都心~宇都宮の第2ルート!? 約100kmが4車線化間近! 夢の「常総・宇都宮東部連絡道路」計画の進捗は?【いま気になる道路計画】
都心方面から宇都宮方面への新たな高規格バイパスとなる「常総・宇都宮東部連絡道路」計画が進行中だ。すでに4車線化も大詰めになっているという。開通によるメリットや、現在の進捗状況について解説していこう。
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国道4号に代わる新たな南北軸

「常総・宇都宮東部連絡道路」の概要。
東京方面から栃木県・宇都宮エリアへつなぐ一般道路は、埼玉県久喜市の栗橋を経てJR東北本線と並行する国道4号、および東側に並行する一連のバイパス、通称「新4号」が担っている。
いっぽう、さらに10~20kmほど東で整備が進んでいるのが、新たな南北軸「常総・宇都宮東部連絡道路」だ。
ルートは、常磐自動車道・谷和原IC(茨城県つくばみらい市)からまっすぐ北上し、常総市・筑西市・真岡市を経て、宇都宮エリアの北側である東北自動車道・矢板IC(栃木県矢板市)へ接続するというもの。

「鬼怒テクノ通り」の通称もある区間は、4車線化や立体化が大詰めだ
常総・宇都宮東部連絡道路では、国道294号・408号・4号の高規格化が行われる。「高速空白地帯」である栃木県東部や茨城県西部にとって、運輸等の交通と生活交通の混在による渋滞問題を打開するほか、北関東自動車道や圏央道、常磐道へのアクセス向上により、中長距離移動がスムーズになることが期待されている。
また全通すれば、国道4号の代わりに宇都宮・郡山方面のバイパスとなり、中長距離ネットワークとして互いに交通分散することも期待できる。
このように、常総・宇都宮東部連絡道路は、首都圏において複数県にまたがるスケールで計画され、順次事業化が進められている。
気になる「常総・宇都宮東部連絡道路」計画の進捗は?

完成した宇都宮高根沢バイパスの野高谷立体。
全線100kmにもなる常総・宇都宮東部連絡道路のうち、最終的な完成目標である「4車線かつ立体交差で信号ゼロ」が実現しているのは真岡バイパス・真岡北バイパスの約6kmのみである。しかし、前後の真岡南バイパスや宇都宮高根沢バイパスの一部はまもなく完成する予定だ。
なお全線4車線化は「ほぼ大詰め」で、主要交差点の立体化も順次完成してきているという状況だ。特に真岡市内は「鬼怒テクノ通り」という名称もあり、まさに「ハイウェイ」という様相を呈しているため、新たな道路の完成に向けて期待をかき立てられる。
それぞれのバイパスや区間ごとに、どこまで完成し、どこが進んでいないのかを整理していこう。
●常総バイパス(全線4車線化完了、立体化進行中)
関東鉄道常総線に並行して、水海道から下館までまるごとつなぐ約40kmのバイパス。平成初期に全通し、2019年に悲願の「全線4車線化」が完成。今や県西部の重要路線となっている。立体化の計画は、国道354号と接続する相平橋西交差点で進行中だ。
●二宮バイパス(4車線化が進行中)
下館から真岡市をつなぐ約4kmのバイパスで、昭和時代までに全通していたものの、2019年になってようやく4車線拡幅が事業化。2021年に工事も始まり、着々と動いている。
●真岡南バイパス(4車線化・立体化が2025年度完成予定)
真岡市街を西にバイパスする部分で、2021年に全通、2023年には南半分の4車線化が完成した。残るは真岡IC南側の主要交差点のアンダーパスなど1.4km区間のみだ。完成予定は2025年度で、現在は工事大詰めとなっている。
●真岡バイパス・真岡北バイパス(4車線・立体化完成)
2008年までに約6kmが全線完成。当初から4車線、完全立体化で整備された。
●真岡宇都宮バイパス(4車線完成、立体化進行中)
同じく4車線完成しており、北側の清原工業団地南ランプ交差点で、立体化工事中である。2025年6月26日に北行き車線の立体部が念願の完成を迎え、信号待ちから解放された。
●清原中央通り(4車線完成)
清原工業団地の中を北上する区間で、道路東側に「宇都宮ライトレール」が並行している。4車線で完成しているが、立体化の計画は現時点でなし。
●宇都宮高根沢バイパス(一部未開通。4車線化と立体化も同時進行中)
国道4号へ接続するまでの6.6kmのバイパスだ。最後の最後、国道4号へつながる部分のみが未開通。2027年度に4車線で完成する予定だ。開通済みの区間では、4車線化と立体化が同時進行で行われている。2025年1月に清原工業団地北側の「野高谷立体」が完成し、あとは宇都宮テクノ街道をまたぐ立体工事が2026年度に完成予定だ。
●氏家矢板バイパス(4車線完成)
2013年に全線で4車線化完成。立体化の計画は現時点でなし。
以上のように、大部分で4車線化まで完成している常総・宇都宮東部連絡道路だが、先述のとおり、国の計画としては交差点を立体化することで「信号ゼロ」を実現し、信号待ち渋滞を解消したスムーズな道路の実現を見据えている。今後も、新たに「立体化事業」が検討・スタートしていくかもしれない。ますます進化する「新たな南北軸」にまだ目が離せない。
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