【フリフリ人生相談】60を過ぎた障害者には仕事もなく
60代、男性です。安倍(仮名)と申します。
30代半ばで結婚をし、一姫二太郎と子宝にも恵まれていたのですが、
下の子が生まれて1年もしないうちに嫁の金使いが荒くなり、
気づけば借金だらけ、慌てて離婚をし、はや23年。
子供たちはそれぞれ独立をしたものの、
私は勤めていた会社も卒業し、職探し。
60を過ぎた障害者には仕事もなく、退職金も底をつき、
障害年金だけでの生活は実に苦しい限り。
勤めていたときと比べると世間の風の冷たさをひしひしと感じております。
この先、どうなることやら……。
天空
![](https://kurukura.jp/common/img/chara_tenku.jpg)
子どもたちと暮らせばいい
ふたりのお子さんたちが
未婚なのか結婚しているのか書いてないのでわからないが、
未婚にしろ結婚しているのにしろ、
「いっしょに住まないか」と言ってみるのはどうだろう。
「いやぁそんなの無理無理」なのかな?
子どもたちに負担をかけたくない、とか、
子どもたちに拒否されたらへこむ、とか、
いろいろ理由はあるのだろうが、
この「フリフリ人生相談」に「この先、どうなることやら……」と、
相談のメールをしてくるのと同じ感覚で、
「この先、どうなることやら……」と子どもたちに言ったほうがいいと思う。
そういう不安は、口にしてはじめて、かたちになって現れるものだから。
なにも言わないと、子どもたちとしては、
「お父さんは、気丈に、ひとりでがんばっている」と
勝手に解釈するしかないわけだから。
もちろん、父親と暮らすことは、ちょっと、うとまれちゃうかもしれない。
煙たがられるかもしれない。
でも、そうやって親子で暮らすことで、はじまる未来はある。
お爺ちゃんがいてくれることで、娘さんは、働きながら子どもを産んでみよう、
なんてことを考えるかもしれないし……。
ま、とにかく。子どもたちに甘えてみるのが、いいと思う。
他の人のアドバイスも聞きたい
純一
![](https://kurukura.jp/common/img/chara_junichii.jpg)
堂々と、扶養される側に
お子さんには父母を扶養する義務があります。
もう少し言うと、民法に、
「直系血族(父母・祖父母・曾祖父etc、子供・孫・玄孫etc)および
兄弟姉妹は互いに扶養する義務がある」なんて書いてある。
それくらい互いに扶養するってことは、大切なことなんですね。
艱難辛苦に耐えながら立派にお子さんを育てあげたわけだから、
今度は、堂々と、扶養される側にまわってみる覚悟も大切だと思います。
諸事情あってお子さんに頭を下げづらいものがおありなのかもしれませんが、
もしその事情がプライドの類であれば、
言葉は悪いかもしれませんが、
捨ててしまったほうが楽になれるかもしれません。
他の人のアドバイスも聞きたい
恵子
![](https://kurukura.jp/common/img/chara_keiko.jpg)
きっと、生き抜く。大丈夫。
この文面だけでは詳しいことはわからないけれど、
安倍さんはがんばっている。
強い人なんだと思う。
きっと、このまま、歯を食いしばって、生きていくのだと思う。
私みたいなアマチャンには、アドバイスできる言葉はありません。
とにかく。
この先、まだまだ、いろいろと大変なことがあるだろうけど、
安倍さんなら、きっと、生き抜く。
大丈夫。
「この先、どうなることやら……」
この言葉に、安倍さんの覚悟が見える。
逃げることを考えていたり、誰かの助けを求めている人は、
こんなこと言わないもん。
安倍さん。がんばってください。
大変かもしれないけど、私たちに、強い生きかたを教えてほしいと思います。
他の人のアドバイスも聞きたい
ライター・松尾の右往左往
天空とは、回答をもらいつつ、少し話しました。
小学生の子どもふたりを連れて、離婚を考えている30代の女の人のお悩みが、以前、ありました。
あのときに、天空は「同じ境遇のママさんといっしょに暮らすのはどう?」
なんて、共同生活のススメを説いていたのですが、
「今回はさすがに、同じように仕事がなくて、障害年金もらってる60代の男といっしょに住めば、なんて言えないしなぁ」
と、笑っておりました。そのあとで、ふと出た言葉が、
「っていうか、子どもたちと暮らせばいいんだよ」
だったのです。
ひとりではなく、誰かと暮らす。
このことを、最近、天空はよく言います。他人でもいいからいっしょに暮らす。
親子だと逆に、あれこれ気づかいがあって大変かもしれませんが、
まずは子どもたちに甘えてみるのがいいという天空の意見に、私も賛成です。
法律に詳しい高橋純一も、彼なりの言葉で、それを勧めています。
そんなところに、恵子の回答です。
ちょっとびっくりしましたが、言われてみれば、そうかもしれません。
今回の〈お悩み〉は人生相談ではなく、決意表明なのかも……。
もし、安倍さんの気持ちがそうなのだとしたら、
私たち〈フリフリ一同〉は、
安倍さんのこれからの人生を、心の底から応援しております。
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