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最終更新日:2025.05.02 公開日:2025.05.02

外環道の工事はどこまで進んだ? 東名ジャンクションHランプではトンネル採掘が完了【いま気になる道路計画】

外環道・東名JCT(南行)地中拡幅工事の状況。2025年5月1日撮影。

東京外かく環状道路(外環道)は、都心からおよそ15kmの範囲を円状に結ぶ、全長約85kmの幹線道路です。2025年5月現在、85kmのうち関越道から東名高速道路を結ぶ、16.2kmの区間の事業が進められていますが、整備の進捗状況はどうなっているのでしょうか。

外環道・東名JCT(南行)地中拡幅工事の状況。2025年5月1日撮影。

文=大門道子

資料=東京外かく環状国道事務所

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東京外かく環状道路の整備効果は?

東京外かく環状道路の整備資料

東京外かく環状道路の工事は、順調に進行しています。

東京外かく環状道路(外環道)は、都心からおよそ15kmの範囲を円状に結ぶ、全長約85kmの幹線道路です。自動車専用部(高速道路)では、関越道と連絡する大泉ジャンクション(JCT)から高谷JCTまでの約50kmが開通しています。

2025年5月現在、全長約85kmのうち関越道から東名高速道路を結ぶ16.2kmの区間において事業が進められています。

この区間が整備されることで、これまで都心部を経由せざるを得なかった広域交通の流れを、郊外へと分散させる役割が期待されています。その結果、首都圏全体で慢性的となっている交通渋滞の緩和につながり、既存道路の走行環境の改善が見込まれているようです。

東京外かく環状道路が完成すれば、首都圏の渋滞緩和や環境改善、円滑な交通ネットワークの形成といったさまざまな効果が期待できるとして、国の重要なプロジェクトと位置づけられています。

本線トンネルの事業が進行中

外環道・東名JCTHランプシールド工事の状況。2025年5月1日撮影。

掘削作業が完了した外環道・東名JCT東側Hランプの状況。2025年5月1日撮影。

外環道・東名JCT Hランプでは掘削作業が完了。

外環道・東名JCT Hランプでは掘削作業が完了。

東京外かく環状道路の事業進捗状況は、東京外環プロジェクトのWebサイトで毎日更新されています。

これによると2025年5月2日現在は、本線トンネル(北行・南行)大泉南、中央JCT 南側B・Fランプ、東名JCT東側Aランプにおいて、シールドマシン(掘削機)によって地中が掘り進められています。

なお、大泉JCT 南側Fランプ、中央JCT 北側A・Hランプ、東名JCT東側Hランプにおけるランプシールド工事では、既に掘削作業が完了しています。

※ランプシールド工事:外環道と既存の高速道路を接続するランプの掘削工事

掘削作業を一時中止している箇所も

外環道・中央JCT南側Fランプシールドトンネル工事の状況。

段取り替え作業のため、掘進作業を一時停止している外環道・中央JCT南側Fランプの状況。2025年4月11日撮影。

一方、本線トンネル(北行・南行)東名北では掘進作業を一時中止。中央JCT南側 Fランプ では、シールドマシンを動かすために必要な電源装置や、掘削土を運搬するための装置、その他に必要となる各種設備を、シールドマシンの後方のトンネル坑内に設置する作業により、掘削作業を一時停止しているようです。

また、東京外環プロジェクトのWebサイト上では、同工事による交通規制の情報も提供されています。それによると2025年5月2日現在、 多摩堤通り (世田谷区喜多見6丁目25番、7丁目33番先)において2025年12月26日(金)まで、 夜間に片側交互通行の規制が行われています。これは、東名JCT東側Aランプのシールド工事が多摩堤通り下を通過しているため、仮設である路面覆工板等の撤去や舗装工事などを実施するためです。

【東京外かく環状道路の工事による交通規制】
規制場所:多摩堤通り (世田谷区喜多見6丁目25番、7丁目33番先)
規制日時:2025年4月1日(火)~ 2025年12月26日(金)各日20時~翌6時(日曜日の夜間を除く)
規制内容:片側交互通行

東京外かく環状道路の工事はかなり大規模なものであるため、開通目処はまだ立っていません。しかし、Webページにおいて進捗が毎日更新されているように、事業自体は着々と進められているようです。開通のアナウンスはまだまだ先になりそうですが、引き続き同事業に注目していきたいです。

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