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クルマ最終更新日:2019.04.26 公開日:2019.04.26

GW中の渋滞回避は、平成から令和の変わり目がオススメ!

例年、ゴールデンウィークの渋滞がニュースで報じられるが、10連休となる今年はどのような傾向なのだろうか。平成から令和への元号が変わるタイミングなどは影響するのか? 高速道路各社による予測と、それを元にスムーズに往復できそうなタイミングや裏技がないかを調べてみた。

 今年のゴールデンウィークは10連休となる人が4割を占めるとも言われているが、気になるのは高速道路の混雑状況。

 高速道路各社によると、連休が長引く分だけ多少は渋滞の密度が薄まるという。とはいえ、渋滞を避けられるに越したことはない。そこで通行量が少なそうな日程やタイミングを調査。逆にわずかな時間のズレで渋滞に巻き込まれやすいホットスポットなどもあるため、それらも併せて紹介する。

10km超えの渋滞が集中するのは5月3日・4日・5日!

上の図は高速道路各社によるGW中の10km以上の渋滞予測回数を上下線別でグラフにしたもの。

 高速道路各社がすでに発表している渋滞予測によると、全国的には下り線は5月3日、上り線は5月4日・5日が高速道路の渋滞ピークだと予測されている。

 しかし図の中で注目したいのは、4月30日と5月1日。この2日間は今回の長期連休の中盤でもあるが、この月末月初は「平成」が終わり、新元号「令和」に切り替わるタイミングでもある。ここで渋滞が少ないと予想されているのはなぜなのか。この2日間は元号の変わる歴史的な瞬間を見届けるべく、あまり外出せずテレビやニュースを気にかけている人が多いのでは? 高速道路各社もそんな憶測を立てているのだろうか。実際にNEXCO東日本の広報担当に話を聞いてみた。

「今年は10連休になりますが、昨年まではこの日程はちょうど中日にあたる場所なんです。昨年までのゴールデンウィークは、4月29日を軸にした前半と、5月3日・4日・5日を軸にした後半に分かれていました。今年はこの間も休日になるとはいえ、中には出勤される方もいるのではないかという予測が含まれているのです」回答はこのようなものだった。

 確かに昨年まで、この4月と5月の変わり目は連休の合間の平日だった。その名残もあって、この4月末~5月初頭は平日並みに渋滞が緩和されるのではないかという予測は、非常に納得がいきやすい。

4月29日~5月2日は渋滞回避の狙い目!

 上記の前提から、4月末~5月初頭を軸に、高速道路の渋滞を回避できるタイミングが見つかるのではないかと、編集部で独自に高速の渋滞予測作成したのが以下の図だ。

高速道路各社による日別渋滞予測を元に、午前と午後で予想される渋滞量をわかりやすく〇△×で表記。

 上の図は日本全国の日別渋滞予想を午前と午後に分け、わかりやすく分類したもの。上下線も問わず一目でわかるようにシンプルな見せ方にしている。こうして見ても、やはり渋滞を回避してスムーズに移動できそうなのは4月29日~5月2日の日程となりそうだ。

 とはいえ、この期間に渋滞がゼロになるというわけではない。そこで、渋滞が少ないと予測されている4月29日~5月2日の間でも、20km以上の渋滞が3時間以上発生しそうな箇所と時間帯ををまとめてみた。ぜひ参考にしていただきたい。

4月29日~5月2日 20km以上の渋滞予測【下り編】

【中央道】高井戸IC→相模湖IC
・4月29日 7時~12時
・4月30日 7時~14時
・5月 1日 7時~14時
・5月 2日 7時~14時

【中央道】中津川IC→小牧JCT
・4月29日 17時~20時
・5月 2日 17時~20時

【東名高速】東名川崎IC→伊勢原JCT
・4月29日 7時~13時

【名神高速・東名高速】小牧JCT→関ケ原IC
・4月29日 9時~13時

 ゴールデンウィークに限らず渋滞の多い中央道・高井戸IC→相模湖ICは特に注意して上記以外の時間帯を利用することをオススメしたい。

4月29日~5月2日 20km以上の渋滞予測【上り編】

【東北道】鹿沼IC→加須IC
・4月29日 17時~20時

【関越道】高崎IC→鶴ヶ島IC
・4月29日 16時~20時

【中央道】一宮御坂IC→八王子JCT
・4月29日 15時~21時
・4月30日 14時~21時
・5月 1日 14時~21時
・5月 2日 14時~21時

【名神高速】茨木IC→竜王IC
・4月29日 8時~15時
・5月 2日 9時~13時

【阪神高速・第二神明道】高丸IC→深江IC
・5月 1日 13時~20時

 以上が4月29日~5月2日までの高速道路の上下線別で3時間以上の渋滞が予測されているスポットとなる。なお、最新の予測情報は各高速道路会社のWebサイトを参考にしていただきたい。

高速道路会社が教える裏技集!

2019年5月3日 神奈川・埼玉方面→茨城・福島方面の渋滞回避シミュレーション

久喜白岡JCTから友部JCTまで、圏央道→常磐道を利用した場合と東北道→北関東道を利用した場合の比較。(提供:NEXCO東日本)

 神奈川・埼玉方面から茨城・福島方面へ向かう場合、久喜白岡JCTから友部JCTまで2つのルートが使える。圏央道→常磐道ルートだと総走行距離91.7kmだが、東北道→北関東道ルートだと総走行距離117.6kmとなり、後者の方が約25kmほど遠回りになる。だが、この日の午前10時~12時に走行する場合、東北道→北関東道ルートの方が最大10分ほど早く到着できる可能性があるという。

25kmほど遠回りをしてでも約10分の時間短縮するかどうかは微妙な判断になりそうだが、興味のある人はトライしてみてはいかがだろうか。(提供:NEXCO東日本)

2019年5月5日 仙台→東京方面の渋滞回避シミュレーション

2019年5月5日の仙台→東京方面の渋滞回避シミュレーション。(提供:NEXCO東日本)

 まずは上の図の①を参照してほしい。東北道ルートでは、仙台宮城ICを午前9時以前、もしくは21時以降に出発することで渋滞回避が期待できる。出発の時間帯を調整することで、所要時間は最大で2時間20分ほど短縮できるとのことだ。

 次に②だが、東北道を使わず常磐道を通った場合、最大所要時間は1時間程度短縮できるとされている。

東北道と常磐道をそれぞれ使った場合の渋滞箇所のイメージ図。(提供:NEXCO東日本)

2018年5月6日に実施された高崎IC→川口JCTの調査事例

 最後に昨年のゴールデンウィーク最終日となった2018年5月6日の高崎IC→川口JCTでの調査結果を紹介したい。

高崎IC→川口JCTまでの3つのルート。(提供:NEXCO東日本)

 高崎ICから川口JCTまでの区間は、関越道直進ルート、圏央道経由、北関東道経由と3つのルートを利用することができる。そこで、昨年度に実際に選択された経路ごとに到着時間をETC2.0プローブデータにて分析。3つのルートの平均所要時間を比較した結果、関越道などで発生した渋滞により、走行距離の長い北関東道経由のルートの所要時間の方が、10分程度短くなる時間帯があった。

高崎IC→川口JCTまでの3つのルートでの平均所要時間を比較した結果、時間帯によっては最も距離が長い北関東道経由が短縮される結果となった。


 以上、各高速道路会社の予測と実績を元に、渋滞回避のヒントをまとめてみた。いずれも予測に基づいたものであるため、最新の交通情報は各高速道路会社のWebサイトなどを参考にしていただきたい。

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