コッツィ兄弟博物館所蔵の1986年アルナ1.3Ti仕様。新車当時は1.2および1.5リッターエンジンもカタログに載っていた。
アルファ・ロメオ・アルナ。新車当時の広報写真から。
アルファ・ロメオ・アルナ。こちらも新車当時の広報写真から。
アルナの基本は2代目の日産パルサーであるが、より正確には姉妹車ラングレーをベースにしていたという。
ミュージアムのエリザベッタ・コッツィ館長と所蔵車の1台、1967年アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリント・ヴェローチェ。
六十数台のコレクションはエリザベッタ館長の父で、地元アルファ・ロメオ販売店を創業した故ピエトロ・コッツィ氏によるものである。
1900M“マッタ”。1950年代初頭、イタリア軍の要請で開発され、官公庁、消防署などにも納入された。
右から1971年モントリオール、2009年ブレラの高性能仕様3.2JTS V6 Q4。
1984年アルフェッタ2.0(左)と1978年アルファスッド1.2ジャルディネッタ(右)。
1983年GTV 2500 6V(左)と1977年アルフェッタGT。後方に見えるのはアーカイヴ・コーナー。
1987年フォーミュラ・ボクサー1.7。
1992年に米国ソルトレイクで297km/hを達成した155 Q4 3000(右)。後方にはブレーキ用のパラシュートが。左は1970年GTジュニア1300。
1983年、父ピエトロ氏が受け取った関係者向けアルナ試乗会の招待状を紹介するエリザベッタ館長。
アルナの販促用マスコットとして企画された「アルナルド」。
博物館が所有する1986年アルナTiの室内。3本スポークのステアリングとホーンパッドでアルファ・ロメオを強調している。「タコメーターなど見ない。エンジン音で回転を知る」という生粋アルフィスタに挑戦状を叩きつけるように、しっかりと回転計が備えられている。
ダッシュボード全体は、日産パルサー/ラングレーの意匠が踏襲されている。シートはイタリアで作られた。
後席。ウィンドウの下には、飲料ボトル用のポケットが備えられている。緑の生地は日本に輸出され、日産パルサーの特別仕様車ミラノX1に採用された。
日産パルサー・ミラノX1。
クレイ・レガッツォー二選手の娘アレッシア氏。アルナのフロントフードに載っているのは父親のヘルメット。
アルナに関する著書もあるデザイン評論家マッテオ・リカータ氏。かつて存在した「コリアスコ」というカロッツェリアが、アルナを基にしたカブリオレ、クーペそしてワゴンを計画していたことを説明した。
著名コレクター、アクセル・マルクス氏が持ち寄ったスイス限定「ジュビリー」仕様。ボディ同色グリルなど、さまざまな装備が奢られている。
エアスポイラーが装着されたジュビリー仕様の後部。
アクセル・マルクス氏(左)。十数年前発見した際、「前オーナーの女性に欲しい旨を告げると、『売らないわよ』と言われたあと、直後に『あげるわ』と告げられました」との逸話を披露。会場から笑いが沸き起こった。
イタリア国内はもとより、スイスからもファンが駆けつけ、限定100名の事前予約は早くから満員となった。