高速道路で行く! お土産県境を探してみた! 山梨「桔梗信玄餅」編
山梨のお土産として知られる桔梗信玄餅。お土産として購入が可能な県境はどこにあるのでしょうか。山梨県から東京までのSA・PAでどこまで購入可能なのか調べてみました。意外な調査結果です!
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記事提供元/カエライフ
テキストサイト管理人。テキストサイトを運営する傍ら、様々なメディアにコラムやエッセイ、旅行記、検証記事を寄稿する。狂気じみた過酷な取材と、常軌を逸した長文の記事で多くのバズを生み出すWeb記事モンスター。
X(旧Twitter)@pato_numeri
編集部:patoさん、patoさん、たしかpatoさんって桔梗信玄餅、好きでしたよね。
pato:まあ、確かに好きですけど、めちゃくちゃマニアックな情報を知っていますね。声を大にして言っているわけでもないのに。
編集部:何年か前にちょっとツイート(X)していたのを見まして、いつか何かの役に立つかもってメモしておいたんです。ほら、pato桔梗信玄餅が好き、って書いてあります。
pato:怖いメモだな。ほぼストーカーじゃない。
編集部:ということで、ちょっと桔梗信玄餅の工場見学に行ってみませんか?
pato:いやー、山梨って遠くないですか?
編集部:そんなこと言わずに。なんでも工場では桔梗信玄餅の詰め放題ができるサービスがあるみたいですよ。あの桔梗信玄餅を詰め放題!
pato:それはちょっと楽しそうですね。やってみたいかも。
編集部:ですよね! もう詰めまくってください! 工場の在庫がなくなるまで詰めまくってください! さあ、行きましょう! 山梨へ!
桔梗信玄餅工場テーマパーク
ということで、かなりの早起きをして山梨県は笛吹市にある「桔梗信玄餅工場テーマパーク」にやってきました。
ここは桔梗信玄餅に特化した施設で、テーマパークの名前のとおり様々な桔梗信玄餅レジャーが体験できる施設になっています。工場見学をはじめ、お土産コーナー、桔梗信玄餅詰め放題やアウトレット品の販売コーナーなどなど盛り沢山。入場料も駐車場も無料なのでかなり人気のある施設です。
pato:いやー、中央道が渋滞していましたね。
編集部:今日から夏休みの小学校など多いみたいですから混雑していましたね(取材は7月下旬に行われました)。
pato:平日だから空いていると思ったらあれですものね。
編集部:こちらの桔梗信玄餅工場テーマパークも平日だから空いていると思ったらかなりの人出ですね。駐車場なんかギチギチでしたよ。
pato:もはや一大観光地みたいな混雑ぶりですね。
ということで、混雑を潜り抜けてまずはお目当ての「桔梗信玄餅詰め放題」のコーナーへ向かいます。
pato:いやー、楽しみですね。あの桔梗信玄餅が詰め放題ですよ。もうこれだけのために来たようなものですよ。いやー、楽しみだ。
編集部:さあ、詰め放題はこちらです!
「整理券の配布は終了しました」
pato:整理券の配布が終了しているみたいなんですけど。
編集部:大人気みたいですね!
pato:これだけのために来たようなものなんですけど。
編集部:みてください! 180枚の整理券が朝の7時40分に配り終わっていますよ。これに間に合うようにするには朝5時に東京を出る必要がありますね! 残念!
pato:これだけのために来たようなものなんですけど。
大人気なのも当たり前で、この詰め放題、220円で挑戦できるようです。10個詰めたとしても1つあたり22円で手に入ることになります。本来、桔梗信玄餅は8個入りで1,600円くらいで販売しているので、1つあたり200円はする計算です。何か計算を間違っているんじゃないかと心配になるほどの破格な値段設定です。
編集部:挑戦前に何個詰めるか自己申告するみたいですね。それで詰められなかった分は100円で買い取りになるルールのようです。それでも破格にお得ですが。
ギチギチに詰めて楽しんでいるお客さんを恨めしそうに眺める取材班。
pato:あの人たちは早起きして7時40分までに整理券を貰ったんですね……。
編集部:さ、さあ、さっそく本日のメインである工場見学に行きましょう!
pato:メインは詰め放題だったはずでは?
編集部:行きましょう!
工場内の見学は無料。かなりフリーな感じで自由に桔梗信玄餅の製造工程を見学できます。時間帯的にお昼休憩にあたるようで、桔梗信玄餅の生産ラインは停まっていましたが、桔梗信玄生プリンの生産ラインと思われる場所が動いていました。
pato:思った以上に人力で作られているんですね。蜜を充填したりとか、そういった各工程は機械で自動化されていますが、その工程の間に人の力が入っている印象です。もっと完全オートメーションかと思ったんですがそうではないんですね。
編集部:手作りの味わいを大切にしているのかもしれませんね。
pato:蜜が山盛りになっているあの光景がなんか良かったです。
編集部:めちゃくちゃ気に入ってましたね。
pato:とくに驚いたのがあそこの工程です。
編集部:最後の包装の部分ですね。
桔梗信玄餅の最大の特徴はその包装にあります。ひとつひとつ個別に包装され、そこに蜜やら楊枝やらが入っています。この包装によって高級感が演出され、特別なお土産といった感じがします。
pato:僕はこれ、機械がオートメーションでやっていると思っていたんですよ。だってものすごい手間ですよ。すごい機械がシュパパパと気持ち悪いほどの速さでやっていると思っていたのですが、従業員の方が人力でやっていますね。
編集部:本当に手作業なんですね。
pato:そうなると、工場内では伝説的に包むのが速いおばちゃんの逸話とかあると思うんですよね。かつては信じられない速さを誇る吉田さんというパートの人がいて、あの人は速いだけでなく正確無比だった、みたいな伝説が語り継がれているはずです。
編集部:そ、そうですか。
pato:ただ、若手の間ではその伝説を眉唾だと信じない社員がいて、回顧主義かよとバカにする風潮があったりするんです。それが若手のおごり高ぶりを増長させていくんですが、そんなある時、とあるアクシデントで包むパートの働き手が工場に到着できなくなってしまうんです。けれども決められた数の桔梗信玄餅を出荷しなくてはならない。俺たち若手だけではどうやっても届かねえ。そこに売店の担当だったおばちゃんがやってくるんです。やれやれ、とっくに引退したはずだったんだけどね、ネームプレートには「吉田」の文字。もしや伝説のスピードスター吉田さんでは、手、手が見えねえ、こんな速さで包めるものなのか、ボヤっと見惚れてるんじゃないよ、手を動かしな、夕方までには終わらせるよ、こういう事件があったはずなんですよ。
編集部:ないと思いますよ。
編集部:スピードスター吉田さんの逸話はないようですけど、このように包装を体験するサービスもあるみたいですね。ただし、団体で予約した場合のみみたいです。
pato:包装体験もですけど、詰め放題も体験したかったですね!
編集部:まだ言っている……(しつこいな……)。
編集部:こちらは昼休憩で動いていないようですが、桔梗信玄餅を作る工程のようです。さきほどの行程は桔梗信玄生プリンを作っていたんですね。
pato:想像した以上に商品展開が多いので、いろいろな工程があるんですね。
編集部:それにしてもpatoさん楽しそうですね。テンションが高い。
pato:ええ、まあ桔梗信玄餅が好きで仕方がないってのもあるんですけど、実は僕、あまりこういう取材の経験がないんですね。なぜか死ぬほど歩くとか、何かを制覇するとか、何かを端から端まで検証するとか、そういう過酷な取材ばかりなので、こういう普通の取材は本当に楽しいです。
編集部:あの、実は、この取材もこのあと検しょ……。
pato:ストップです。言わないでください。分かってます。僕を呼んでおいてそういうのがないはずがない。わかってます。普通の取材に呼ばれるはずがない。あるんでしょ。でも今だけはないつもりで取材させてください。
編集部:わかりました。けっこう複雑な感情をお持ちなんですね。
工場見学が終わると、そのまま直売所に行くことができます。ここでは桔梗屋の様々な商品を購入することができます。
商品展開がむちゃくちゃ多い。どれを買っていいのか迷ってしまうくらい。
桐の箱に入ったプレミアム桔梗信玄餅吟造りも販売している。
コラボ展開も盛んで、『サンリオキャラクターズ』や『ゆるキャン△』などとのコラボパッケージも人気。『鬼滅の刃』桔梗信玄餅も。
「雪見だいふく」などのメジャーどころのアイスやお菓子ともコラボしており、しっかりと店内で販売されていました。
桔梗信玄餅グッズも多数販売されていました。このバッグ、めちゃくちゃ欲しいな
編集部:さてpatoさん、いくらいても飽きない場所ではありますが、もう1つ行ってもらう場所があります。ここ笛吹市のお隣の甲府市に桔梗信玄餅の本店がありますのでそちらにも行ってみましょう。
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