2016年06月13日 12:40 掲載

ニッポンの皆の衆 あるゆずの村。土佐・北川村の物語
文=中丸謙一朗


●「ちょっとだけ遠い」土佐の村がパワーアップ

 今回の北川村取材の約一ヶ月後、少し残念なニュースが飛び込んできた。「北川村 モネの庭」に併設されたレストランが火災にあい、しばらくの休業を余儀なくされるとのことだった。

 「モネの庭」運営会社の経営も担っている鈴木氏に問い合わせると、さいわい庭園には被害はなく、二日間の臨時休業のみで再開することができたそうだ。( 2016年5月22日より営業再開)

 もうひとつの北川村の宝である中岡慎太郎もまた、律儀で誠実の人に思える。

 盟友・坂本龍馬ほどのドラマ性は持ち合わせていないけれど、豪胆な発想力と生一本で忍耐強い交渉への力で、倒幕に多大なる功績を残した。主役は龍馬に譲っても、慎太郎の残した革命志士としての足跡はけっして消えるものではない。

 その土地の歴史と未来を彩るニッポンの皆の衆。今回ご登場願ったのは、北川村副村長の鈴木康正さん。

 好きな広島カープの応援にはなかなか行けそうになく、赤ちょうちんがないんじゃ、たまのやけ酒もままならない(想像)。だが、時折垣間見せる発想力と誠実さで、「ちょっとだけ遠い」土佐の村で、新たにパワーアップした観光地の魅力を生み出してもらいたい。

 「モネの庭」は季節によってさまざまな表情を見せる。また行きたい。いま素直にそう思っている。

→次ページ:「土佐国・北川村の皆の衆的見どころ」