2020年04月22日 10:40 掲載

ライフスタイル 6AA? DBA? 車両型式の先頭3文字は何を表す?


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神林 良輔

排出ガス規制の適用を受けないクルマのための識別記号も

 説明するまでもないがEVは排出ガスそのものを出さないし、燃料電池車(FCV)が排出するのは水だ。そのため、これら2種類は排出ガス規制の対象外であり、ほかとは異なる意味の3文字が使われる。

【1文字目】
Z:排出ガス規制の適用を受けない車種

【2文字目】
A:電気
B:水素(圧縮水素)

【3文字目】
A:乗用車
B:貨物
C:乗合

 例えば日産「リーフ」や三菱「i-MiEV」、フォルクスワーゲン「e-Golf」などの乗用EVの場合はZAA。そしてトヨタ「MIRAI」やホンダ「クラリティ FUEL CELL」などの乗用FCVはZBAとなるのである。

新たな規制が設けられるとき、3文字から4文字に切り替わる?

 最後は、識別記号の1文字目に使用可能な残りの文字数の話をしよう。1文字目は新しい規制が設けられる度に新しい文字を使用するため、実はもう残りの文字数が少ない。アルファベット+数字で最大36字使用できるが、以下の通り、使ってない文字はすでに7個しかない。

数字(残り4字):0、1、8、9
アルファベット(残り3字):I、O、V

 このうち、どうやら数字の0とアルファベットのO、数字の1とアルファベットのIは混同を防ぐためにどちらも使用を避けたようだ(0は使われる可能性もある)。Vに関しては、ローマ数字の5との混同を避けたと思われる。それらが使えないとなると、残りは8と9だけということになる。0を加えたとしても3字しかない。これでは、次の排出ガス規制のときに不足することもあり得るだろう。そこで、おそらく4桁にするのではないかと推測される。

 識別記号の4桁化は、歴史を見ると可能性としてあることがわかる。車両型式の先頭に環境性能を表すための識別記号が付けられるようになったのは、1975年(昭和50)4月1日から。最初はアルファベット1文字だったが、不足したために1998年(平成10)10月1日からはアルファベット2文字に。さらに、2005年(平成17)10月1日からは現在の3文字となった。また、ディーゼル特殊車両用の平成26年規制において1文字目はアルファベットを使い切ったので、ディーゼル重量車および二輪車用の平成28年規制からは数字を使用するようになったのである。

 今後、どのぐらいのペースで新たな排出ガス規制が設けられるのか正確なところはわからないが、平成17年規制から平成26年規制までの10年間では、22字が使用された。仮に同程度のペースが維持されるのであれば、早ければ5年以内、遅くても10年以内には識別記号は4桁化するのではないだろうか。


 識別記号は既述したように1975年の1桁から始まって、現在の3桁まで来た。そこには、環境性能の改善の歴史が集約されているといってもいいだろう。これまで愛車の型式を意識して見たことがなかったという人は、次に運転する際にぜひ車検証で確かめてみてほしい。

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