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最終更新日:2025.02.21 公開日:2025.02.21

清水和夫が選ぶ今年の1台は「テスラ モデル3」━━【若者はこれに乗れ! KURU KURAカー・オブ・ザ・イヤー2024-25】

日本を代表する著名モータージャーナリスト20名が、20代・30代の若者にオススメしたい今年いちばんのクルマを選出。新車・中古車問わず、いま購入できる車両の中から、清水和夫が選んだベストカーを紹介しよう!

文=清水和夫

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2024年いちばんのクルマ

テスラ モデル3|Tesla Model 3

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テスラ モデル3|Tesla Model 3

ハードウェアとして見ても、ハンドリングと乗り心地は格別な乗り味なので大満足。同じカテゴリーのBEV(バッテリーEV)と比べても、安価で重量も軽い。しかも、ADAS(運転支援)がどのメーカーよりも優れており、カメラだけで周辺をしっかりと認識している。高速道路のドライブは快適だ。

車内を見渡すと、物理スイッチがほとんどなくすべてモニターで操作する。面倒だなと思いきや、電子キーでドアを開け着座し、ベルトを装着してからブレーキを踏むとギアが自動的に入るではないか。

しかも、前から駐車した場合は、自動でリバース、後ろから駐車するとDレンジに入る。なにもモニター内のセレクターを操作する必要はないのでした。まるでロボットのような知能化に驚いた。

ドライブデートしたいクルマ

レクサス LBX|Lexus LBX

レクサス LBX|Lexus LBX

値段は少し高いが、品があるエクステリア・デザインは新鮮だ。インテリアもレクサスのクオリティを十分に感じることができる。内外装のデザインはきっと彼女も気に入ってくれるはずだ。

走りはハイブリッドなので、静かで十分な加速感が楽しめる。免許があるなら彼女にもハンドルを持って、運転してもらうといい。初心者でも安心してドライブできるレクサス・セイフティセンスという運転支援も備わっているから不安はない。FWD(二輪駆動)とAWD(四輪駆動)もチョイスできるから、スキーに行くならAWDがおすすめ。

レクサスはリセールバリュー(リースの残存価格)が高いから、月々は割安ですむし、若者ならKINTO(サブスク)がお勧めだ。

家族でお出かけしたいクルマ

スバル クロストレック|Subaru Crosstrek

スバル クロストレック|Subaru Crosstrek

クロストレックにはSUBARU待望のフルハイブリッド(ストロング・ハイブリッド)が登場した。燃費はWLTP(世界標準の燃費測定法)でも18Km/Lと今までのSUBARU車では考えられないほどの好燃費だ。もちろん駆動方式はAWDなので雪路も安心だ。またSUBARUが得意とする運転支援アイサイトもロング・ドライブには役に立つだ。

しかし、価格が400万円以上もするので、若いユーザーには厳しいかもしれない。そんなときはクロストレックにはマイルド・ハイブリッドも用意される。パワーと燃費ではストロング・ハイブリッドに敵わないものの、価格的にはリーゾナブルだ。

ストロングかマイルドか、なんかコーヒーの味を選ぶみたいだが、家族のカー・ライフスタイルで決めてほしい。

運転が楽しいクルマ

ミニ クーパー|MINI Cooper

ミニ クーパー|MINI Cooper

我が家にもミニクーパーが駐車場に置かれていたことがあった。クルマというのは不思議なもので家の雰囲気が変わってしまう。それほど、ミニのデザインはインパクトがあった。さらに我が家では、実際に親父と息子で取り合いになるほどの人気だった。

ところで、最近のミニは名前とは裏腹にボディサイズは大きくなっているが、他のモデルと比べると、まだ「コンパクトなホットハッチ」と呼べるかもしれない。乗り心地は硬めなのはしょうがない。ミニの走りはゴーカートと決めているからだ。

ミニ用に開発されたプラットフォームは次期BMW1シリーズにも使われるから、安物という感じではない。立派にBMW車にも変身できる上質さも兼ね備えている。

いま20代だったら欲しいクルマ

フィアット 500e|Fiat 500e

フィアット 500e|Fiat 500e

「不易と流行」というコトワザがある。時代が変わっても変えない価値が不易、時代と共に変えるべき価値が流行。この言葉は見事にフィアット500にあてはまりそうだ。クルマ好きには未来があるというのが私の信念だ。デザインはほぼそのままだが、中身はエンジンではなくバッテリーとモーターで走るEVだ。エンジン車より静かで、トルクフル。

フィアット500eの不易は、その可愛らしいデザインとドライバーを楽しませてくれるハンドリング。流行は音が静かなモータードライブ。後続距離こそ短いが、ガソリンが高い現状では、やすい電気ですむ。

なにより、イタリア車のEVに乗っているというだけで、不易と流行を実践できるライフスタイルが面白い。

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