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クルマ2023.11.29

アンダー200万円中古車で沼にハマってみる──車が欲しい! Z世代、はじめてのマイカー選び Vol.03

購入予算は200万円。新車だと軽自動車かコンパクトカーしか買えないけれど、中古車ならその幅はぐんと広がる。憧れだったあのクルマも買えるかも!? 中古車選びのプロがオススメする至極の1台はこれだ!

文=伊達軍曹

写真=スバル、ステランティス、日産自動車、マツダ、BMW

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総額200万円以下でイケる「ちょっといい感じの車」

世間ではZ世代(Generation Z)と呼ばれているらしい若衆世代に向けての「初めてのマイカー選びガイダンス」である。

過日はZ世代(今現在22歳から27歳ぐらい)のみなさんに向けて総額50万円以下または100万円以下で買える「ちょっといい感じな中古車」をご紹介した。

そこにて取り上げた各車が「ちょっといい感じ」であることは、おおむね間違いないと確信している。とはいえ総額50万円以下のセグメントはなんとなくショボく見えてしまう部分もあることは否定できず、総額100万円以下の品々も「若干だが微妙」といった部分は確実に存在する。

ならば「ご予算200万円以下」だと、選択肢の質と量はどう変わるだろうか?

……これはもうまったく問題ないというか、「中古車購入界のパワーエリート!」とすら呼びたくなるバジェット感に変わるのだ。総額200万円で買えない車はない──と言うと完全なオーバートークになってしまうが、まぁけっこうな種類の車が買えてしまうことは間違いない。

具体的にはどんな選択肢があるのか。以下、個別に見ていこう。

その1|スバル XV

スバル XV|Subaru XV

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筆者は中高年のおっさんであるためZ世代の生態をあまり知らないのだが、おそらく、22歳から27歳ぐらいの諸君は「もしも車を買うならSUVがいい」と考えているのではないかと推測する。アウトドアの涼風が感じられる何らかのSUVを所有し、それに友人や恋人などを乗せ、そしてBBQやキャンプなどのギア類も載せ、海や山、あるいは川辺などを目指すのだ。青春である。最高である。

しかしそういった青春行為に便利なSUVの新しめな年式の中古車は、人気が高いゆえに決して安くはない。だが総額200万円もの予算があるなら、おおむね楽勝である。

さまざまな選択肢が考えられるが、筆者が推したいのはスバルの「XV」というSUVだ。

XVは全長4485mm×全幅1800mm×全高1550mmという「大きすぎず小さすぎず」なサイズ感のSUVで、駆動方式はフルタイム4WD。エンジンは2Lまたは1.6Lの水平対向4気筒で、一部にはモーター付きのマイルドハイブリッド車もある。

スバル XVというSUVの何がいいかといえば、まずは舗装路におけるドライビングフィールと安定性が超絶良好である。そしてなおかつスバル自慢の「アイサイト」という運転支援システムも全車標準装備であるため、高速道路での運転はひたすら楽ちんで疲れにくい。あまりにも疲れにくい車であるため、東京都から岩手県ぐらいまでなら、感覚的には“一瞬”で着いてしまう感じだ。

そして、はっきり言ってダサめである場合が多いスバル車にしてはめずらしくエクステリアデザインのセンスも良好。なおかつ雪道などでの安定感と走破性も、このCセグメントというクラスにおいては最強に近い。それゆえ、スノボなどをたしなむ若衆にはもってこいのSUVなのだ。

そのように素晴らしいスバル XVではあるが、もしも総額200万円もの予算があれば、走行2万km台から3万km台程度の2018年式が楽勝で狙えてしまうだろう。その際のエンジンは2Lまたは1.6Lとなるが、排気量はどちらを選んでも良いと思う。2Lはけっこう余裕があり、1.6Lには軽快さがある。どちらもステキなのだ。

その2|ジープ レネゲード

ジープ レネゲード|Jeep Renegade

前述したスバル XVは、ダサめなデザインであるスバル車のなかでは突然変異的にデザインがいいSUVだが、それでも「もうちょっと洒落てる感じなほうが……」と思うZ世代もいらっしゃるだろう。

その場合はアメリカの「ジープ レネゲード」でどうか。

レネゲードは、伝統のジープブランドからリリースされているコンパクトSUV。コンパクトといっても、それは「北米基準では超コンパクト」というだけで、実際のボディサイズは全長4255mm×全幅1805mm×全高1695mmと、決して「小さすぎて困る」というサイズ感ではない。

で、エクステリアデザインは見てのとおりかなり洒落ている。フロントマスクはいわゆる「ジープ伝統のモチーフ」を多用したデザインで、各所にちりばめられているX型のマークは、ジェリカン(軍隊などがガソリンを運搬するための金属容器)をモチーフとしたミリタリー由来のデザインだ。そしてインテリアもかなりイカしてる。

総額200万円以下で狙える中古車は4WDではなくFF(前輪駆動)が中心になるが、雪道や林道などをハードに走る予定は特になく、「たまにキャンプ場や川原に行く程度」という使い方を想定しているのであれば、FFでも何ら問題はない。また総額200万円以下の4WD車も少なめながらそれなりに流通しているので、もちろんそちらを狙ってみるのも大いにアリだ。

その3|日産 ノート(現行型)

日産 ノート|Nissan Note

5~6年落ちのSUVで青春を謳歌するのもステキだが、なかには「もうちょっと新しい、できれば新車に近い感じの中古車が欲しい」と考えるZ世代もいらっしゃるだろう。

その場合には「日産 ノート」というコンパクトカーの現行モデルでどうか?

コンパクトカー(1L~1.6Lぐらいのパワーユニットを積む小さめなハッチバック車)というのは、ハッキリ言ってしまうとちょっと安っぽい感じが漂ってしまうモデルが多いのだが、現行型の日産 ノートであれば、いわゆる安っぽさや所帯じみた感じは微塵もない。

こう言ってしまうと日産の人は「それは違う!」と言うかもしれないが、現行型ノートの内外装デザインは、どこかAppleっぽいのだ。

装飾過多ではないシンプルな線と面で構成されているのだが、しかしやっぱり「ちゃんとデザインされてるなぁ……」という感慨を与える造形。そしてなおかつ、見た目と手触りにかなりの上質感があるという意味で、この車は「ちょっとApple製品っぽい」のである。

そしてノートが採用している「e-POWER」というパワーユニットも素晴らしい。

e-POWERというのは、要するにハイブリッドシステムの一種ではあるのだが、搭載されるガソリンエンジンは車を駆動させるのではなく発電に徹し、そこで生まれた電気で動くモーターが車を駆動させる――という仕組みだ。つまりはモーター駆動であるため非常に力強く、しかしスムーズかつ静粛で、そして燃費も良いというのが、日産自慢のe-POWERなのだ。

中高年のおっさんである筆者は「リアサスがちょっと硬いかな?」とも思っているが、お若いみなさんならたぶん、そこは気にならないだろう。いい車である。そしてその中古車は、総額200万円もの予算があれば「走行1万kmから2万km台程度の1~2年落ち車」が探せてしまうはずだ。

その4|マツダ MAZDA 3 ファストバック

マツダ MAZDA 3 ファストバック|Mazda Mazda 3 Fastback

前述した現行型日産 ノートもスタイリッシュさと走行性能の高さが両立した素晴らしい車だが、こちら「MAZDA 3 ファストバック」も、同様の意味で素晴らしき車だ。

ボディサイズは全長4460mm×全幅1795mm×全高1440mmで、そのデザインは「引き算の美学」をベースとする、エレガントで上質なスタイル。ボディサイドのキャラクターラインはあえて廃し、リフレクション(反射)による光の動きで凹凸感ならびに生命感を表現。さらには太く力強いCピラー(ボディ後端の柱)により「スムーズだが引っかかりのある造形」を形成しているのがこの車のエクステリアだ。

そしてインテリアデザインは徹底してオーセンティック。奇をてらったり、最近の車にありがちなキラキラ感を主張するのではなく、やや古典的ではあるが「車のカッコ良さのど真ん中」とでもいうべきニュアンスで、デザインされている。

そしてもちろん走らせても軽快で楽しい車である。カーマニアの中高年は「でもリアサスがトーションビームだからなあ」などど、細かくてオタクくさいことを言うかもしれないが、そんな意見は放っておけばよろしい。トーションビームだろうがなんだろうが、設計次第で軽快で上質な走りは可能となるからだ。

総額190万円台の予算にて、1.5Lガソリンエンジンまたは1.8Lディーゼルターボエンジンを搭載するグレードの、走行1万km台の物件が見つかるだろう。

その5|BMW 3シリーズ ツーリング(先代)

BMW 3シリーズ ツーリング(先代)|BMW 3 Series Touring

いわゆるバブル世代である筆者と違い、Z世代のみなさんは「有名ブランドのゴージャスな品をドーンッと身につけたい!」みたいな嗜好はあまりなく、どちらかといえばシンプルビューティな感じの品々がお好きなのかもしれない。

だが一部には「有名ブランドでドーンッ!」的な嗜好をお持ちの方もいらっしゃらなくはないはず。

そんな方には、ドイツのBMW社が作っていた先代の「BMW 3シリーズ ツーリング」というステーションワゴンがいいのではないかと愚考する。

BMWはご存じのとおりドイツのハイブランド……というほどではないが、まぁ高級めでスポーティな車を作り続けている有名メーカー。その中核モデルとなっているのが「3シリーズ」であり、そのステーションワゴン版が「ツーリング」だ。

さすがに現行型の3シリーズ ツーリング(2019年9月~)は総額200万円以下では少々難しいが、先代(2012年9月~2019年8月)であれば総額200万円以下でも余裕。国産車と比べると年式的にはやや古めとなってしまうが、2014年式前後の320i Mスポーツまたは320d Mスポーツが見つかるだろう。前者は2Lの直4ガソリンターボ、後者は2Lの直4ディーゼルターボエンジンを搭載しているカッコいいグレードだ。

口さがない中高年カーマニアは「しょせん3シリーズ」「型遅れの中古車乙www」などと言うかもしれないが、そんな声は放置でいい。やはりなんだかんだでBMWの車はおしなべて高品質かつスポーティであり、それは「型遅れの中古車」であっても(コンディションの良い物件であれば)何ら変わることはない。またステイタス性みたいなものも、なんだかんでけっこうあるものだ。

そういった部分を20代のうちに経験しておくのは悪いことではないというか、むしろ良きことである。「自分の中の“車的メートル原器”をBMWにしてみる」というのは、なかなか素晴らしいことであると思うからだ。

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