これが未来のクルマの取り扱い説明書? KINTOがARを駆使した「これなにガイド」を提供開始
クルマのサブスクリプションサービスを提供するKINTOは、カーライフを始めて間もないユーザーがクルマの各種機能をスムーズに理解するための新サービス「これなにガイド」を提供開始した。なんとスマホ専用アプリに「AR技術」を活用し、スマホのカメラをかざすだけでスイッチ類の用途と使い方を解説してくれるという。
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KINTO「これなにガイド」は全メーカー・全車種に対応して欲しい
愛車に搭載されたハンドルまわりのスイッチ機能を、あなたはすべて把握しているだろうか? KINTOが若年層を対象に実施した調査※では「自身が所有するクルマのスイッチの用途を十分に理解している」と回答したのは25%にとどまったという。
※普通自動車免許を持つ18~25歳までの約300名が対象。調査は2024年2月に実施。
今回スマホ専用アプリ「KINTO Unlimited」に追加されたサービスは「これなにガイド」といい、クルマの操作に不慣れなユーザーが多い現状を踏まえ、ユーザーが安全かつ快適にクルマを利用できるようサポートする目的で開発された新機能だ。
「これなにガイド」の使い方は、アプリを経由したカメラをクルマのハンドルまわりのスイッチにかざすことで、スマホ画面上にAR(拡張現実)でテキストとオレンジ色のマークが表示される。そしてこのマークにタッチすることで、機能の説明や使い方をテキストと動画で案内してくれるというものだ。

アプリを起動し、知りたいスイッチにカメラをかざすと機能名が表示される。
具体的には購入かサブスクかを問わず、プリウスのZ(プラグインハイブリッド車を含む)・G・Uグレード※を対象に、ハンドルまわりにあるスイッチやアドバンストパークメインスイッチ(駐車操作支援スイッチ)などの用途と使い方を確認できる。対応車種はプリウスからスタートさせ、今後は他の車種にも対応していく予定だ。
※UグレードはKINTO専用仕様車
たしかにクルマのオーナーになっても先進機能やなかなか触らないスイッチは、使い方がよくわからないまま放っておく人もいそうだ。わざわざ説明書を読む人も少ないと思われるので、スマホで気軽に機能を確認できるAR技術は歓迎されるだろう。できればこのサービスを他のメーカー・車種にも対応して欲しいところだ。

サブスク「KINTO Unlimited」で利用できるプリウスUグレード。KINTO Unlimitedは納車後にハード・ソフトウェアを追加・アップデートし、安全性能の充実と経済性を追求したサービス。
楽しみながら運転スキルアップ?
「KINTO Unlimited」では、今回の「これなにガイド」の追加に合わせて、安全運転を支援する機能「コネクティッドドライブトレーナー」もアップグレードされた。
コネクティッドドライブトレーナーに追加された「トレーニング機能」では、各ユーザーに適したトレーニングメニューが用意される。自身にあった目標レベルを設定することで、目標を達成するための「心がけポイント」を表示してくれるうえ、同じトレーニングメニューに参加しているユーザー同士のランキングも表示されるので、楽しみながら運転技術向上に役立ってくれそうだ。なおこの機能はプリウス、ヤリス、ヤリス クロスのUグレードを対象に無料で利用できる。
初心者はもちろん、運転に慣れたドライバーでも容赦なく平均以下の判定が出こともあるそうなので、安全運転の良い気付きにもなる。運転の学びなおしとして活用しても良さそうだ。

「コネクティッドドライブトレーナー」の従来の機能。左から順に、現時点の安全評価や、エコのランキング確認。1回の運転を履歴化し、地図上で評価とアドバイス確認。1か月の総合評価の確認と参加者の平均点との比較もできる。

「コネクティッドドライブトレーナー」に新たに追加された機能。左から順に、運転実績に応じたトレーニングメニューのレベル設定と「心がけポイント(アドバイス)」の設定画面。心がけポイントに対する自己評価の入力画面。取り組み中のトレーニングの目標達成率。トレーニングの自己評価達成率の推移。