つやの消えた赤い塗装は、どこまで蘇らせることができるのか? -PR-
車歴14年の、赤いMPVがぼくの愛車である。まだよく見かけるこの型のMPV。赤いのもよく見かける。でも、ぼくの車はシルバーのドアミラーカバーがワンポイント。おかげで、ショッピングモールの駐車場でも、自分の車を探すのはそう難しくない。真っ赤なボディに、シルバーの耳のようなドアミラー。結構気に入っている。
でも、近づいてまぢかで見ると、年齢は隠せないのは車も一緒だ。お肌の荒れがはなはだしい。つやを失い、潤いをなくし、輝くことを諦めた塗装面。細かく入った無数の傷。力なくたたずむぼくの愛車は、でも走ればまだまだしっかり走るから、小さいことは気にせず、今でもぼくの愛車である。
そんなぼくの車よりさらに古い、1995年生まれのFIAT-PANDAの赤い塗装面に、輝きを取り戻そうというプロジェクトをインターネットで見つけた。果たしていったい、そんなことができるのだろうか。口数少なくお茶をすすって時を過ごすだけになってしまった長年の伴侶に、永遠の愛を誓ったきらめく日々の躍動的なあのときの輝きが、本当に取り戻せるのか。
「レトロカー再生への道【http://www.99kobo.jp/rebirth_project/】」((株)ソフト99コーポレーション)ではその様子を詳細にレポート。今、第7回(12月19日現在)までが公開されている。
ざらりとしたマット調の赤が、光を含んで弾けるような赤になっている。20年という歳月に刻まれた年季や衰えを感じさせない赤である。どういうワザを使ったというのだろう? ぼくの赤いMPVも往時の輝きを取り戻せるのだろうか。ぼくはぼくの赤いMPVのために、そのワザを盗みたくなった。
今後、FIAT-PANDAがどのような再生への道をたどるのか。第7話以降も順次公開されていくという。急いで欲しい。ぼくが、ぼくの赤いMPVに三行半を突きつけないうちに。
(JAFメディアワークス IT Media部 濱崎 暢)
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