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ライフスタイル最終更新日:2016.07.10 公開日:2016.07.10

第4回 急激な温度変化による、夏の不調を予防しよう!

内臓や体温、発汗などは自分の意思で動かしたり調整することができません。これらをコントロールする神経を「自律神経」と言います。エアコンが利いた車内と車外の温度差が大きくなると、この自律神経のバランスが崩れやすくなります。自律神経は”交感神経”と”副交感神経”で構成されていますが、身体の活動時やストレスがあるときに働く交感神経が活発になると、副交感神経の働きが低くなってしまいます。運転時もそうですが、夏場の温度差がある環境下では、交感神経が高くなり、リラックス時に働く副交感神経が低くなりがちに。
そこで今回は、低くなった副交感神経を活性化させるエクササイズを紹介します。自律神経のバランスを整えて、健やかで気持ちの良いドライブ時間を楽しんでください。

エクササイズ1
仙骨まわりをやさしく刺激して、副交感神経を活性化

左右の坐骨(太ももの付け根付近、お尻の下部にある骨)で車のシートに座ります。腰骨に手を当て、ていねいにやさしく骨盤を前へ(写真1)、後ろへ(写真2)、数回倒すように動かします。こうすると、骨盤の中心部にある仙骨という骨のまわりに位置する、副交感神経に刺激を加えることができるのです。うまく動かすことができない人は、おしりの中心部にある仙骨に手を当て、手の温かみを感じさせるだけでもOKです。

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<写真1>

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<写真2>

→次ページ:頭と首を動かそう

エクササイズ2
頭と首の動きを識別して、まんべんなく筋肉を動かそう

運転中は、常に目を酷使します。そのため、眼球の動きをコントロールする、頭と首の境目にある筋肉が緊張して硬くなります。この筋肉が硬くなった状態で、無意識に首を下に向けたり、後ろへ反らしたり、左右に向けたりすると、首といっしょに頭も動いてしまいます。それは、すべての筋肉がまんべんなく使えていない証拠。特に運転中は、左右や後方確認の際などに、頭と首がいっしょに動くことが多いので、どんどん交感神経が優位になっていきます。表側の筋肉も緊張し、運転時間が長くなればなるほど、頭と首は固定されて一体化していき、ますます交感神経が活発に。
低くなった副交感神経を活性化させるには、頭の動きと首の動きをきちんと識別し、繊細な動きに意識を向けることがポイントです。一体化して固まった頭と首をほぐし、筋肉を隅々まで動かせるようになると、意識を身体の内側に向けることができるので、身体の中の硬くなった部位や緊張に気がつきます。また、緊張していた心と身体が緩んで、リラックスのスイッチでもある副交感神経が働き始めるのです。
頭と首の動きを識別させるエクササイズは、下の3つ。身体を細かく動かすのが難しい人は、後頭部に手を当て、手の温かみを感じさせるだけでもOK。第1回で紹介している呼吸方法とあわせて行えば、なお効果的です。

前後の動き

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<写真3>

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<写真4>

左右の耳に人差し指を入れて軸にし(写真3)、ゆっくりと頭を下に向ける。深く頷くような動きで。次に、軸はそのままで頭を後ろに反らす(写真4)。左右の耳を結ぶ真っ直ぐな棒があるとイメージして、ていねいに動かすことがポイント。

左右の動き

鼻の中心から後頭部に向かって軸が通っているようにイメージし、それを支点に頭を右に倒し、ゆっくりと戻す。同様に左へ倒し、ゆっくり戻す。しっかり軸を意識して、動かすことがポイント。

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回旋

頭頂部から下に中心軸があるとイメージし、頭を右に回して、正面に戻る。同様に左にも回し、正面に戻る。ていねいにゆっくりと繰り返す。

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【悪い例】

軸を意識せずに行うと、頭と首がいっしょに動いてしまうので×。

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→次ページ:背骨まわりの緊張をほぐそう

エクササイズ3
背骨まわりの緊張をほぐそう

脳から全身に情報を伝達するのが、神経の役割。その中間経路である背骨の動きが悪くなると、神経の活動も悪くなるので、長時間の運転で硬くなった背骨まわりを緩めることが大切です。もちろん自律神経を整える効果もあります。
まず坐骨でシートに座り、背筋を伸ばしてアゴを引きます。両手は頭の後ろで組み、おヘソを見ながら脇を締めて、少しずつ背中を丸めていきます。気持ち良く感じられるところで少しキープし、再びゆっくりと元の体勢に戻ります。これを数回繰り返すと、背骨まわりが緩んでくる感覚を味わうことができるでしょう。

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→次ページ:運転に戻るスイッチを入れよう

エクササイズ4
運転に戻るスイッチを入れよう

最後の仕上げは、尻文字ならぬ、鼻先を、空中に「あ・ん・ぜ・ん・う・ん・て・ん」と字を書くように動かします。こうすることで、エクササイズ1、2、3で内側に向けてリラックスさせた意識を再び外側に戻し、運転モードへスムーズに戻すことができるのです。

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鼻先で空中に「あ・ん・ぜ・ん・う・ん・て・ん」と書くように動かします。

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指導:大久保圭祐(おおくぼ けいすけ)

パーソナルトレーナー・ロルファー™。
中央大学卒業。同大学キックボクシング部に在籍し、主将として活躍。在学中、プロライセンスを取得し本場タイのムエタイジムに留学。卒業後は様々なフィットネスクラブの専属パーソナルトレーナーを経験し、フリーランスとして独立。ボディワークの”Rolfing®”に興味を持ち、渡米してRolf Institute®を卒業。筋膜メソッド+パーソナル技法で女性の身体を美しく整えるケイスケ式メソッドを綴った初の著書『筋膜ボディセラピー』(三栄書房)好評発売中。
大久保圭祐先生のWEBサイトhttp://www.keisuke-o.net/

撮影=小林悠佑 企画・編集=鈴木珠美(オフィスタマ)

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