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最終更新日:2024.11.21 公開日:2024.11.21

クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #15|シトロエン BX

若者たちの愛車を紹介するコーナー。今回は「シトロエン BX」に乗る“だっす”さんが登場。彼は父親からクルマ(特にフランス車)好きとして英才教育を受け、初めて購入したクルマも次に選んだクルマもBXという、筋金入りのBX好きだ!

文=KURU KURA編集部

写真=内藤敬仁

シトロエン BX 19TZiと、オーナーのだっすさん。BXのお気に入りのアングルは“お尻側”とのこと。

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CAR #15|CITROEN BX 19TZi

■愛車:
シトロエン BX 19TZi (1993年)

■オーナー:
だっすさん(30歳)

このクルマに乗りはじめてどれくらい?
2020年9月に購入したので、4年と少し

■このクルマのお気に入りポイントは?
快適な乗り心地(特にシート)とデザイン

■このクルマに乗ってから困っていることは?
パワーがないので山坂道がつらい

■これまでの車歴は?
シトロエン BX(初期型)
シトロエン BX(最終型)

■次に欲しいクルマは何?
シトロエン CX(シリーズ1)、プジョー305、プジョー208 XY

シトロエンBXのエクステリアデザインは、ランボルギーニカウンタックやランチアストラトスなどの意匠で有名なマルチェロ・ガンディーニが手掛けた。

遊びも仕事もクルマ尽くし!

2024年3月20日に横浜赤レンガ倉庫で開催された「YOKOHAMA Car Session(以下、YCS)」。このイベントでは35歳以下のクルマ好きの若者と105台ものクルマが集結した。だっすさんはこのYCSを主催したメンバー3人のうちのひとりだ。

だっすさんは、幼少期から父親にフレンチブルーミーティング(※長野県 車山高原で開催されるフランス車の祭典)などの自動車ミーティングに連れて行ってもらったのだそうだ。それらのイベントでの思い出はとても楽しいもので、物心ついたころにはすっかりクルマ好きになっていたという。

中学生のころにはさまざまなクルマに詳しくなっていた。YCSのメンバーのひとり、“KDさん”とはこの時期に出会い、意気投合。さらにエンスーなクルマ好きに成長していったと本人は振り返る。

だっすさんが初めてクルマを購入したのは18歳のころ。選んだモデルは「ボビンメーター」の愛称で親しまれているシトロエンBXの初期型だった。ほかにも候補としてルノー4や、初代5などにしようか迷ったが、かつて父親が乗っていたBXブレークがなつかしくなり、自身でもBXに乗ることを決意したとのこと。愛車を手に入れてから、だっすさんは学生時代にレンタカー屋でアルバイトをしたり、あてもなくクルマを走らせたり、友人とツーリングに出かけたりすることに夢中だったという。

それから初期型には7年ほど乗り続けたが、次第に故障が増えていったそうだ。大変なときはクルマを稼動させるたびに違う箇所からオイルが漏れ、つぎ足しながら走ったこともあったという。そして、そのまま乗り続けることが難しくなり、2020年の春に初期型を手放したそうだ。

だっすさんは現在、テクニカルライターとして活躍しつつ、知り合いの整備を手伝うこともよくあるという。

BXの特徴的な1本スポークのステアリングは最終型でも健在。

だっすさんが現在乗っているBX(最終型)は、古くから付き合いのある知人から譲り受けたものだという。5年近く眠っていた個体を自分で修理して路上復帰させたというのだから、すごい技量だ。

すでに30年以上が経った輸入車にいまでも乗り続けることは大変そうだが、だっすさんは自分で整備・工夫しながら乗ることを楽しんでいるという。その証拠に、だっすさんのクルマの整備知識や技術・経験は、彼の「テクニカルライター」という現在の仕事に繋がっている。

クルマいじりでいつもお世話になっている整備工場に私用で足を運んでは、クルマの整備を手伝うこともあるそうで、これも自動車整備マニュアルやクルマの配線図を書く仕事にバッチリ活かされていることだろう。

BXに乗るときはあてもなく長距離ドライブに出るのが好きだというだっすさん。これからBXでやってみたいことを聞いてみると、今までやったことがない箇所を含めた完全な整備をして、自走で九州まで行きたいと答えてくれた。

大好きなクルマと関わる仕事をしながら、時間があればドライブや同世代のクルマ好きと集まり、クルマについて熱く語り合う彼のライフスタイルは、まさにクルマ尽くしの人生だ。

エンジンルームの両端には「スフェア(またはスフィア)」と呼ばれるある緑色の球体がある。これは「ハイドロニューマチック・サスペンション」の一部で、内部に窒素ガスとオイルが満たされている。これが通常のクルマでいうスプリングの役目を果たしてショックを吸収する。シトロエン乗りには馴染み深い部品とのこと。

BXのサイドブレーキ横にあるレバー操作では、車高を4段階に調整可能。油圧と空気を活用してボディを水平に保ち、滑らかな走行を実現。その乗り心地は“魔法の絨毯”と称される。

OZ Racingのアルミホイールは、社外品に見えないところがお気に入りなのだとか。“OZ”の旧ロゴが入ったセンターキャップはBXのキャラクターと相性バッチリだ。

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