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最終更新日:2023.07.06 公開日:2022.02.27

【フリフリ人生相談】部下から「辞めたい」相談された

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50代の男です。
中堅企業の部長職です。
入社3年めの部下についての相談です。
彼は、とても優秀な人材で、
ある意味、幹部候補生のようなかたちで
採用されました。
先日、
「この会社を辞めて、
ほかで自分を生かしたい」
というような相談を受けました。
ものすごく正直に言うと、
うちにはもったいないくらいの人物なので、
よそで働いたほうが大きく花開くと思います。
が、私は、そうは言えませんでした。
「あと3年、我慢してみたらどうだ」
というような曖昧な慰留しかできませんでした。
そのことを、少しばかり後悔しています。
どうしたらいいでしょうか。


純一

部長なら会社を変えるべし

その優秀な部下が、
どういう理由で「辞めたい」と言うのか。
そのあたりが書いてないので、
あくまで想像になりますが……。

その若者にとって、
早く辞めてしまいたい、くだらない会社なら、
部長には相談しないはずです。

恐らく、
3年、御社で仕事をしてみて、
彼にしてみれば、
「自分はこの会社で
生かされていないのではないか」
と、考えたんでしょうね。

いつ辞めてしまってもいいような、
仕事ができない男に、
「うちにはもったいない」
なんてことは思わない。

「こいつはダメだ」
ではなく、
「こいつなら」と買っているからこそ、
こういう相談になるのだと思います。

ならば。

部長のあなたがやるべきことは、
彼のような人材が
能力を発揮して生き生きと働ける組織に、
いまの会社をつくり変えていくべきでしょう。

幹部候補の入社3年めの彼が、
なにに絶望し、
どんな思いで退社を考えているのか。
組織のどこに問題があり、
どう改善していくべきなのか。

若い人に媚びろというのではありません。

いま、優秀な部下が感じている危機感こそが、
あなたの会社の将来を端的に表していると思うのです。

安直な慰留など必要ありません。
やるべきことは、いまこそ、組織の改善です。

部長というのは、そういう役割だと思います。

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天空

バンジョー


バンジョー

若者は好きなように生きてい

せっかく入った会社を
わずか3年で辞めて、
「ほかに自分を生かせる道があるはず」
なんてことを言いだす。

いまどきの若者って感じだよね。

でも、それを引きとめる、
なんてことは、ムリだと思うし、
そんなこと、考えないほうがいいよね。

若者は好きなように生きていくものだし、
そうするべきなんだから。

それこそが、若いってことだ。

なので、
そういう相談を受けて、
部長という立場で
「あと3年は我慢してみろ」
というのは、ごく当たり前。

それぞれが、
やれることをやっている、ってことで、
いいんじゃないですか?

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純一

天空


天空

その悩みを若者にぶつけては?

いい若者と、
いい部長なんだと思うよ。

「もう少し我慢しろ」
と進言したのはいいけれど、
実は、この若者には、
もっとふさわしい会社があるのではないか、
と思ってしまうのは、
相手のことを評価して案じているから、だよね。

だから、そのままを、
入社3年めの若者に伝えればいいと思う。

「以前は、我慢しろって言ったけど、
お前なら、もっといい会社があると思う。
そう言ってやれなかった自分を、
実は悔いている」
みたいなことを正直に告げれば、
部長と部下ではなく、
尊敬できる年長者として、
若者にとっては得がたい存在になるよね。

そのうえで、
本気でその若者の相談に乗ってやればいい。
想定している転職先、
やってみたい仕事、
などなど、ナマで本気の情報だから、
部長って仕事にも役立つと思うなぁ。

部長がそこまで親身になれば、
そのうち、
「もう少し、この会社でやってみたい」
なんて、言いだすかもしれない。

仕事の仲間っていうのは、
そういうものだと思うんだよね。

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純一

バンジョー


ライター・松尾の右往左往

終身雇用なんて形態が
古いものになりつつあるようです。

では、これからは?
と、考えたときに、
ドライで合理的なアメリカ的になるのか、
と、想像すると、
そんなに単純なものではないような気もします。

愛社精神とか
組織のために、
みたいな考えかたって、
そんなに悪いものでもないはずですし……。

さて……。

愛だの恋だのって話が大好きで、
大酒飲みのバンジョーは、
意外にこういうとき、ドライなことを言います。
ケ・セラ・セラ、なるようになるさ、みたいな。

でも、
高橋純一と天空の話を聞いて思ったのは、
入社3年めの若者にぐっと心を寄せて
まじめに、真剣に考えてみるってことが、
その若者にとっても、
会社にとっても、
悪いことではないってことですね。

終身雇用がどうなるかわからないけど、
仕事とか働きかたについては、
それぞれの立場で
じっくりと考えてみる。
そして、話し合ってみる。
これしかないんですよ、きっと。

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