クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

クルマ2023.11.30

「多目的道路維持作業車」って何? 高速道路の最新車両は、標識車・除雪車・散布車の3役をこなす年中無休のはたらくクルマだった!

NEXCO中日本管内の高速道路を維持・管理する中日本高速オートサービスは、さまざまな用途に利用できる「多目的道路維持作業車」を新たに開発した。ひとつの車両で標識車・除雪車・散布車の3役をこなす、最新の“はたらくクルマ”を紹介しよう!

文=宮本 菜々(KURU KURA編集部)

資料・画像=中日本高速オートサービス

この記事をシェア

1台で3役! 多目的道路維持作業車が誕生

(画像:中日本高速オートサービス)

記事の画像ギャラリーを見る

皆さんも、高速道路を走行していると、標識車、除雪車、散布車など、多種多様な「はたらくクルマ」を見かけるだろう。

「標識車」は背面の標識装置で道路の工事、事故後の復旧、除雪や散布時に車線規制を周知する車両である。標識車がいるときは、車線を規制しているときなので、ドライバーとしてはなるべく遭遇したくないが、見かける頻度の高い車両だ。

また、冬期間は「除雪車」と「散布車」を見かけるようになる。除雪車は前面のスノープラウ(巨大なスコップのようなもの)で雪をかきわける車両。散布車は路面が凍結しないように塩などの凍結防止剤をまく車両だ。

NEXCO中日本管内の高速道路管理事業者は、除雪のための除雪車、散布のための散布車をそれぞれ所有しているものの、春から秋までの長い期間、有効に活用できない状況にあった。

さらに、現場からは「除雪車と散布車は大型で取り回しにくい」「小回りが必要なIC・SA・PA・スマートICなどの除雪・散布には向かない」「フルシーズン活躍する車両がほしい」といった声があがっていた。

NEXCO中日本管内の高速道路を維持・管理する作業車の点検・整備などにあたる中日本高速オートサービスは、グループ会社の要望に応えるため「多目的道路維持作業車」を開発。コンパクトサイズの2トン車に、標識車、除雪車、散布車の機能を集約、夏期には標識車として、冬期には除雪・散布車としてフルシーズン活用できる、まさに「こんなのほしかった!」という作業車が誕生した。

多目的道路維持作業車のここがすごい!

中日本高速オートサービスの「多目的道路維持作業車」はフルメンテナンスリース車両のため、使用者は車両の点検、修理、車検など、メンテナンスをする必要はなく、道路の維持・管理作業に集中できる。

多目的道路維持作業車の構成。(画像:中日本高速オートサービス)

構成は前面にスノープラウ、荷台に発動発電機、小散布装置、標識装置、背面に追突衝撃緩和装置となっている。この車両の構成をもとに、要望に合わせベース車両と架装機器を選択して改造・制作する。

ここからは、多目的道路維持作業車の特長を紹介しよう。

要望にあわせベース車両と架装機器を選択して改造・制作する

中日本高速オートサービスは使用者の要望に合わせ、ベース車両と架装機器を選択して改造・制作する。例えば、「ベース車両はワイドキャビンで広い室内にしたい」「スノープラウはワンウェイのもの」「標識装置はNEXCO仕様のもの」といったように、運用ニーズに応えたオリジナルの車両にできる。

2トン車サイズで取り回しやすい

ベース車両は2トン車サイズで取り回しやすく、小回りの必要なIC・SA・PA・スマートIC、料金所周辺の除雪や散布がしやすい。また、2トン車サイズのため、中型免許で運転できるという利点もある。

フルシーズン活用できる

冬期は除雪・散布車両として、夏期は除雪・散布装備を取り外し、自走式の標識車として活用できる。車両の荷台にカウンターウェイト(フロント軸重を調整するための錘)を積む必要はなく、荷台を有効に利用できる。

多目的道路維持作業車の規格。(画像:中日本高速オートサービス)

現在、多目的道路維持作業車は、NEXCO中日本の関東・東海地区、NEXCO西日本の関西・九州地区など、積雪量の少ない地域に導入されている(豪雪地では大型の除雪車を必要としているため)。

現場の声をもとに改造・制作できる多目的道路維持作業車は、その地域の状況に合わせたベストな装備で高速道路の維持・管理に貢献できる、注目のはたらくクルマとして、さらなる導入の拡大が期待される。

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

応募する

応募はこちら!(2月29日まで)
応募はこちら!(2月29日まで)