【PR】運転向けサングラスを選ぶ12のポイントとTALEX製偏光サングラスの特徴
運転時に、サングラスをかけてまぶしさ対策をする人が増えてきた。今、最も運転に適した「偏光サングラス」のメーカーとして人気のTALEX社と、同社の偏光サングラスを愛用して20年というモータージャーナリストの菰田潔(こもだ・きよし)氏に話を聞いた。
運転していて、強い日差しに長時間晒され、誰でも目や全身の疲労や倦怠を感じたことがあるだろう。その対策として、サングラスの使用が増えている。中でも、「一度使い始めたら手放せない」としてドライバーの支持が高まっているのがTALEX社製の偏光サングラスだ。TALEX社は1938年創業の国内屈指の老舗メーカーで、1970年からはサングラス用偏光レンズを製造している。またメガネの着用者でも利用できるオーバーグラスなども発売している。
偏光サングラスと、通常のサングラスとはどう違うのか? ここでは、運転時にサングラスを使う際に知っておきたいポイントを購入時と使用時に分け、今回はTALEX(公式サイトはこちら)と菰田氏に話を聞き、Q&A方式でまとめてみた。
目次
【購入時】
Q1・サングラスにはどんな種類がある?
Q2・TALEX社の偏光サングラスとは? 通常のサングラスとはどう違う?
Q3・そもそも運転時にサングラスを着用しても問題ない?
Q4・運転用サングラスを購入する際に注意すべき点は?
Q5・元々メガネをかけている場合、サングラスを着用できない?
Q6・まず1本購入するならどんなタイプがいい?
Q7・サングラスをシーン別に購入するのなら?
【使用時】
Q8・運転時にサングラスを着用することによるメリットは?
Q9・運転時にサングラスを着用することによるデメリットは?
Q10・サングラスのかけ外しのタイミングは?
Q11・夕暮れ時やトンネルなどで暗く感じたときは?
Q12・保管の仕方は? 車内に置きっ放しで大丈夫?
Q1・サングラスにはどんな種類がある?
消費者庁による分類では、サングラス、偏光サングラス、ファッション用グラスの3種類に大別されている。以下は、3種類のサングラスの違いだ。
【サングラス】
●消費者庁の定義:屈折力・平行度が基準に適合しているもの
●レンズの仕様:レンズ自体が染色されている
●まぶしさ軽減の仕組み:レンズの色を濃くすることによって、まぶしさを軽減する
【偏光サングラス】
●消費者庁の定義:屈折力・平行度に加え、偏光度・偏光軸が基準に適合しているもの
●レンズの仕様:レンズに偏光作用のあるフィルターやコーティングが施されている
●まぶしさ軽減の仕組み:反射光をカットするため、レンズの色を濃くしなくてもまぶしさを軽減できる。ただし、レンズの色の濃さは商品によって異なる
【ファッション用グラス】
通常および偏光以外のサングラスを指す。
Q2・TALEX社の偏光サングラスとは? 通常のサングラスとはどう違う?
偏光サングラスは、通常のサングラスとは異なる仕組みを持っている。TALEX製偏光サングラスの場合は、反射光や太陽光、紫外線など、音に例えたら雑音に当たる「雑光」(※1)をカットすることでクリアな視界を確保し、目の疲労、ひいては全身の疲労も軽減してくれる効果を有する。その技術的な仕組みや、どれだけ実際にクリアな視界を得られるかの比較対照実験などは、上の動画でご覧いただくとよりわかりやすい。
【菰田氏コメント】
18歳の頃から偏光サングラスを使っていましたが、その頃の製品は質が悪くて目が疲れたので、しばらくは普通のサングラスでした。偏光サングラスのよさを認識したのはTALEX社製のものと出会ったときで、かれこれ20年ほど前になりますね。それ以来、同社の偏光サングラスを使用しており、昼間は必須です。自然な見え方はそのままにまぶしさをカットしてくれるから、長時間の運転でも疲れずに済むんですね。
Q3・そもそも運転時にサングラスを着用しても問題ない?
当然だが、ドライバーは信号の色などが判別できなかったり、周囲の交通状況を確認できなかったりするほど視界の暗いサングラスを着用してはならない。視界の暗さはレンズが可視光線をどれだけ透過させるかで変化し、「可視光線透過率(視感透過率)」で表される。パーセンテージが小さくなるほど光を通さないことを表し、それだけ暗く見えにくくなる。
JIS規格によって、日中でも運転に使用してはならないのは、可視光線透過率が8%以下の極端に色の濃いサングラスだ。そして薄暮(夕暮れ・薄明)時や夜間では、同じく75%未満だと使用禁止である。こうした使用禁止のものでなければ、ドライバーが運転中にサングラスを着用することは問題ない。
Q4・運転用サングラスを購入する際に注意すべき点は?
運転時の使用を前提としている場合は、Q3で説明した可視光線透過率を商品タグなどでチェックしよう。そして購入した後は、タグをきちんと保管しておくことも重要だ。
またタグでは可視光線透過率だけでなく、UVカット効果も見ておきたい。「紫外線透過率」で表され、可視光線透過率と同様にパーセンテージが小さくなるほど紫外線を通さないことを意味する。可視光線透過率と紫外線透過率の組み合わせでよろしくないのは、可視光線透過率が低いのに、紫外線透過率が高いこと。要は色が濃いのに、UVカット機能がない、もしくは機能が弱いサングラスのことだ。視野が暗いことから瞳孔が開いてしまい、紫外線がそれだけ多く目に入ってしまうことになる。紫外線が多量に入ると目の病気になりやすくなるので、「紫外線透過率」もきちんとチェックしておく必要があるのだ。
【菰田氏コメント】
偏光サングラスを購入する際は、偏光サングラスのことをきちんと理解しているメガネ屋さんで、質のいいものを購入することが大事です。質のいい偏光サングラスは疲れないんですね。それに対して質の悪い安価な偏光サングラスは、レンズが歪んでいることがあります。クルマを運転しているときは、目を動かさなくても風景が動いていきますから、その時にレンズが歪んでいると目が疲れます。またレンズが歪んでいると、視界も歪んで周囲が正しく見えないこともありますから、安全運転にも支障を来す可能性もあるので注意してください。なるべく高品質なものを選びましょう。
Q5・元々メガネをかけている場合、サングラスを着用できない?
視力が悪くてメガネを普段から着用していても、サングラスを着用することは可能だ。メガネの上からかける「オーバーグラス」と、クリップやツメ、マグネットなどでメガネに装着する「脱着式サングラス」を利用すれば問題ない。また、自分のメガネと同じ度のついたレンズを使用する「度付きサングラス」を作るという方法もある。
それぞれ一長一短があるが、まず「オーバーグラス」のメリットは暗いと感じたらすぐ外せるということ。その一方で、普段着用しているメガネの形状によってはフィットしない場合もある。購入前に試着し、きちんとフィットするかどうかを確認するようにしよう。
「脱着式サングラス」も、オーバーグラス同様に暗いと感じた時にすぐはね上げられる。ただし、仕組みによっては脱着などで時間がかかるものもあり、それらは運転で使用するには向かないので気をつけよう。
「度付きサングラス」は見た目はすっきりとしており、二重にかけるというわずらわしさもない。ただし、暗いと感じても外すことはできないため、状況によっては使いづらいこともあるので留意しておきたい。
【菰田氏コメント】
メガネを着用している人が利用する場合、TALEX社の偏光サングラスには、メガネの上に着用するオーバーグラス、メガネに脱着できるクリップオン、度付きレンズの3種類があります。オーバーグラスやクリップオンはメーカーによっては重い製品も多いのですが、TALEXのものは軽量なのがいいですね。
Q6・まず1本購入するならどんなタイプがいい?
JIS規格の範囲内であることは前提。昼間の運転で着用するのなら、透過率30%程度、UVカット機能も備えた偏光サングラスが使いやすい。
【菰田氏のコメント】
最初の1本は、色が濃すぎないサングラスにしましょう。濃すぎると、暗いところに入ったら見えづらいなど、運転しづらくなる可能性があります。色が薄いとまぶしくなってしまいますが、偏光サングラスであれば問題ありません。逆をいえば、色を濃くしすぎないためにも偏光サングラスが適しているのです。
Q7・サングラスをシーン別に購入するのなら?
シーンごとに使い分けるのであれば、西日用なら可視光線透過率10~12%程度のものがいい。雨天や曇天用としては、レンズカラーを黄色や黄緑色にすると見やすい。雪道は赤色や赤茶色のレンズが向いている。そしてUVカット機能はどれもありだ。
【菰田氏のコメント】
レンズカラーに関しては、僕自身は茶色系がオールマイティに使えると思います。そのほか、TALEX社のレンズの中では、シャープで立体的に見える「CONTRAST SEEING」シリーズの「エアリー パープル」もいいですね。これは色彩を抑え、輪郭と臨場感を際立たせる効果があります。そのほか、同じシリーズの中では「アクション コパー」も輪郭がはっきりと見えます。長距離ドライブのときや、ワインディングロードで運転を楽しむときに使用しています。
悪天候時に使用しているのは「BRIGHT SEEING」シリーズの「イーズ グリーン」。曇り、雨、雪の日に使っています。この色は、レンズの色としては緑系なのですが、着用すると黄色く見えます。またコントラストがはっきりし、白線やガードレールなどもくっきりと見えるのが特徴です。
Q8・運転時にサングラスを着用することによるメリットは?
まぶしさはストレスを感じさせ、眼精疲労だけでなく全身の疲労につながる。TALEX社では、大阪市立大学大学院医学研究科・分子病態学講座(当時)の井上正康教授らと共同研究を実施。さまざまな角度から目に入ってくる光は特に脳に過剰な負担をかけるため、ストレスホルモンの分泌が増え、身体全体の疲労も増えることがマウスを用いた実験で確認された。研究成果は、論文名「Prevention of scattered light-induced asthenopia and fatigue by a polarized filter」として2010年1月11日に発表(米ジョン・ワイリー・アンド・サンズ社が出版する学術科学誌「Photodermatology, Photoimmunology & Photomedicine」の2010年4月発行Vol.26,Issue 2に掲載)。掲載論文(英語)PDFはこちらで、日本語の研究内容紹介はこちら。
また、まぶしさだけでなく、雑光も強いストレスを生じさせる。雑光には、対向車のフロントウインドー、路面の照り返し、街路樹の葉のちらつきなどがあり、意外と気がついていないのが自車のダッシュボードや自車のフロントウインドーだ。偏光サングラスは、こうした雑光のカットに優れているのである。
当編集部では、JAFメディアワークス トランスポート事業部で車両運送などを手がけるプロドライバー25名の協力を得て、実際にTALEX社製偏光サングラス(メガネの上からも着用可能なオーバーグラスタイプ)を着用してもらい、その効果の検証を実施した。その結果、眼精疲労にとどまらず、勤務を終えた後の身体全体の疲れ方がまったく異なる(疲労が軽減された)という意見も多く得たのである。
そのときのレポート記事は、「プロドライバーで実証実験! 『TALEX』の偏光サングラス、目の疲労感を試してみた。その結果は!?」に詳しい。また、それから1年半が経過した時点で、実証実験後も着用し続けているプロドライバーに話を伺った「プロドライバーの長期着用レポ。偏光サングラス『TALEXオーバーグラス』を1年半着用してわかったその効果とは!?」をご覧いただきたい。
この実証実験では疲労の軽減のほかにも、雑光がカットされることで、特に対向車のドライバーの顔の向きや表情なども確認できるように、より安全運転につながるという意見も多かった。
【菰田氏コメント】
偏光サングラスはまぶしい中で無理しなくてもよく見え、長時間運転していても疲れずに済みます。この”無理しなくても見える”ということがとても大切なんですね。特に雨の日中は効果が大きく、着用必須といっていいでしょう。前のクルマが跳ね上げた水しぶきによる乱反射した雑光もカットしてくれて、非常にクリアな視界を得られます。もしサングラスをかけて暗いと感じたら、ヘッドライトをつければ大丈夫です。ただし、雨の夜間は着用をオススメしません。また晴れた夜間に関しては、多少暗くなるというデメリットはありますが、実は昼間同様に反射光がカットされて目の疲れ方が軽減されます。僕は、夜間でもクルマで出かけるときは、最初から薄い色の偏光サングラスをかけています。対向車のヘッドライトのまぶしさが軽減されるというメリットも多少ありますね。
Q9・運転時にサングラスを着用することによるデメリットは?
当然ながら色の濃いものほど視界も暗くなり、視認性の悪さは安全運転に支障を来してしまう恐れがある。
また偏光サングラス特有のデメリットとしては、旧車に乗る際に若干注意が必要だ。国産車の場合は1987年以前に製造された車種となるが、フロントウインドーやリアウインドーなどに強化ガラスを採用している場合、偏光サングラス越しに強化ガラスを見ると虹色の歪みが現れる場合がある。バイクのヘルメットシールドに関しても、同様に虹色の歪みが現れる場合があるので注意が必要。
そして古いカーナビの場合、液晶の構造の関係で画面の視認性がよくないものがある(現在の製品は偏光サングラスの着用を考慮して見やすい構造に改良されている)。また現行車種に関する注意点などは、以下の菰田氏のコメントをご覧いただきたい。
【菰田氏のコメント】
偏光サングラスを着用することのデメリットは、現行車種の場合、致命的ではありませんがひとつだけあります。フロントウインドーの反射を利用しているヘッドアップディスプレイが、車種によっては首を傾けるなどしないと見えなくなってしまうことです。ただし、速度表示などの情報伝達にヘッドアップディスプレイのみで行っている車種は今のところありませんので、着用していても運転はできます。そのほか、現在のカーナビなら角度によっては多少暗くなることもありますが、ほぼ問題ないようです。携帯やスマホの画面も同様で、角度によってはやはり多少明るさが変化します。機種によっては見づらい角度もあるかもしれません。
Q10・サングラスのかけ外しのタイミングは?
サングラスを着用するタイミングは、運転開始前が望ましい。まぶしく感じてから着用した場合、すでに雑光で目や身体全体に疲労が蓄積されている可能性が高いからだ。当然だが、まぶしく感じたからといって、運転しながらの着用は事故の危険性が高いのでしないこと。
【菰田氏のコメント】
僕は運転を開始するときに着用します。目が慣れる時間はそれほど必要ありません。すぐ慣れます。
Q11・夕暮れ時やトンネルなどで暗く感じたときは?
夕暮れやトンネルなどに入って暗いと感じたら、すぐに外すようにしよう。度付きサングラスの場合は外せないため、購入時にあまり濃い色のレンズを選ばないようにすることが大切だ。薄い色にしても、偏光サングラスにすればまぶしさを抑えられる。
【菰田氏のコメント】
偏光サングラスだと暗く感じることはないので、僕は高速道路ではトンネルに入るときも外しません。通常のサングラスだと外さないとダメですね。ただし一般道のトンネルの場合は暗いことも多く、そういうときは外します。高速道路の場合はトンネル手前で停車できないので、あまり濃い色の度付きレンズは使用しない方がいいです。
Q12・保管の仕方は? 車内に置きっ放しで大丈夫?
いちいち持ち運びしなくて済むことから、運転用サングラスを車内に置きっ放しにしてしまう人もいるかもしれない。しかし、これはサングラスにあまりよくない。車内温度は夏場の直射日光下だと50度以上に達してしまうからだ。まして日光が当たりやすいダッシュボード上などは70度以上になる。レンズやフレームの劣化につながる危険性があるので、クルマを降りるときは必ず持って降りるようにしよう。
【菰田氏のコメント】
僕はサングラスは車内には置いておきません。特に夏場などは車内が高温になるため、サングラスの品質に影響を与えることがあります。それにいざ着用するときも、サングラスが熱くなっていて着用できない可能性があるので、その点からも車内への置きっ放しには避けるようにしています。
安全な運転をするためには、周囲の交通状況を確実に把握することが重要だ。しかし、西日や反射光などでよく見えないこともあれば、長時間の運転による疲労で見落としてしまうこともあるだろう。その対策のひとつとして、中でも偏光サングラスは運転中のストレス要因である雑光を排除してクリアな視界を提供してくれる。”見やすい”ということは、交通安全にもつながるということをしっかりと認識し、用途にマッチした精度の高い製品を購入するようにしよう。