第7回 車内で「温活」。内側から身体を温めよう
冬は車内が温まるまでに時間がかかります。寒さで身体が縮こまりがちなことに加え、それによって肩や首に余計な力が入ることもコリの原因になります。
そこで今回は、筋肉を動かして筋肉の温度を上げ、身体を内側からジワッと温める方法をご紹介します。
エクササイズ1
手指、足指を”グーパー”
最初は末端のエクササイズから。手足の指を、グーと握ってパーと開く。これを30回繰り返します。手足の指先は小さい筋肉ですが、意識して動かすことで内側から熱を作ります。これだけでもポカポカしてくるのを感じられるはずです。
エクササイズ2
脚を付け根から動かして、ワイパー運動
足を前に投げ出してかかとを床につけ、付け根からつま先までを、内へ外へと、ワイパーのように30回動かします。ポイントは、脚の付け根からしっかり動かすこと。
脚の付け根には太い血管やリンパ節と呼ばれるリンパの通り道があります。車での移動中は姿勢が制限されるため、脚の付け根部の血液やリンパの巡りが悪くなりがち。動かして巡りを良くすることで、内側から熱を作ることもできます。
エクササイズ3
腕の付け根部をねじる運動
次は腕の付け根部分。ここにも太い血管とリンパの通り道がありますが、やはり車の移動で動きが制限されます。
まずは、両手を横に伸ばして肘を曲げ、親指を上へ。次に、腕の付け根からねじって親指を下に。これを30回繰り返します。
腕は前後にはよく動かしますが、”ねじる動作”は日常行うことが少ないもの。腕の動きのバランスを取るためにも、時々行いましょう。
エクササイズ4
肩の緊張をほぐして温めよう
肩まわりは知らず知らずのうちに力が入っていることが多いので、時々まわしてほぐしましょう。
肩を前から後ろへ大きく30回まわします。動かすことで血行が良くなり、温かくなります。
エクササイズ5
最後はお腹の呼吸で締めくくり
最後はお腹の呼吸です。お腹の動きがわかりやすいように両手をお腹の上に置き、息を吸ってお腹を膨らませ、吐いてお腹をへこませます。
熱を作るには酸素が必要。しっかり酸素を取り入れて、身体の内側から熱を生み出しましょう。
時間がないときは、エクササイズ2とエクササイズ5の組み合わせだけでもOKです。
指導:大久保圭祐(おおくぼ けいすけ)
パーソナルトレーナー・ロルファー™。
中央大学卒業。同大学キックボクシング部に在籍し、主将として活躍。在学中、プロライセンスを取得し本場タイのムエタイジムに留学。卒業後は様々なフィットネスクラブの専属パーソナルトレーナーを経験し、フリーランスとして独立。ボディワークの”Rolfing®”に興味を持ち、渡米してRolf Institute®を卒業。筋膜メソッド+パーソナル技法で女性の身体を美しく整えるケイスケ式メソッドを綴った初の著書『筋膜ボディセラピー』(三栄書房)好評発売中。
大久保圭祐先生のWEBサイトhttp://www.keisuke-o.net/
撮影=小林悠佑 企画・編集=鈴木珠美(オフィスタマ)