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クルマ2023.02.09

レクサスのV8エンジンが気持ちいい! カーマニア殺しの一台「IS500 F スポーツ パフォーマンス」を試す。

自然吸気5リッターV8エンジンを搭載した、レクサスの新型スポーツセダン「IS500 F スポーツ パフォーマンス」が、いまクルマ好きの間で話題です。こんな贅沢なモデルはもう二度と出ない!? モータージャーナリストの小川フミオが解説します。

文=小川フミオ

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クルマ好きの心をくすぐるレクサス

レクサス IS500 F スポーツ パフォーマンス|Lexus IS500 F SPORT Performance

IS500 F スポーツ パフォーマンス|IS500 F SPORT Performance

 レクサスが2022年8月に発表した「IS500 F SPORT Performance」。ファーストエディションという限定モデルは、あっというまに売り切れ。人気が高い。IS500 F SPORT Performanceの特徴は、大排気量のマルチシリンダーエンジンにあるといってもいいでしょう。

 自然吸気の5リッターV8と(いまの時代にあって)なんとも贅沢なパワートレイン搭載です。かつてレクサスISにはやはり5リッターV8のIS Fというモデルがあったものの、2004年を最後にラインナップから姿を消していました。

 2020年11月に足まわりを中心にけっこう大きなマイナーチェンジを受けて、操縦性がうんと上がったISシリーズとしては、初めてのV8モデルです。さきに米国では販売されていましたが、日本でも、という話が出てから、担当エンジニアは、日本の路上に合うように足まわりを徹底的に見直し、今回の発売にこぎつけたといいます。

 IS500 F SPORT Performanceに飛びついたひとがいるのは、いま、大排気量のエンジンが貴重になっているという背景もあります。

 SUVは脇においておいて、セダンあるいはステーションワゴンといった4ドアモデルで探すと、アウディだとRSシリーズの一部が4リッターV8を搭載。メルセデス・ベンツはSクラスのみ。 BMWは5シリーズぐらいしかV8搭載の4ドアは見当たりません。米国だと2ドアクーペなので直接のライバルではないと思いますが、シボレー・カマロSSが6.2リッターV8搭載モデルです。

アウディ RS7 スポーツバック|Audi RS 7 Sportback performance

アウディ RS7 スポーツバック|Audi RS 7 Sportback performance

メルセデス・ベンツ S580 4MATIC|Mercedes-Benz S580 4MATIC

メルセデス・ベンツ S580 4MATIC|Mercedes-Benz S580 4MATIC

ビー・エム・ダブリュー M550i xDrive|BMW M550i xDrive

ビー・エム・ダブリュー M550i xDrive|BMW M550i xDrive

シボレー カマロ SS|Chevrolet Camaro SS

大排気量エンジンの魅力

レクサス IS500 F スポーツ パフォーマンス|Lexus IS500 F SPORT Performance

コンパクトFRセダン「IS」の狭いエンジンルーム内に収まる5リッターV8エンジン。最高出力481ps(354kW)、最大トルク535Nmを発生する

 V8のよさは、たっぷりと太いトルクによる独特の走りの味わいにあるといっていいでしょう。IS500 F SPORT Performanceの最大トルクは535Nmとかなりのもの。アクセルペダルを軽く踏み込んだだけで、力強い加速をみせてくれます。

 でもそれだけでなくて、最大トルクの発生回転数が4800rpmとかなり高め。アクセルペダルを踏み込んでエンジン回転を上げていくと、それにつれてもりもりと力が湧いてくる感覚です。ここはクルマ好きの心に響きます。

 たんに太いトルクで加速を楽しむクルマにしたくなかったという開発陣は、足まわりも見直しています。AVS(アダプティングバリアブルサスペンション)やEPS(電子制御ステアリングシステム)にチューニングを施したことがひとつ。

 フロントとリアに「パフォーマンスダンパー」を追加しています。「走行中の車体の変形や不快なノイズ・振動を効果的に吸収する新技術」とは、開発したヤマハ発動機による説明です。

 はたして、「さまざまなドライビングシーンに応じた優れた乗り心地と操縦安定性を実現」したと、レクサスではプレスリリースで謳っています。

しかもバーゲンプライス!

レクサス IS500 F スポーツ パフォーマンス|Lexus IS500 F SPORT Performance

シートはスエードと合成皮革の組み合わせ。トランスミッションは8段ATを採用する

 実際、どんな道でも気持ちよく走れました。V6より50kgは重いというV8を載せているのに、フロントの重さを意識させません。カーブが連続する道でも、意外なほど軽い身のこなしを見せてくれます。操舵に対する車体の動きも自然な感覚です。

 加速に優れているだけではありません。ブレーキも繊細なタッチで、しっかり効いてくれます。ブレーキも専用。フロントに356mm、リヤに323mmの大径ブレーキーローターを採用して、制動力を向上させているとレクサスでは強調。効果はちゃんと出ていると感じられました。

 エンジンは、大排気量ならではのトルク感だけでなく、アクセルペダルの踏みこみに対する反応のよさがあって、同時に音やバイブレーションが、なんだか会話しているみたいに感じられます。さきに触れたとおり、かつてISにはV8搭載のIS Fというモデルがありました。こちらはスポーティな仕立てでした。

「今回はやはりV8といっても、当初から(スポーツ仕様の)Fにするつもりはなく、大人のひとが楽しんでもらえるクルマとして開発しました」

 開発にたずさわったレクサスインターナショナルの前澤伸アシスタントチーフエンジニアはそう説明してくれました。それでいて、IS500 F SPORT Performanceのもうひとつの(大きな)魅力である価格設定が光ります。

 850万円という価格は、メルセデス・ベンツS580 4MATIC(1625万円〜)、BMW M550i xDrive(1377万円)、アウディRS7スポーツバック(1891万円)に対してずいぶん割安感があります。ボディが2ドアになってしまいますが、たんにV8という点で選ぶなら、シボレー・カマロSS(848万円)が唯一の対抗馬です。ただしキャラクターはかなり違い、カマロSSはどちらかというと若々しさに振ったクルマです。

レクサス IS500 F スポーツ パフォーマンス|Lexus IS500 F SPORT Performance

4連のエキゾーストマフラーはIS500 F スポーツ パフォーマンスの専用装備。BBS製19インチ鍛造アルミホイールを履く

レクサス IS500 F スポーツ パフォーマンス|Lexus IS500 F SPORT Performance
全長×全幅×全高:4760x1840x1435mm
ホイールベース:2800mm
車両重量:1720kg
駆動方式:後輪駆動
エンジン:4968cc V型8気筒 
最高出力:481ps(354kW)@7100rpm
最大トルク:535Nm@4800rpm
燃費:9.0km/リッター

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