2021年04月03日 14:20 掲載

クルマ タイヤの空気圧不足で燃費が悪化。
リッター4円以上の損!?

タイヤの空気圧不足はバーストなどの危険もあるが、燃費悪化や偏摩耗などといった「お財布」を直撃する損をしていることがある。特に燃費に関しては、適正空気圧より50kPa(キロパスカル)不足していると、リッター当たり4~7円も損をするというデータも。

くるくら編集部 小林 祐史

せっかくの低燃費タイヤが無駄に

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タイヤの空気圧不足が燃費を悪化する? ⓒoatzstocker/PIXTA(ピクスタ)

 空気圧が不足していると、タイヤは本来の形を維持できず、潰れた状態となる。このような状態では、運転操作が不安定になったり、乗り心地の悪化、偏摩耗などを招くことになる。また空気圧不足のまま高速道路などで長時間の高速運転を続ければ、タイヤが破裂する(バーストを起こす)可能性も高まる。

 一方でハイブリッド車の登場以降は燃費に対する注目はさらに高まっている。そのためタイヤも転がり抵抗の少ない低燃費タイヤが登場した。しかし、この低燃費タイヤを装着しても、空気圧不足では潰れによって転がり抵抗が増えてしまう。せっかく購入した低燃費タイヤなのに燃費が向上しないという、身もふたもない状況になってしまう。

燃費の悪化、タイヤ寿命を縮める。お財布にいいこと無し

 空気圧不足がどれだけ燃費を悪化させているかを一般財団法人 省エネルギーセンターが調査したところ、排気量2000ccセダンのタイヤを適正値から50kPa(キロパスカル)下げて、市街地(平均速度・時速15km)、郊外(平均速度・時速38km)、高速道路(平均速度・時速78km)での燃費を調べたところ、市街地で2.5%、郊外で4.3%、高速道路で4.8%の悪化が見られた。

 これをガソリン1リットルを150円として試算した一般社団法人日本自動車タイヤ協会によると、4円から7円高いガソリンを使用しているのと同じ、と述べている。

 タイヤの空気圧不足は燃費悪化だけでなく、偏摩耗を招く可能性もある。潰れたタイヤ形状は、接地面に必要以上の変形や車重などの負荷がかり、ショルダー部分だけ摩耗が進む両肩摩耗や、トレッドの高さにバラつきが生じる段差摩耗など、さまざまな偏摩耗を引き起こす。

 偏摩耗はピンポイントでタイヤが摩耗した状態だ。つまり使える部分を残しながらタイヤを廃棄することになるのだ。偏摩耗が起きた際は、タイヤ本来の寿命を低下させるケースが多いので、タイヤ交換のサイクルも短くなる。偏摩耗を繰り返すと結局は必要以上の出費を強いられる。空気圧不足はお財布にいいこと無しなのだ。

空気圧の点検と充填方法

タイヤ,空気圧不足,燃費悪化運転席のドアを開けると推奨空気圧が表記されたシールがある 写真:小林 祐史

 自分の車のメーカー推奨空気圧を確認する方法としては2つある。1つは、運転席ドア開口部に貼られているシール。シールには、工場出荷時のタイヤサイズとともに推奨空気圧が表記されている。2つ目は取扱説明書。なお前後タイヤで推奨空気圧が異なる車種もあるので注意しよう。また工場出荷時と異なるタイヤサイズを装着している場合は、自動車ディーラーやタイヤ専門店などで適正な空気圧を問い合わせておこう。

 推奨空気圧を確認したら、タイヤのエアバルブのキャップを外し、エアゲージまたはエアゲージ付きのエアタンクなどをエアバルブに接続してタイヤの空気圧を確認しよう。エアゲージとエアバルブの接続は、押し込む角度が正しくないと空気が抜けてしまう。押し込んでも「シュー」と空気が抜ける音がする場合は、押し込む角度が正しくないので、角度を変えて押し込もう。

 「シュー」という音がなければ、エアゲージの数値を確認。高速道路での長距離走行後などのタイヤが温まった状態だと、空気圧は高めに表示されることがある。空気圧確認は運転前や近所のガソリンスタンドで給油するときなど、タイヤ温度が低いときに行おう。

 空気圧が推奨より低いもしくは高い場合は、エアタンクの「+」と「-」ボタンなどで調整。また据え置き型のものには、エアバルブとホースを接続する前に、推奨の空気圧を設定すれば自動的に調整してくれるものもある。セルフガソリンスタンドでエアタンクの使用方法がわからない場合は、店員に使い方を教えてもらおう。

 空気圧を点検する際は、ラゲッジスペースなどに収納されているスペアタイヤも点検しよう。スペアタイヤの推奨空気圧は、運転席ドア開口部のシールや取扱説明書に記載されている。スペアタイヤの点検に関しては「古いスペアタイヤは要注意! 覚えておきたい2つのポイントとは」も参照してほしい。

 空気圧の点検を終えたら、忘れずにエアバルブにキャップを取り付けよう。キャップはエアバルブ内に雨水などの水分が浸入することを防ぐためにある。水分が浸入すると、内部のゴム製品などの劣化が早まり、エア漏れなどを引き起こすことがあるので、キャップを忘れずに取り付けよう。

 より詳細な点検方法については、JAFクルマ何でも質問箱の「タイヤの空気圧点検と充填方法」が参考になる。


タイヤの空気圧点検に関する写真は

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