2021年03月29日 18:30 掲載

クルマ 古いスペアタイヤは要注意!
覚えておきたい2つのポイントとは

車を購入しても使わずに済ませたい装備の1つにスペアタイヤがある。ラゲッジスペースや車体下に収納されているため目にする機会も少なく、点検はおろか存在すらも忘れがち。でも、いざスペアタイヤを使おうと思ったら、白っぽくなっていて不安になった……なんて話も聞く。スペアタイヤの使用期限や使い方の注意を調べてみた。

くるくら編集部 小林 祐史

タイヤパンクによるJAF救援要請件数は年間2

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古いスペアタイヤって使っても大丈夫? © Aleksandr Kondratov - stock.adobe.com

 タイヤのパンクによるJAFへの救援要請は、2019年で38万件以上にのぼる。救援要請理由としては、この件数は年間で第2であり、他人事と言い切れないトラブルの1つである。

 パンク対策としては、昨今はパンク修理剤や、パンクしても一定の距離なら走行できるランフラットタイヤなどの登場により、スペアタイヤを積んでいない車もある。それでも、ラゲッジスペースの底や車体下などに収納されたスペアタイヤを使うのが現在でも多数派だろう。

 しかし、そのようなところに収納しているので、装着しているタイヤほど空気圧やキズなどは点検をしておらず、スペアタイヤをしばらく目にしていないという人も多いのではないだろうか。いざ、スペアタイヤに交換しようとしたら、白っぽい、泥汚れがひどいなどで使うことに躊躇するようなことがあるかもしれない......。

製造から10年経過したタイヤの使用は控えよう

 一般社団法人 日本自動車タイヤ協会によると「使用開始後5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうか、すみやかにタイヤ販売店などでの点検を受けることをお薦め致します。また同時にスペアタイヤについても点検を受けられることをお薦め致します」としている。

 さらに溝の深さが法律で規定されている値まですり減ってなくても「製造後10年を経過したタイヤ(スペアタイヤ含む)は新しいタイヤに交換することをお薦め致します」としている。

 ということは、自分の車のスペアタイヤについても、製造年月を把握しておくことが重要となる。特に中古車などを購入した場合は、5年以上経過したスペアタイヤが積まれているかもしれない。まずはスペアタイヤの製造年月を確認しよう。その製造年の確認方法については、「タイヤの製造年週まで分かる!知っておきたいタイヤ表示の意味」記事内にあるので参照してほしい。

テンポラリータイヤで確認すべき2つのポイント

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セダンタイプのラゲッジスペースの場合、スペアタイヤは底板の下に収納されている © hanjosan - stock.adobe.com

 スペアタイヤの多くは、テンポラリータイヤ、テンパータイヤ、Tタイプ応急タイヤと呼ばれる通常のタイヤサイズより幅が細く、外径が小さいものだ。テンポラリータイヤは、使用時や定期点検で確認すべき2つのポイントがあるので紹介しよう。

 1つ目は使用時の車速と走行距離。このようなサイズのため路面との接地面積が小さく、グリップ性能は通常タイヤより低い。使用に際しては、車速を時速80キロ以下、走行距離100km以下という目安があるが、車種やタイヤによって異なるので、取扱説明書でスペアタイヤの情報を確認しておこう。

 2つ目のポイントは空気圧。テンポラリータイヤの空気圧は、通常の約2倍以上である420kPaとなっている。これを維持するため装着タイヤと一緒に、月1度は空気圧をチェックしておこう。また長距離運転をする前には劣化やひび割れなどの点検も怠らないようにしよう。

 テンポラリータイヤの幅が細く外径が小さくなっている理由は、収納スペースを小さくし、重量を軽くするため。なおテンポラリータイヤが適さないトラックなどの貨物車や、リアゲートにスペアタイヤを装着する4WD車などは、通常サイズのスペアタイヤを積んでいるケースもある。その場合の点検や使用上の注意は、取扱説明書に従おう。


 テンポラリータイヤは、サイズ、車速、走行距離、空気圧などからも、まさに「一時しのぎ」のものである。そのため、いつまでも使用することは危険な行為だ。テンポラリータイヤへ交換後は、できるだけ早めにタイヤ販売店などへ向かい、パンク修理もしくは新しいタイヤへ交換しよう。

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