キヤノンはこちら

日産は同社の19車種をラインナップ(初級~中級)

日産ペーパークラフトのトップページ。まるで同社のカーラインナップのページのように車種が豊富。画像は日産公式サイトより抜粋。

 日産は現行車種17車種と、コンセプトモデル2車種を現在ラインナップ。こちらは印刷枚数2枚の初級だ。

 そして、「プレミアムペーパークラフト」として、大サイズの1/18スケールで初級~中級コース(印刷枚数6枚)より精巧な「フェアレディZ NISMO」が用意されている。また、折り紙の「セレナ」も用意されているので、興味がある方はこちらもぜひ挑戦してみよう。

1/18スケールの「フェアレディZ NISMO」ペーパークラフトがどれだけ実車に近いかを見たい方は、こちらの記事で実車をご覧可能(新規タブが開きます)。警視庁に納車された「フェアレディZ NISMO」ベースのパトカーを紹介した記事だ。画像は日産公式サイトより抜粋。

●日産のペーパークラフトのページはこちら
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ホンダはホンワカタッチのジオラマ風(初級)

溝呂木陽氏による、ホンダ車が存在する日常を切り出したジオラマ風のペーパークラフトが6点用意されている。ホンダ公式サイトより。

 ホンダのペーパークラフトは、イラストレーター兼ペーパークラフト作家として知られる溝呂木陽(みぞろぎ・あきら)氏によるもの。「ホンダ車と共に暮らす楽しい生活」をテーマとした、多彩なシチュエーションを設定したストーリー性のある、ジオラマ風のペーパークラフトが6点用意されている。それぞれ印刷用紙は2枚ずつで、初級だ。

ホンダのペーパークラフトは、クルマと背景と別々に組み立て仕組み。画像はホンダ公式サイトより。

●ホンダのペーパークラフトのページはこちら
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続いてスバルとマツダ

スバルはスポーツカー3車種を用意(入門)

 スバルのペーパークラフトは、系列のスバル用品公式サイト内の「SUBARUキッズランド」に用意されている。「WRX」、「インプレッサ スポーツ」、「BRZ」のスポーツカー3車種が用意されており、印刷枚数はすべて1枚ずつ。入門用だ。

スバルのスポーツカー3車種が用意されている。画像はスバル用品公式サイトより。

●スバルのペーパークラフトのページはこちら
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マツダは現行6車種+旧車2車種を用意(入門~初級)

 マツダは「アクセラスポーツ」、「アテンザセダン」、「デミオ」、「ロードスター」、「CX-3」、「CX-5」の現行6車種と、「コスモスポーツ」と「R360クーペ」のヒストリックカー2車種を用意。ブログで作り方を解説しているほか、これらの完成品を用いた動画の撮り方なども解説している。印刷枚数は1~2枚。入門から初級だ。

マツダのペーパークラフトダウンロードサイト。合計8車種が用意されている。画像はマツダ公式サイトより。

●マツダのペーパークラフトのページはこちら
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次はトラックメーカー2社

日野はダカールラリー仕様の「レンジャー」を2種類(入門~初級)

 日野のモータースポーツ活動といえば、「ダカールラリー」への連続参戦。「レンジャーGT」のダカールラリー仕様で参戦しているのだが、その2010年型と2011年型の2種類のペーパークラフトが用意されている。ペーパークラフトは「ダカールラリー」のページに用意されており、印刷枚数は1~2枚(作り方のページなどを除く)。入門~初級だ。

日野がラインナップしているペーパークラフトは、2010年、2011年のダカールラリー仕様の「レンジャーGT」。画像は日野の公式サイトより。

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三菱ふそうは12車種のトラックやバスを用意(入門~初級)

 三菱ふそうは、同社のトラックやバスなど12車種を用意。ホンダのペーパークラフトも手がけている溝呂木陽氏が同社の作品たちも手がけている。印刷枚数は1~2枚で、入門~初級。

三菱ふそうは、もちろんはたらくクルマ。子どもたちが特に喜びそうなラインナップである。画像は三菱ふそう公式サイトより。

●三菱ふそうのペーパークラフトのページはこちら
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なんとディーラーが用意!

トヨタはカローラ姫路店が独自に用意!(入門~初級)

 トヨタがない! と心配された方はご安心いただきたい。なんとトヨタカローラ姫路店が、カローラ店ブランドで扱う車種のみだが独自にトヨタ車のペーパークラフトを用意している。

 「プリウス」や「86」といった現行6車種と、往年の「カローラレビン(AE86)」の1車種、合計7車種のデータを用意。さらに背景データとして、「都会の街角」や「ガレージ」など4種類も用意されている。印刷枚数はクルマは1枚、背景は2枚。入門~初級だ。

クルマのペーパークラフトに加え、背景用のペーパークラフトも4種類あるので、組み合わせを楽しめるようになっている。画像はトヨタカローラ姫路店の公式サイトから。

●トヨタカローラ姫路店のペーパークラフトはこちら
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ダイハツは名古屋店と三河店の共同サイトに用意(入門~初級)

 ダイハツもメーカーのサイトではなく、ディーラーが独自に用意。名古屋店と三河店の合同サイトに用意されている。

 車種が「キャスト」シリーズや「コペン」など、現行と旧車と合わせて29種類もある上に、各車2~8色のカラーリングが用意されており、非常に充実している。現行車種は基本的に印刷枚数は1枚だが、往年の3輪車の名車、「ミゼット」は本体と荷台の幌と別々になっており、2枚。入門~初級となっている。

車種が豊富な上に、カラーバリエーションも豊富。特に「コペン」は8カラーもあり、ペーパークラフトでコペンワンメイクレースを再現できそう(レース用のカラーリングではないが)。画像はダイハツ名古屋店および三河店の共同公式サイトより。

●ダイハツ名古屋店・三河店のペーパークラフトはこちら
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独・三菱とヤマハのバイク!

独・三菱が34車種を用意!(入門)

 残念なことに本家である日本の三菱ではデータをアップしていないのだが、なんと独・三菱が34車種も用意。ペーパークラフトは、「DOWNLOADS」ページの下方にある、ドイツ語でペーパーモデルを意味する「PAPIERMODELLE」のコーナーに用意されている。

画像の横方向が潰れているように見えるが、こういうデザイン。画像は独・三菱公式サイトより抜粋。

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超絶ペーパークラフト20周年のヤマハ(中~超上級)

 あまりにもすごすぎる、超絶的に精巧なペーパークラフトを定期的にアップし続け、今年で20周年というヤマハ。バイク以外もあるが、バイク系だけでも複数のラインナップがある。作品はすべてペーパークラフトデザイナーの向山信孝氏が手がけている。

あまりにもパーツ数が多いために印刷枚数が目玉が飛び出そうなほどの「超精密」シリーズは「YZF-R1M(2014年式)」など4種類、それよりは難易度の低い「精密」シリーズが「VMAX(1990年式)」など10種類、印刷枚数が合計すると軽く100枚オーバーのジオラマタイプが2種類、「飛び出すグリーティングカード」シリーズの中にバイクが題材の作品が3種類となっている。

 ちなみに、最もすごいのがジオラマタイプ。超精密シリーズのYZF-R1Mも印刷枚数54枚だが、ジオラマタイプの「モータースポーツワールド:レーシング」は、バイク、ライダー、背景、土台で合計320枚以上。MotoGPマシンの「YZR-M1(2013年式)」だけなら34枚なのだが、コースの起伏を再現するため土台の枚数がとても多く、200枚以上ある。

左上の「超精密」シリーズは、例えば「YZF-R1M」は、パーツシートが54枚、総パーツ点数は914点と、気が遠のくほど。「精密」シリーズ内に「YZF-R1(1998年式)」があるが、こちらはパーツシート14枚、パーツ総点数が167点。超精密シリーズのすごさがわかる。画像はヤマハ公式サイトより。

「モータースポーツワールド:レーシング」の完成画像。横幅が1.2mあり、製作場所、展示・保管スペースも考えないとならならい、超ビッグサイズ。画像は公式サイトより抜粋。

●ヤマハのペーパークラフトはこちら
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最後はプリンターメーカー

スーパーGTマシンなどを用意しているエプソン(入門~中級)

 スーパーGTで、かつて日本人初のフルタイムF1ドライバーとして人気を博した中嶋悟氏が監督を務める「Epson Nakajima Racing」。エプソンは、同チームのスーパーGTマシン(ホンダ「NSX-GT」)や、監督とドライバー、レースクイーン、ピットステーションなど、約120点をアップしている(レース以外もある)。印刷枚数は1~10枚弱ぐらいと、入門から中級程度だ。点数が多いため、難易度3段階で選べる機能も用意。

Epson Nakajima Racingの2017年度レースクイーンのデータも用意されている。同じホンダ系の「ARTA」や「KEIHIN」などもあるほか、「メルセデスAMGペトロナス」F1マシンや、三菱「ランサーエボリューションIX」などもある。画像は公式サイトより。

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はたらくクルマと往年の名車を擁したキヤノン(初級~中級)

 エプソンと共に、家庭・個人用インクジェットプリンターで大きなシェアを有するキヤノン。同社家庭用インクジェットプリンターの「PIXUS」用コンテンツページ「Creative Park」内には数々のペーパークラフトが用意されており、自動車関係も14点用意されている。クルマの種類はブルドーザーや油圧ショベルなどのはたらくクルマと、ジャガー「Eタイプ」などのヒストリックカー系だ。印刷枚数は5枚弱ぐらいから10数枚。初級~中級だ。

 

キヤノンのペーパークラフトも多彩なラインナップで、乗り物系だけでも飛行機や船舶などもある。クルマははたらくクルマと往年の名車がラインナップされている。画像は公式サイトより。

●キヤノンのペーパークラフトはこちら
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2017年8月23日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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