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最終更新日:2025.05.07 公開日:2025.05.07

京都で楽しむ。春の小粋なドライブルート|フォトグラファー澤村洋兵の「クルマと彩るボクらの生活」vol.3

京都で楽しむ。春の小粋なドライブルート|フォトグラファー澤村洋兵の「クルマと彩るボクらの生活」

愛車と仕事、そして人生の価値観を綴る澤村洋兵さんのフォトエッセイ。今回は洋兵さんの地元である「京都」の春におすすめなドライブルートを教えて貰った。定番スポットとは一味違う、小粋で落ち着いた目的地まで、お気に入りの愛車に乗って出かけてみよう。

京都で楽しむ。春の小粋なドライブルート|フォトグラファー澤村洋兵の「クルマと彩るボクらの生活」

文と写真=澤村洋兵

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京都の街中から寺院まで、ぐるりと巡る春のドライブ

こちらではお久しぶりです。フォトグラファーの澤村洋兵です。

さて今回は、ボクの地元であり今現在も日々を過ごしている“京都”のドライブルートをご紹介します。常日頃遊びに行っている飲食店や、少し街中から離れて落ち着いた時間を過ごせる場所まで、お気に入りのスポットを写真とともにお届けします。

京都で楽しむ。春の小粋なドライブのマップ。

下鴨神社や京都御苑に近いレトロな街「出町柳」をスタートして京都市の北側を巡るルートは、走行時間にして1時間ほど。それぞれの目的地でゆっくりすることを考えれば1日で訪れるのにちょうど良いボリュームです。お気に入りの音楽を流しながら、愛車とカメラと一緒に春を探しに出かけてみてはいかがでしょう。

1:COYOTE Roastery

COYOTE Roastery の外観

COYOTE Roasteryの店舗は、エルサルバドルの国旗を思わせる配色が印象的。

COYOTE Roastery のテーブルとコーヒー

カウンターと同じ配色の器は、和を感じるデザイン。

出発地点は、ボクが最も好きな味のコーヒーを提供してくれるコーヒースタンド「COYOTE Roastery(コヨーテ ロースタリー)」。

エルサルバドル産のコーヒー豆だけを厳選して使用しているという珍しいお店なのですが、1つの国の豆だけを使用しているとは思えないほど色々な味が楽しめます。

COYOTE Roastery の焙煎機やコーヒー豆。

店内の奥にある焙煎所で、焙煎されたコーヒーが提供される。

ここのスタッフのみなさんはバリスタとしての知識がとても豊富。コーヒーのことを良く分からないって方でも、相談してみると素敵な一杯に出会えます。

ボクはいつも無茶振りで「今日の雰囲気で!」とか「今日いい感じのやつで!」って言って頼んでいますが、それでもいつも美味しいコーヒーをチョイスしてくれます(笑)

コーヒーが苦手な友達が「ここのなら飲める!」って言ってくれる、なんてこともありました。

COYOTEで美味しいコーヒーを買ってからドライブに出発……なんて最高じゃないですか? もしくは、ここは鴨川の近くにあるので“ドライブ前に鴨川でのんびり一杯”とかでもいいですね。

京都駅の近くにも系列店舗があるので、新幹線などで旅行予定の人もぜひ行ってみてください。

INFORMATION
COYOTE Roastery
住所:〒606-8204 京都市左京区田中下柳町3東側
電話:075-353-9154
営業時間:10:00〜18:00

2:桜のトンネル(御薗橋から上賀茂橋付近)

京都鴨西通りの桜トンネル。

春になると道路脇の桜が咲き乱れ、桜のトンネルが現れる。鴨川を眺めながらゆっくりとお花見するのもいい。

ここは昔から京都ローカルな方々がお花見を楽しむ人気の場所。桜の時期は、鴨川沿いにある鴨西通を御薗橋(みそのばし)から上賀茂橋あたりまで南に進んでいくと、桜のトンネルを通り抜けることができます。

北に進むドライブルートのはずなのに“南?”と思ったかもしれませんが、鴨西通は一方通行なのでくるっと一周回って通ってみてください。

京都鴨西通りの桜トンネル。

お坊さんの姿をチラホラと見かけるのも京都らしい風景。

桜の季節はとても景色が良くて、ここを通るクルマの助手席に座っている人は、みんなスマホを掲げています(笑)

もちろん通り抜けるのだけでもいいのですが、個人的には一回停まって、川と桜のコントラストが美しい景色をゆっくりと楽しんでみてほしいです。

INFORMATION
桜のトンネル(鴨西通の一部)
住所:
御薗橋 〒603-8065 京都府京都市北区上賀茂御薗口町
上賀茂橋 〒603-8064 京都府京都市北区上賀茂菖蒲園町

3:三千院

三千院の境内や苔のある庭園。

春から夏にかけては、鮮やかな緑色が境内を包む。

三千院は、京都の街中からは少し離れた左京区大原にある天台宗の寺院です。“苔むす庭”で知られ、名勝にも指定されている「聚碧園(しゅうへきえん)」「有清園(ゆうせいえん)」という庭園や、国宝を安置した重要文化財の往生極楽院があります。

境内にある客殿から聚碧園を眺めることができ、そこで過ごす時間はとても清々しい気持ちで、ついつい時を忘れてしまいます。

三千院のモミジと水の波紋。

しっとりと雨に濡れる木々も美しい。

客殿からの景色は、晴れた春の日には新緑が青々として美しく、雨だったとしても、しっとりとした粋な表情を見せてくれます。「せっかくの旅行なのに天気が悪い」という日でもおすすめですよ。

最近の京都は、定番どころへ出かけると人が多すぎてしまい、景色はいいけどゆっくりできないという場所も多くなりました。しかし、こちらは市街地から離れていることもあり、穏やかな時間を過ごすことができます。

INFORMATION
三千院
住所:〒601-1242 京都市左京区大原来迎院町540
電話:075-744-2531
拝観時間:9:00~17:00(11月 8:45~16:45、12~2月 9:00~16:30)
拝観料:一般 700円、中学・高校生 400円、小学生 150円

4:QUÉ PASA (ケパサ)

QUÉ PASA(ケパサ)のブリトー。

ケパサのブリトーは、具だくさんなのでお腹いっぱいになれる。

QUÉ PASA(ケパサ)の内観。

アメリカンダイナーのような雰囲気でオシャレな店内。

1日ドライブをして空いたお腹を満たすのに、ピッタリなお店が最後のスポット。

カフェやレストランが多く佇む荒神口エリアにある「QUÉ PASA (ケパサ)」は、ボクが一番好きなブリトーのお店。まじでうまいっす。

そもそもボクは、メキシコ系の料理が好きなんですが、ブリトーはここが一番だと思っています。好きすぎて、これを書いてる時も思い出して食べたくなるほど……。

最近リニューアルされた店舗は、アメリカンダイナーのような雰囲気でブルーの扉と木目がオシャレな印象。オーナーさんのセンスが光っています。

そのオーナーさん含め、スタッフさんがほんと素敵な方ばかり。美味しいブリトーはもちろんおすすめですが、スタッフさんもおすすめしたくなるようなお店です。海外のようなノリのお店なのに、京都の地元の方々にも愛されているという稀有な存在。みなさんにもぜひ行ってみてほしいです。

ブリトーは持ち帰りもできるので、テイクアウトして鴨川沿いで食べるなんてのも乙ですが……素敵なお店なので、是非店内でスタッフさんとの会話とともに味わってみてください。

INFORMATION
QUÉ PASA (ケパサ)
住所:〒602-0855 京都府京都市上京区河原町通荒神口下る上生洲町241
電話:075-366-5646
営業時間:11:30~14:30、17:30~21:30

QUÉ PASA(ケパサ)のラッピングカー。

オレンジとイエローのカラーが印象的なケパサのラッピングカー。


定番とは違うオリジナルなドライブルートには、選んだ人のセンスや生き様が垣間見えるもの。愛車に乗って洋兵さんのおすすめスポットをたどれば、自分では気付けなかった新しい世界が見えてくるかもしれない。ぜひ愛車と一緒に京都の小粋なドライブを楽しんでみてほしい。

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