となりの木の枝は、切っていいですよね。
数年前にマイホームを購入しました。
わりと大きな土地を4つに分割して、一戸ずつ建て売りとして
4軒まとめて販売された建売住宅です。
それぞれの家は、名前も知っているし回覧板くらいはまわしますが、
それほど親しい関係ではありません。
問題は、ここからです。
となりの家だけ、玄関前に木が生えています。
家を買った当初は、あまり大きな木ではなかったのですが、
数年たつとみるみる大きくなって、
うちの玄関先にも枝を伸ばすようになってきました。
この枝が我が家にかかってきてしまって、少しばかりうるさい感じです。
でも、隣人とは仲良くしたいので、仕方ないと思っていたんです。
ところが、先日、うちのカミさんとこの話になって……。
「枯葉がうちの玄関に落ちるし、枝も伸びて影をつくるし、
正直、ちょっと枝が伸びすぎている。なので、切ったほうがいいと思う。
だって、うちの敷地にかかってる枝は、切ってもいいんでしょ?」
これって、ほんとに、切ってもいいんでしょうか。
恵子
仲良くすれば?
あらあら、すご〜い偶然。
うちも同じような家に住んでいるのよ。
昔は大きな土地だったのを分割して、4軒の建て売り……ほんと、同じだわ。
でも、ひとつ違うのは、うちのまわりの4軒は、仲よしなのよね。
うちの子どもたちと同じ小学校に通う家もあるってこともあるけど、
引っ越してきて以来、ずっと、みんな仲良くしてる。
みんなでバーベキューとか、たまにやるし。
でも、大きな木はないんだよね。
でも、もし、あったとしたら、その木の下で、
みんなでバーベキューやると思う。
だから、あなたに言えることがあるとすれば、
おとなりさんと、仲良くしなさいってことかなぁ。
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天空
奥さんは、馬鹿だ。
ほほお。
いまだにこういう悩みがあるのだな。
そこに木が生えている。
そのことを気に入らないと思う感覚。
こんなことを言うと、失礼かもしれないが、
あなたの奥さんは、馬鹿だ。
枯葉が落ちるとか、枝が伸びて影をつくるとか、
そういうことを不快に思う女とは別れたほうがいい。
どういうふうにあなたの話を読んでも、
その土地に生えている木は、貴重な「自然」なのだよ。
どんどん大きくなって、やがて、人間に豊かなものを与えるから、そこにある。
ヒートアイランドの問題だって解決してくれるかもしれない。
「自然」というものについて、じっくりと考えたほうがいい。
大きな木の、枯葉も木陰も、あなたを幸福にこそすれ、不幸にはしない。
その木と、文句言ってるあなたの奥さんの、どちらを選ぶかと言えば、
木を選ぶべきだ。
なので、あなたは、離婚すべし。
それが幸福への道だな。
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純一
実は、これが、法律。
「枝は土地の境界を越えてきても、切るのは違法。
でも、根っこが越えてきたら切ってもオッケー」
実は、これが、法律なんです。
根っこといっても竹木。竹を含みます。
庭にタケノコが生えてきたって事象を想定している条文かもしれません。
とにかく、法律では、根はいいけど、枝は切ってはいけないのです。
所有権の話ですね。
木の所有権はとなりにある、だけど、土地の所有権はうち、みたいな。
なので、本当に枝を切ってしまって、相手が訴えてくると、
法律的にはややこしいことになります。
なににしろ、まずは話し合いが大切。
いきなり感情的な行動を起こすと、あとあと問題が発生するものです。
枝はそのままにしておきつつ、隣家と話すしかないでしょうね。
他の人のアドバイスも聞きたい
ライター・松尾の右往左往
なにより驚きなのが、高橋純一の回答です。
法律的には「枝は切ってはいけない」なんて、
まったく知りませんでした。
さすが、大宮の青年実業家(青年ではないけど)の高橋ですね。
まわりに弁護士とか会計士をたずさえて、
あれやこれや、いろんな事業をやってきたのでしょう。
なにをやってきたか想像すると、ちょっと怖い気さえしますが……。
でも、これから、法律的な相談ごとには役に立ちそうってことが判明しました。
恵子の話もなるほどだし、
天空の話も、すごく納得できました。
とにかく、隣人とは仲良く、自然を愛して……。
でも、離婚する必要はないとは思いますよ。
そのあたり、奥さんとちゃんと話し合ってみてください。
とにかく。
今回は、みょうに納得できる3人の回答だったような思います。
こういう感じで続くと、いいのですが……。