2016年06月20日 12:01 掲載

ニュース・プラス トヨタ、23時間55分までは制しながらも…
ル・マン24時間で、まさかのラスト


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TS060は、他車との接触やスピンなどでポルシェ2号車に終盤は3ラップ遅れとなってしまう。

終盤も終盤になってまさかの...!!

 10分を切り、2号車は5号車と同一周回をキープしていたが1分半のタイム差があり、もうトヨタの勝利は目前と思われた時だった。なんと残り5分、あと2周すれば優勝というところで、5号車の最終ドライバーを担当していた中嶋から悲鳴のような無線がピットに飛ぶ。エンジンのパワーがない!

 速度が上がらず、しまいには止まってしまう5号車を抜き去っていく2号車。ポルシェは、2年連続、18回目となるル・マン総合優勝を果たしたのであった。2016年のル・マンは23時間55分、トヨタがレースを支配していたといっても過言ではないが、その手からまたもや勝利がこぼれ落ちていったのである。

 完走となるには、総合優勝車のチェッカーから6分以内にチェッカーを受ける必要があるのだが、5号車はそれがかなわなかったため、失格。それにより6号車が2位に繰り上がり、3位は今回は2台とも不調だった強豪アウディの8号車。複雑な気分で6号車の小林ら3人は主催者公式発表で26万人という大観客の祝福を受け、今年のル・マンは終了した。

来年も帰ってくるとトヨタ陣営のコメント

 中嶋は、最終ラップに息も絶え絶えの5号車をなんとか走らせ、マーシャルやファンからとても温かく迎えられた。終了後、感情が高ぶるなか、来年こそトロフィーを獲得しに戻ってくるとコメント。

 また6号車の小林は2位という結果を望んでいたものではないとし、満足していないとしている。

 そしてモータースポーツ好きで知られるトヨタの豊田章男代表取締役社長は、チームのメンバーやファンのことを思うと言葉が見つからないとしたが、ライバルチームに敬意を表すると同時に、トヨタが本当の負けを味わわせられたので、来年もWECとル・マンに帰ってくるとし、「負け嫌い」のトヨタを待っていてほしいとコメントした。

 長い歴史の中でもなかなか見られない、特に日本人やトヨタファンにとってはとても辛くて忘れられない、劇的な結末となった第84回ル・マン24時間レースであった。

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5号車失格で2位に繰り上がった6号車の小林可夢偉(中央)ら。

2016年6月20日(JAF MATE社 IT Media部 日高 保)

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外部リンク

ル・マン24時間レース公式サイト