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クルマ最終更新日:2019.01.30 公開日:2019.01.30

話題の「暗闇エクササイズ」を体験してきた。

暗闇で大音量を浴びながら盛り上がっているうちに、みるみる代謝がアップ。噂の「暗闇エクササイズ」はどんなものなのか、いざ体験取材へ。実際に体験してわかった「暗闇エクササイズ」に多くの人がハマる理由とは?

暗闇エクササイズって何?

 近年、テレビや雑誌でも話題になっている「暗闇エクササイズ」。非日常感の中で、楽しみながら運動効果を得られることで人気が高まっている。海外セレブや日本の芸能人からも注目を集めており、中でもバイクエクササイズは歌手のレディ・ガガが実践し、ダイエットに成功したことでも大きな話題となった。

 そんな中、ネットで情報検索をしていると、大好きなクイーンの曲で「暗闇エクササイズ」のプログラムを実践しているというフィットネスジムを発見した(※ただしクイーンのプログラムは1月末まで)。電話で問い合わせたところ、広報担当のスタッフから「せっかくなら体験してみませんか?」とのうれしいご提案をいただき、体験レッスンへ赴くことに!

従来の概念を覆す異空間にテンションUP!

 スポーツジムといえば、明るくクリアな照明の下で、黙々とトレーニングするというイメージ。しかし、今回訪れた「FEELCYCLE六本木」は、エントランスからして、従来のスポーツジムとはまったく異なる空間だった。

ミラーボールのような照明に照らされたエントランス。まさに非日常への入口といった雰囲気だ。

 エントランスの雰囲気にちょっとドキドキしながら受付へ。受付カウンターは、至って通常のスポーツジム的な雰囲気。ここで、ウェア・シューズ・水のペットボトル・専用シューズを受け取り、着替えのためにロッカールームへ。受講時に持参が必要なのは、靴下と替えの下着のみ。あとは店舗で用意してもらえる手軽さも大きな魅力だ。

 用意してもらったウェアに着替えて専用シューズを履くのだが、これがロードバイクなどで、ペダルにガッシリとはめ込むタイプの「ビンディングシューズ」だった。今まで興味がありつつも、履いたことのなかったビンディングシューズを、まさかこんなシチュエーションで初体験することになるとは思わなかった。

「FEELCYCLE六本木」のロビー。真っ昼間の取材だったが、いきなり深夜のクラブに紛れ込んでしまったような感覚に陥った。

 初めてだらけできょろきょろしている間に、自分の体験する番がやってきた。本来、体験レッスンの場合は初級クラスからのスタート。しかし、今回の取材を行うにあたって「大好きなクイーンの曲で体験させてほしい」とリクエストを出したところ、いきなり中級クラスでのチャレンジになった。取材に応じたスタッフには「いきなりこのクラスだと、かなりハードだと思いますので、くれぐれも無理しないでくださいね」と念を押された。時々ジョギングやサイクリングをしていることもあり「まぁ、それなりにはついていけるだろう」と軽く受け流す。しかし、自身の予測が想像以上に甘かったことを、この直後に思い知らされるのだった。

早くも2曲目から滝のような汗。そして笑う太もも。

 30人ほどの受講者がそれぞれのフィットネスバイクにまたがり、ビンディングシューズをはめ込む。いよいよプログラムのスタートだ。

 照明が暗くなり、前方ステージのインストラクターにスポットライトが当たる。プログラムの1曲目「I was born to love」が大音量で流れ始まると、インストラクターは英語でMCをスタート。その姿はインストラクターというよりもDJさながら。そして曲がピークになると、インストラクターの掛け声とともにスタジオ中のプログラム参加者が、一斉に立ち漕ぎを始める。確かにこれは理屈抜きでテンションが上がる。しかし、周囲の人たちの立ち漕ぎのテンポが半端なく速い!  負けじとペダルを漕ぎ続けるも想像以上のキツさだ。曲のリズムに乗る以前に、周囲の人たちの動きについていくだけで精一杯。「このままでは間違いなく最後まで持たない」。1曲目で早くもくじけそうになってしまった。

常連のみなさんはテンションが違う! 本当にイキイキと楽しそうにしていたのが印象的だった。※写真はレッスンイメージ

 2曲目「Bicycle Race」になった時点で、すでに滝のような汗が体中から噴き出している。耳から飛び込んでくる曲は軽やかだが、身体の動きはめちゃくちゃ重い。ペダルの動きが曲のリズムにまったくついていけず、2曲目にして太ももの筋肉が完全に笑っている。「ここで早くもリタイヤか」そんな思いが一瞬頭をよぎったが、自分なりのペースでなんとか続けていった。

 立ち漕ぎ&ハンドルを使ってのプッシュアップなど、途中でちょっとしたレクチャーが入り、それらもヘトヘトになりながらついていくも体力は限界。曲のクライマックスになると、スタジオ中が「イエーイ!」と掛け声で盛り上がる中、「イエーイ!」というより「ひえ~っ!」と心で叫んでいた。

 そんな筆者を横目に、自分よりも小柄な女性や年配の男性たちが軽やかに、そして楽しそうにペダルをガシガシと漕いでいる。「なぜ、みんなそんなに漕げるのか」疑問と劣等感を抱えたまま、あっという間に45分のプログラムは終了した。

1か月半も通えば、このくらい全然ついていけますよ!

 プログラム体験が終了し、クタクタの状態でロビーへ。スタッフからは「でも、初体験の割には顔色もいいし、元気な方ですよ」と声をかけてもらったが、釈然としない。思った以上についていけなかったのは、自分の体力がないからなのか、常連のみなさんがタフだからなのか。

 「1か月半も通えば、このくらい全然ついていけますよ」。スタッフも「初めは全然できなかった」そうだが、やればやるほど病みつきになり、楽しんでいるうちに、どんどんペダルを漕げるようになっていったのだという。

 さらに「通い出すと、みなさんどんどん痩せていくんですよ!」という。バイクを漕ぐ際に最も使う大腿筋は、身体の中で最も大きな筋肉。この筋肉を駆使することで、大きなカロリー消費となる。しかもクラブのような空間とサウンドの中、テンションMAXで楽しみながら有酸素運動ができるのだ。

インストラクターに話を聞いてみた!

 今回、体験取材をしたのは「FEELCYCLE六本木」。2012年に早くも暗闇系フィットネスジムを導入し、北海道から福岡まで全国に36店舗を展開している。プログラムで使用する音楽にもこだわっており、米ヒットチャートをはじめ、ハウス、トランス、ソウル、ロック、ヒップホップ、レゲエをなど、さまざまなジャンルから選択可能だ。さらに、暗闇エクササイズについて気になることをインストラクターに直接聞いてみた。

今回、体験取材で参加したプログラムでインストラクターをしてくれた M.Kokoroさん。インストラクターとして一番うれしいのは「掛け声や雰囲気に引っ張られて、できないと思っていた動きができました」と受講者に言ってもらったことだという。

お客さんの年代層はどんな感じですか?
 20~40代がメインですが、50~60代の方もいらっしゃいます。また、新規で来られる方は友人の紹介やクチコミが圧倒的に多いです。

立地によってお客さんの層は違いますか?
 基本的には近所に住んでいる方が中心ですが、新宿などのオフィス街はビジネスパーソンがメイン。朝7時台のプログラムを受けてから出勤する方も多いんですよ。

暗闇エクササイズの魅力はズバリ何でしょう?
 自分でプログラムを考えて行うサーキットトレーニングとは違い、非日常的な空間を楽しんでいるだけで、有酸素運動がしっかりできるという点が最大の魅力です。楽しみながら通っているうちに、いつの間にか代謝がアップしたり、体重減少などの効果を実感できたという声が多いんです。あと、暗い中でのエクササイズなので、どんなに変な表情をしても大丈夫です(笑)。

インストラクターによってプログラムのやり方は違いますか?
 曲のジャンルで雰囲気が大きく異なるのはもちろん、インストラクターによってプログラムも全然違います。私も他のインストラクターのプログラムに参加したり、新たなジャンルの曲を聴き込んで、自分のプログラムの幅を増やせるように日々がんばっているところです。

「FEELCYCLE」では年に一度スペシャルイベントも開催。1公演で300人超の参加があり、スタジオレッスンを超越する圧倒的な照明演出、音響設備の中で他のライブフェスとはまったく異なる感動が味わえるという。

体験してわかった、思わずハマる理由!

 非日常的な空間の中でフィットネスバイクを漕ぐ「暗闇エクササイズ」。実際に体験したところ、クタクタになりながらも、他では味わえない暗闇エクササイズならではのテンションの高まりを感じることができた。今回はいきなり中級クラスにチャレンジしたこともあり、思うようにリズムに乗って満喫しきれなかった。しかし、その分「次こそリズムに乗ってバッチリ体を動かしたい」という気持ちが沸々と湧き上がる。

 思い通りのリズムに乗ってエクササイズが実践できれば、より大きなカタルシスを得ることができるはず! そう思うと、一度の体験で終わらせてしまうのは実に惜しいという気持ちになる。「暗闇エクササイズ」が話題となり、リピーターが続出するのもよく分かる体験取材となった。


取材協力:FEELCYCLE六本木店
住所:東京都港区六本木6-4-1 六本木ヒルズ ハリウッドプラザ 3F
アクセス:東京メトロ六本木駅 1C出口直結、もしくは麻布十番駅 7番出口 徒歩5分
問合せ:0570-055-319(FEELCYCLEカスタマーセンター 受付時間 平日10:00~17:00 ※全店舗共通)

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